野外教育「アドベンチャープロジェクト」で子どもに教える“自然”

野外教育「アドベンチャープロジェクト」で子どもに教える“自然”

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「おとなりさん」(文化放送)のゲストコーナー「10時のおとなりさん」の11月29日のゲストにアウトドアガイドの辻駒哲司さんが登場! 危険な雪山に挑戦し続ける理由とは?

辻駒さんはスキーインストラクターを経て、雪山登山で活躍。小中学生を対象にした少人数制の冒険教育「アドベンチャープロジェクト」のキャンプカウンセラー兼ディレクターも務めている。

山根良顕「子どもの頃って冒険とか探検とかすごい好きじゃん? でも都会で生まれた子も多くて、できる環境が離れている中で、あばれる君とかが道具を作ったりする『冒険少年』がすごい人気あるのよ。やりたい子どもたちは多いでしょ?」

辻駒哲司「そうですね。自然のなかで活動できるのが大きいですね」

山根「自然のなかで活動するのは、子どもの成長に関して何がいいんですかね?」

辻駒「よく言われるんですけど、室内と野外の決定的な違いは天候の変化です。山でも海でも一緒ですけど、当然我々が安全を守るんですけど、天候が変わることによって様々なことが生まれるんです」

山根「雨にぬれたりしますよね」

辻駒「それを自分たちがどう楽しめるか?」

山根「そうか! 子どもたちだけでは危ないし知識も少ないから、良いポイントでパスしてあげる感じですか?」

辻駒「我々が安全を守りながら自然に任せてしまえば、子どもたちって大いに遊んでしまうんです。子どもは遊びの天才ですから」

山根「それを仕事にするって面白いですよね。元々スキーインストラクターが本職だったんですよね? 小さい頃から自然のなかで遊んでいたんですか?」

辻駒「原体験を振り返るとありましたね。僕は広島県出身なんですけど」

山根「同郷だ! 広島のどこですか?」

辻駒「五日市というところで、今は栄えてるんですけど昔は田舎だったんです。五日市の山や海や川で遊んでましたね」

辻駒さんはアラスカのマッキンリー(デナリ峰6194m)に 単独登頂するなど、雪山登山を続けている。

山根「すごい過酷なところに自分のお金をかけて行くのは、そこまで楽しいのか魅力的なのか、僕はやってないから分かんないんだけど、自然のなにかに憑りつかれるようなもんですか?」

辻駒「雪山に行く前から国内の自然で遊んでましたけど、特に雪山ってハードルが高いですから、“この世界でやっていけるのか?”という疑問があったんですよね」

山根「それは“山に登ること”なのか“生業にすること”なのか、どっちですか?」

辻駒「生業にすることですね」

山根「お仕事として、“これで生活してみんなのためになる”ってバランス難しいですよね?」

辻駒「普通は大学の登山部から入るんですけど僕はスキーインストラクターというまったく違う世界から入りました。当時は教育関係に興味があったので、野外教育でやっていくことができるのか? 自分自身で問い、答えを出すためにアラスカの雪山に挑戦しました」

山根「答え出ました?」

辻駒「やってみて、意外に大変じゃなかったんです。それまでもかなりのトレーニングをしていたので“意外にこんなもんなんだ”という感じでした」

山根「しっかり準備しておけばクリアできることが分かって、それを子どもたちに伝えて行くことをやっていく自信になったんですね」

辻駒さんが生業にしている雪山登山は常に危険と隣り合わせである。

山根「失敗したら大変なことになるのに、でも雪山に登るし過酷なところに行くんでしょ?難しいところに行くのはそんなに良いですか? 難しくなくても星空がすごくきれいだと感動できるじゃないですか? なのに過酷な場所に行く意味はなんでですか?」

辻駒「山という一括りじゃなくて、川でも海でも自然に入ると言葉では表せない気付きや感じるものがあります。瞑想ってあるじゃないですか? “座るだけが瞑想じゃない”って言われたことあるんですけど、動的な瞑想っていうんですけど」

山根「へー!そういう状態になっていくんだ。不思議だなー」

辻駒「なぜやるのか人それぞれの理由があると思うんですけど、僕の場合は楽しいのが大前提ですけど、自分自身を見つめる場の一つです。好きっていうエネルギーはすごいですから」

山根「それによって気力が湧いて来たり、次への推進力にもなるわけですね」

「おとなりさん」は平日月曜~金曜の朝8~11時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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