歌舞伎町でホストと対話も。現代の社会科見学はどうなっている!?
11月23日「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」(文化放送)、特集コーナーは「社会科見学」をテーマにお届けした。先月下旬、調布市の高校生たちが新宿歌舞伎町で社会科見学を行ない、話題となった。トー横で行政やNPOの支援を学ぶ、営業前のホストクラブでホスト5人と対話する、といった内容があったという。それも紹介しつつ、学生にとって有意義な社会科見学について考えた。
西川あやの「歌舞伎町見学を行なったドルトン東京学園高等部にアンケートに答えてもらいました」
入山章栄「ありがたいですね」
西川「『公共』という授業が去年4月から始まっていて、そこで現代の日本の社会問題を扱う。ということでトー横キッズの問題、コロナ禍における偏見、差別みたいなものを取り扱ったと。まず座学で学んで、それが社会科見学につながったようなんです」
中田花奈「うん」
西川「そういった授業の目的が、自分たちのアンコンシャスバイアス、無意識の偏見や思い込みに気づかせて、自分とは違う境遇の他者に対する想像力、聞く力、共感力などを育んでもらうこと、あと寛容な態度、多様性を尊重する姿勢を身につけてほしいことだと」
その歌舞伎町見学は、TOHOシネマズ新宿前で歌舞伎町の地名の由来や街の歴史を学ぶ、現地でいわゆる「トー横キッズ」が置かれている状況や行政、NPOがどんな支援を行なっているか知る、さらに東急歌舞伎町タワー、ホストクラブでホストと対面、といった内容があるという。
中田「社会科見学って『こういうところで働きたい』というのも見るものかな、と思っていたから、ホストクラブに行くというのが意外だったというか」
西川「私も『将来の夢探し』みたいなイメージがあったんですけど、『公共』の授業が始まったことで側面が変わっているわけですね。世の中の現状を知る、みたいな意味合いがあるみたいです。手塚マキさんという方がいらっしゃって。バーの経営や歌舞伎町で働き始めるなどしていて、NPO法人グリーンバードでも理事を務め、社会活動もいろいろされています。ホストクラブの見学も、そういった方の案内のもと、されたみたいですね」
中田「うん……」
西川「どちらかというと『ホストクラブっていいよ』じゃなくて、いまこんな問題があるとか、悩みを知る、というところみたいです」
入山「なるほど。でもだいぶ攻めているね」
中田「親御さんが怒らなかったかとか、そういうことも考えてしまいます」
西川「保護者の方からの反応は、取り組み自体はおもしろいですね、と。手塚マキさんという、実業家であり文化人でもある方との交流が生徒(自分の子供)にとって刺激になってよかった、ということです」
入山「媒介になるのが、いい感じの人だといいんでしょうね」
さらに各自の社会科見学の経験についても語り合った。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。
「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜~金曜の午後3時30分~5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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