女子走り幅跳びの秦澄美鈴、17年ぶりの日本新記録を出した境地とは!?
11月16日(木)の「くにまる食堂」(文化放送)に、女子走り幅跳び選手の秦澄美鈴さんがご来店! 7月のアジア大会で日本新記録を出して優勝した秦さん。その境地に辿り着いた気持ちなどについて伺った。
野村邦丸アナ「さっきね、何となくスタジオには巻き尺とか無いんで、ディレクターの歩幅1mぐらいで測ってみたんだけど、秦さんの持つ記録6m97ってどれくらいかってやってみたら、イメージ的には幼稚園とか保育園のマイクロバスありますよね、あれが大体7mぐらい。要するにマイクロバスの一番前から後ろぐらいまでを私の目の前に居る秦澄美鈴さんは跳んじゃうわけです」
秦澄美鈴「(笑)。ありがとうございます」
邦丸「トンでもないですよね。跳んでる時の高さはどのぐらい行ってるんだろうね?」
秦「私、結構幅跳び界でも高く浮くタイプなので、横から見てると『浮いた!』っていうのが分かるぐらいだと思います」
邦丸「気持ちいい?」
秦「そうですね、いつもと違う感覚というか。『よし来た!』っていう感じでした(笑)」
邦丸「ガハハハハハッ! 秦さんがこの6m97という記録を出されたのは今年の7月です。タイで行われたアジア選手権でこの記録を出して優勝しています。これが17年ぶりの日本新記録を達成と。17年間、それまで誰も破ることが出来なかったわけですよね? 今、世界記録はどれぐらいなんですか?」
秦「7m52?」
邦丸「何食えばそんなに跳べんだ(笑)。で、出身は大阪・八尾です。陸上は高校生からということで、それまで小学生や中学生とかでは何やってたんですか?」
秦「小学生の時は習い事で水泳と、部活みたいなのでバスケ。中学生もバスケ部で、その後高校から陸上部に入りました」
邦丸「そもそも秦選手の場合は、走り幅跳びじゃなくて走り高跳びが最初ですよね、背面跳びの。始めるきっかけって何だったんですか?」
秦「走り高跳びやってるドラマがあって(小栗旬さん主演の『花ざかりの君たちへ』)、それ観て『カッケーッ!』って思いまして(笑)」
邦丸「最初はどれぐらい跳べたの?」
秦「えっとデビュー戦で、1m65cmだったかな? 練習ではちょこちょこやってたんですけど、それが初めての試合でした」
邦丸「身長が1m69cmですよね? それが1m65を跳ぶってことは、凄いことでしょ?」
秦「凄いとは言われました(笑)。言われたんですけど、跳び方が凄い汚かったんで『まあ、まだまだ伸びるだろうな』とは思ってました」
邦丸「で、それぐらい走り高跳びでも有望視されていながら、高跳びから幅跳びへと。何でそうなっちゃったの?」
秦「最初は大学でまったく陸上部に入るつもりは無かったんですけど、大学の陸上部の跳躍のコーチが、私の担任の先生だったんです、たまたま。そしたらもうすっごい誘われて。『とりあえず一回でいいから見に来てくれ』って言われたから見に行ったら、そこにいる先輩だとか同い年の友達に『陸上部絶対入り、入り!』って言われて。で、最初はもちろん高跳びを続けてたんですけど、途中からコーチに『秦の性格やったら、多分幅跳びの方が向いてる』って言われて」
邦丸「ちょっと待って! 高跳びの性格と、幅跳びの性格って、どうなの!?」
秦「高跳びって、バーの高さが決まっているので、その高さでどれだけ高く跳んでも記録にならないじゃないですか。でも、幅跳びって跳んだ分記録になるので。私は結構『イエーイ!』みたいな感じなんで(笑)。ノリに乗っちゃえば、どんどん記録が伸びていくタイプだったみたいで、だったら幅跳びじゃないか?みたいなことをずーっと言われ続けて、ちょくちょく練習を始めたって感じです」
「くにまる食堂」は平日朝11~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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