「今の日本はうまくいってない、ここから抜け出せる?」大竹の失意を救う長野智子氏の著書とは?
かつてバラエティ番組で大竹と共演したこともある、キャスターでジャーナリストの長野智子さんが10月23日の大竹まことゴールデンラジオに出演。明日発売の新著『データが導く「失われた時代」からの脱出』について伺った。
大竹「今回の本は『データが導く「失われた時代」からの脱出』というちょっと大きいテーマですけども、この時代を私も生きてきて、日本ってちょっとうまくいってないんじゃないかなと思います。全部がダメな感じがして、ここから抜け出せるのかな?みたいな。」
長野「これは抜け出してみようっていう本です。社会や世界の構造がすごく変わるときに、日本は変わらないまま、イノベーションも起こらないまま、経済が低迷して30年ぐらい続いているのが「失われた30年」と言われています。これまで生きてて、世の中が変わった瞬間って皆さん感じました?」
阿佐ヶ谷姉妹:江里子「変わった瞬間?」
長野「いろいろな企業の取材を2年間してたんですけれども、その中で働き方改革をやっていた大手商社のある人が、「1996・7年に、すごく個人的にですけど、世の中が変わったと思ったんです」って言われたんですよ。何だと思います?」
大竹「…何が変わったんですか?」
長野「その方がおっしゃるには、スターバックスが上陸して、要するに「フォーム多め」とか自分たちに最適化するサービスがはじめて出て来て、それから世の中は変わってきたんですって。自分好みにカスタマイズするという言葉が初めて生まれたのが96年なんですね。それからどんどん世界が繋がったり、グローバルチェーンが実現したり、テクノロジーが進化したり、これまでにないニーズに対応できるようになったんですよ。今はもう全部の人が、ユーチューバーもそうだけれども、サプライヤーじゃなかった人がサプライ(供給)できる時代になった。全員が、家が欲しいとか、車が欲しいとか、同質的だった昭和と明らかに変わったのに、日本は構造を変えないままきているんです。だから今、大手の企業は、もう変えているところもいっぱいあるんですね。SDGsとかジェンダー平等っていう流れじゃなくて、単純に新しいビジネスの分野を開拓して生き残るために、意思決定層を多様化しようとしてるんですよ。」
江里子「そうか…」
長野「大体私が取材したのは商社だったんですけども、男性9割ですよ。女性1割。それが、みんな今、新卒の女性の総合職採用を5割にしようとしてるんですよ。なんでそんなに増やしてるんですかって言ったら、意思決定層に女性を入れて多様化していかないと、自分たちが気が付かない社会課題が多すぎちゃって。リーチできなくなって10年後に生き残れないから、みんな多様化で頑張って女性を入れたりとかしてるんです。」
大竹「気が付かない部分があるわけですね。」
長野「確実にその変化が起きているのに、かなり多くの会社とかメディアもそうなんですけど、あるいは政治・国会にも変わらない部分があって。そこをどう変えてたらいいのかっていうのと、変えたらどういうプラスがあるのかを、データで全部出そうと思って本に載せたたんです。」
「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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