なかのなリスナー’sセレクション『もうひとつのワンダー』中元「作者であるパラシオさんの想いには心打たれます」

なかのなリスナー’sセレクション『もうひとつのワンダー』中元「作者であるパラシオさんの想いには心打たれます」

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『中元日芽香の「な」』が、11月13日(月)午前7時に更新され、「リスナー'sセレクション」のコーナーで日芽香セレクションのようにリスナーが触れた映画や本、漫画からおススメしたい!という作品をメールで紹介した。

メール「私が紹介したいのは『もうひとつのワンダー』という海外の小説です。第一作目『ワンダー』のスピンオフ作品で著者はアメリカの作家R・J・パラシオさん。日本では翻訳された児童書が出版されているので、もしかしたらお子さんや親御さんのほうが馴染みがあるかもしれません。主人公は生まれつき顔に難病を患う少年オギー。この物語は10歳になり初めて小学校に通うことになったオギーとオギーの周りの生徒たちの苦悩や葛藤がそれぞれの視点で描かれる群像劇です。そんなワンダーのスピンオフの方を紹介しようと思ったきっかけは、出版に至るまでの経緯に心打たれたからでした。オギーをいじめた主犯格の少年ジュリアン。ワンダーが発刊されると彼への避難の声は広まりました。ついには「冷静を保ち、ジュリアンになるな」というスローガンが掲げられる現象まで起き、著者のパラシオさんの目にも止まることになります。確かにジュリアンは過ちを犯しました。ただ彼という人物を理解する必要はあるとパラシオさんがジュリアンの為に綴ったのが『もう1つのワンダー』でした。私はパラシオさんのような誠実さを「なかのな」でも、感じたことがあります。問題を正しく把握するためにもう一方の視点を非難しない。だから私はこのラジオが大好きで同じように「なかのな」の優しい雰囲気が好きな方にはきっとおすすめできる作品だと思っています。映画、絵本などでも、展開されていますので、自分に合った入り口からワンダーの世界に触れてみてください。最後に私が好きなオギーの言葉を引用させていただきます。「世界中の誰もが一生に一度はスタンディングオベーションを受けるべきだ。だって人は必ずこの世に打ち勝つんだから」

中元「『ワンダー』と、今回紹介したいのは『もう1つのワンダー』ということで、どちらも私は初めて知った作品でしたが、作者であるパラシオさんの想いには確かに心打たれますね。パラシオさんとしては物語の中で誰が正義で誰が悪ということではなくて、それぞれの人物の言葉とか、行動として発言した背景がちゃんとあるんだっていうメッセージを読者の皆さんにきちんと伝えたかったんでしょうね。この番組とも繋げてコメントしてくださってありがとうございます。たしかに作者のパラシオさんの考えに私も共感できる部分があるなということは思いつつ、でも心がけていても難しい見方でもありますよね。双方の立場を想像するっていうのはね。なので、それがちょっとでもこの番組で伝わって、できているといっていただけているなら安心しました。

その他、爆風スランプの「涙³」という楽曲や、『あした死ぬかもよ? 人生最後の日に笑って死ねる27の質問 名言セラピー』という本も紹介した。

『中元日芽香の「な」』は毎週月曜日午前7時に、Podcastにて更新中。
「過去の配信分もこちらから聴けます」

 

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中元日芽香の「な」

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