【番組レポート】西川あやの、永井玲衣、大島育宙が『羅生門』を語り尽くす!読書・哲学トークのポッドキャストコンテンツの地上波特別番組を放送

【番組レポート】西川あやの、永井玲衣、大島育宙が『羅生門』を語り尽くす!読書・哲学トークのポッドキャストコンテンツの地上波特別番組を放送

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『好きがつながる!Dear夜ふかしの読み明かし』11月7日(火)午後7時~9時放送 番組レポート

『夜ふかしの読み明かし』は、文化放送が配信するポッドキャスト「PodcastQR」内のコンテンツで、西川あやの、永井玲衣、大島育宙という異なるジャンルで活躍する同世代同士による読書・哲学トークコンテンツとして、3月22日より配信を開始しました。
3月31日にはApple Podcastの総合ランキングで2位にランクインしたほか、その後も総合ランキングではたびたび30位以内にランクインするなど好評配信中。この好評を受け、このたび地上波生特番として放送されました。

これまでの配信において読書会の課題図書として取り上げてきたのは、村上龍『限りなく透明に近いブルー』、綿谷りさ『蹴りたい背中』、町田康『きれぎれ』、村上春樹『ノルウェイの森』など。今回の特番の課題図書は芥川龍之介『羅生門』で、3人が作品の魅力について語り合いました。

『羅生門』について西川が「学生時代はおどろおどろしいと感じて『怖いね』って話してたけど、改めて読んでみるとわかりやすいテーマだと思いました」と切り出すと、大島は「ぎゅっと短い作品だし、心情がパンパンパンとすぐ変化していくので、『純文学ってこれだよ』と教えるものとしてこれを上回るものはなかなか出てこないんじゃないか。しばらくは教科書に乗り続けるでしょう」と評価しました。

さらに永井からは「やっぱり『悪とは何か』という問いがずっと響いている。改めて読み直してみると下人の『悪さ』って、通俗的であるが故により悪質だなと。いわゆる極悪人じゃなくて、すごくフラフラしている。老婆を見下したり、恐怖したり。でも一方ではマウントを取ってみたり。下人はコロコロと変わりながら最終的に悪を選ぶわけだけれど、その『底が抜けてる感』が改めて凄まじいなと思いました」というコメントも出るなど、作品について3人ならではの意見が交わされました。

番組の後半には「哲学対話」の時間として「『考えさせられる』って何?」をテーマにトーク。
さらに、通常回で1エピソードずつ取り上げている手塚治虫『火の鳥』の魅力を3人がリスナーに向けて紹介しました。

エンディングでは、12月20日(水)午後7時から代官山蔦屋書店にて『夜ふかしの読み明かし』のリアルイベントが開催されることも発表されました(オンライン配信も同時開催)。

※当番組は、放送当日以降7日間聴くことができます。
https://radiko.jp/share/?sid=QRR&t=20231107190000

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