「こども食堂」について考える
女装パフォーマーのブルボンヌと、伝統芸能研究家の重藤暁を迎えた11月10日放送「西川あやの おいでよ!クリエイティ部(文化放送)」。
特集コーナーでは「『こども食堂』をクリエイティブ」というテーマでお届けした。
子供を持つ家庭に美味しい食事と居場所を提供している「こども食堂」。多くの自治体や企業、飲食店などでも活動が推進され、世の中にも広がりつつあるが、実際の活動状況や運営する側が抱えている問題についてはまだまだ知られてないのが現状。
今回は、埼玉県朝霞市で長年にわたってこども食堂や親子のサポートを続けている介護福祉士・両角小夜子さんへの取材を交えながら、こども食堂の活動や課題について迫っていく。
西川あやの「両角さんのお話によると、缶詰とか乾麺などの食料をまずは集めて、それを求めてきた方々にお渡しする『フードパントリー』とか『フードドライブ』と呼ばれるような活動に、いまは切り替えているんですって」
ブルボンヌ「そっか、たしかに料理して提供するとかだと場所も必要だし、両角さんも仰っていたけど、始める方の事情とか地域の事情もあるじゃない?実際『こども食堂』って言葉で一つにしているけど、月1回開催のところと毎日やっているところと、状況によって全然運営の大変さとか違うだろうし」
西川「そうなんですって。フードパントリーにしても、地域の方々が貧困に悩まれている方々にお渡ししようみたいな取り組みをしても、ご近所付き合いだと顔でわかっちゃうじゃないですか。『あの人が来てた』とか、ちょっと気まずいことになってしまうので、地域をずらして開催していたりとか、ほんとに工夫されてるんです」
重藤暁「なるほどぉ〜」
ブルボンヌ「『地域で交流しよう』とか『食の楽しさを知ろう』とかっていう部分もすごくあるんだけど、真っ先に浮かぶイメージが『貧困』っていうふうに思われすぎちゃってるきらいもあって。そうすると『そこに行くことが恥ずかしい』になったり、もしくは開催している地域の方が『うちはそういうのを必要とするような貧困家庭が多い地域じゃないのに』みたいな意味で、その開催に反発心を持つ方も中にはいるんだって。寂しいね、それは」
重藤「ちょっと前の“ヤングケアラー”っていうのも、そういった言葉があることによって『あれ?私の周りにもそういう方々がいらっしゃった』みたいな感じで実情がわかっていくように、こども食堂っていうのも『地元にあるんだ』っていうのを僕たちも知ることで、ブルボンヌさんが仰ってたように貧困とかとは関係なく『そういう取り組みをしている方がいるんだ』って思うだけで、ちょっとまた見方っていうのが変わってくるっていうのが大きな気づきでしたね」
さらに、こども食堂が始まった社会背景や、こども食堂マップなどについても話した。
「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜〜金曜の午後3時30分〜5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6kHz、radiko)で放送中。また、radikoのタイムフリー機能では1週間後まで聴取できます。
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