中小企業の生産性 「産業用ロボット導入」と「インボイス導入」のちぐはぐな政策

中小企業の生産性 「産業用ロボット導入」と「インボイス導入」のちぐはぐな政策

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11月28日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、火曜コメンテーターで上武大学教授の田中秀臣氏と番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、について意見を交わした。

国民としてはシャレにならない話になってる!

中小企業の生産性の改善に向けて産学が連携する。ファナックやデンソーなどと国内大学が連携して、最大6割安く産業用ロボットを導入できるシステムを開発。2024年に運用を開始。

国内企業数の99.7%を占める中小企業の低い生産性は経済成長の足かせになっていて、投資を促す仕組みを整えることで経済全体を底上げする。規模が小さい中小企業にとって、設備投資の負担は重くのしかかる。

「中小企業の生産性の低さについて、田中さんどうご覧になりますか?」(寺島アナ)

「政府が生産性を低くする政策をとっているからですよ。一番わかりやすい最近の例は“インボイス導入”です。これで無駄な書類仕事が増えて事務効率が下がっています。経済全体で最大2兆円、どんなに頑張っても年間2000億円の負担が出て作業効率が低下する税制を押し付けておきながら、一方では“中小企業の生産性あげなくちゃ”とか言ってる政府って、いったいどれだけ頭が悪いんだ? って思いますよね」(田中氏)

ロボット投資の負担を軽減するシステムを開発したファナテックやデンソーが構成する技術研究組合「ROBOCIP」は、ロボットの使用・動作などに関する基礎情報を共有する大規模データベースを作って、中小企業に無償で解放する。

「中小企業のロボット投資を促そうという狙いがありますが、こういうのどうでしょう?」(寺島アナ)

「中小企業の設備投資は重要でしょうけど、右手で中小企業をいい子いい子しながら、左手ではインボイス制度を押し付けているわけですから。“スタートアップ企業が重要”とか言っておきながら肝心なところで実質的な増税をふかして、一方では景気対策とか言って少額の支援しかしない。ちぐはぐなんですよね。岸田さんも一回は単純なバカになって、“ともかくお金を流すんだ!”とやってほしいですよ。どうせこのままいったら任期も残り少ないと思いますんで」(田中氏)

「このままいったらね。起死回生の何かが必要ですよね?」(寺島アナ)

「捨てる物ないじゃないですか? 総理大臣になって2年以上、思い出も作ったろうし。だって外交とか色んなところで素晴らしい業績を残してるじゃないですか? 経済問題で国民に舐められてますけど、“捨てるものないから頑張ってよ”って思いますよ。国民としてはシャレにならない話になってるんですよ。ここで完全にデフレ脱却して、日本経済停滞からおさらばする最高のタイミングですから、“岸田さん頑張ってよ!”って思いますよね」(田中氏)

 


「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~8時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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