“夢が見えない”岸田政権の行方はどうなるか?専門家が解説「別に辞めなくていいわけです」

“夢が見えない”岸田政権の行方はどうなるか?専門家が解説「別に辞めなくていいわけです」

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『分断と凋落の日本』が講談社から発売中の古賀茂明さんが11月17日の大竹まことゴールデンラジオに出演。色々聞きたいことの中からまずは現政権についてお話を伺った。

大竹「今日お聞きしたいのは、今の岸田政権のこと。それに伴って日本経済のこと。それと世界とのつながり。アメリカと日本の関係。イスラエル。パレスチナ。どうなっていくのかみたいなことを全部お聞きしたいんですが、どうでしょう? どうでしょうじゃねえよ、そんなことおおざっぱに言われてもね。」

古賀(笑)

室井「じゃあまず岸田政権。」

古賀「僕はすごく危機感があるんですね。いろんなことが危ないって言われてるんですけど、一つは日本っていう国が今まで何が何でも戦争しないという憲法を持ってたわけじゃないですか。それがいかにも「戦争も仕方ないな」「戦争やっぱりしようか」みたいな方向に行ってるっていう危うさ。それからもう一つは、みんなが日々の生活で感じてる、「日本どうなっちゃうんだろう」「このままで大丈夫?」っていう危機感。この二つが重なっている感じですよね。」

大竹「日本の岸田政権の防衛費・予算とか、まだどこからどうやるか決まってないみたいですけども、増税しなくちゃいけないところなのに、政権は選挙を控えて減税を言い出してるわけでよね。」

古賀「これ普通の人たちから見ると「いやそれ全然無理でしょ」って分かって、もう裏がみえちゃったってことですよね。それで支持率がどんどん暴落してる。ちょっと「バカにすんなよ」っていうふうになってきてます。これは政策的に問題だということもあるけど、それ以上に岸田さんって今まで安倍さんとかよりは、ちょっと優しそうだし、真面目そうだし、リベラルだし、広島出身で平和主義なんじゃないかとか、そういう優しそうなイメージが売りだったと思うんですけど、なんかぜんぜんちがった。「本当に嘘つきだし、自分のことばっかり考えてるよ」と。あるいは、「優しそうなこと言ってたけど、安倍さんも出来ないような、危ない事をいっぱいやり始めたよ」っていうのが見透かされて、岸田さんがダメだと思っている人が増えていると思うんですね。これは政権としてはかなり危機的で、僕は麻生政権の末期に似ていると思います。麻生さんが何を言っても何をしてもダメ、こいつはもう終わりだ、みいな。」

室井「あの時と違うことがある。野党の熱気」。

古賀「野党ね。あの時は、自民党じゃダメじゃないかって、みんなが気がついたところで、民主党は自民党と違ってしがらみがない。もう思いっきり変えてくるぞって、改革を柱にして出てきて大勝利。民主党政権が誕生したんですけど今は、岸田さんダメなんだけど、どうする、と言う時に「野党はちょっとね」。ちょっとっていうか、かなりね。(笑)弱いっていうか、野党に対する国民の期待が盛り上がってないですよ。」

大竹「うん。」

古賀「期待が盛り上がってないとどうなるかっていうと、「結局変わんないな」っていう結論が先に出ちゃう。本当は、変えるために、みんなが頑張って運動したり、いろんなことしなくちゃいけないんだけど、その過程の努力を誰もしなくなるんですよね。夢が見えないから。なので結局「岸田さんってひどいね」とか言ってはいるけど、まあそこで終わり。岸田さんから見れば「まあしょうがない。さすがに解散できないな」と。でも解散しなければ、別にやめなくてもいいわけですよね。」

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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