全国の“カオルさん”に迷惑をかけた…名曲「花はおそかった」の美樹克彦が泣きながら歌ったワケを明かす

全国の“カオルさん”に迷惑をかけた…名曲「花はおそかった」の美樹克彦が泣きながら歌ったワケを明かす

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大ヒット曲『花はおそかった』をはじめ、小林幸子さんとデュエットした『もしかして PARTII』などで知られる、歌手で作曲家の美樹克彦さんが11月6日の『くにまる食堂』にご来店。ヒットソングにまつわるエピソードを語った。

邦丸「今日のA定食!」

――♪かおるちゃん おそくなって ごめんね…『花はおそかった』が流れて歌の最後のセリフは「バカヤロー!」――

邦丸「バカヤロー!と言った本人が私の目の前にいます。芸能生活なんと70年という、歌手で作曲家の美樹克彦さんです。」

美樹「18歳の声を今聞いて、我ながらこんな声だったんだなと思いました。」

邦丸「18歳というと、大学一年の時?」

美樹「そうです日大の、ちょうど入学式が終わった頃に発売したんです。」

邦丸「『花はおそかった』ですね。」

美樹「そしたら、はじめはなんかピンとこなくて。どうしようかなと思ったら、ウチの死んだ親父がマネージャーやってましてね、「泣け」って言うんですよ。「何で?」って聞いたら「男で泣いてる歌手はいねえんだよ」と。「女は美空ひばりさんとか島倉さんとか泣いてるけど、男が泣いてるのはいないから、泣け」と。そうかと思って泣いてみたら、お客さんの反応がもう全然違って、「これはもう泣くしかないな」と、半年以上泣き続けました。」

邦丸「泣けるもんですか?」

美樹「芝居やってましたからね、泣く芝居は簡単なんですよ。お芝居は相手がいるとセリフが返ってくるじゃないですか。そのセリフを聞きながらグッときたりするんですよ。ただ歌は相手がいないので、自分で気持ちを作るしかないんですよ。だから歌う15分ぐらい前に、暗室みたいなとこに入れられて、それでグーっと暗くなってると、親父が「次だぞ」って来るんですよ。それでそのままの気持ちでいるところにイントロがバーンと出ると、もう涙がポロッと。」

邦丸(笑)

美樹「機械のように。」

邦丸「(笑)その『花はおそかった』の影響で、北は北海道から南は沖縄まで、男女を問わず「かおる」さんという名前の方に一躍スポットライトが当たったわけですよね。」

美樹「そうですね。ご迷惑をかけました。僕のカメラマンに「かおる」って人がいたんですよ。そしたら「お前のせいで俺はえらい目にあってんだよ」と言われてね。「うちに帰ると、遅くなってごめんじゃねーよバカヤローって、奥さんにいつも怒られる」と。だから最近は、ステージ上がった時にフレーズを変えてるんです。」

邦丸「なんて?」

美樹「遅くなってごめんね、じゃなくて、薄くなってごめんねって。そうすると、お客さんがワーってなるの。(笑)」

邦丸「お顔の面積がだんだん広くなって。」

美樹「もうとんでもないぐらい広くなってる。」

この後は、仕事の前に欠かさず通う「日サロ」のお話しや、去年結婚した奥様のこと、そして最新の活動について伺います。気になる方はradikoのタイムフリー機能でご確認ください。

「くにまる食堂」は平日朝11~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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