「規制改革推進会議」副業・兼業を促進! ライドシェアについて議論
10月17日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、火曜コメンテーターで上武大学教授の田中秀臣氏と番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、「規制改革推進会議」の議論について意見を交わした。
いま日本型雇用を批判する政治家・評論家は偽物!
政府の規制改革推進会議は、2024年夏の答申に向けた議論を始めた。
幅広い業種が直面する人手不足を解消し、持続的な賃上げや投資が可能となる制度改正に軸足を置く。
副業や兼業がしやすいよう労働時間に関する規制を緩めたり、自家用車による顧客の送迎を解禁したりする仕組みの導入を主な議題とする。
「副業などの規制を緩和したり、一般の人が自家用車を用いて有償で他人を運送する『ライドシェア』が議論されるそうですが、田中さんどうご覧になりますか?」(寺島アナ)
「ライドシェアの議論はぜひ進めて欲しいと思います。私もタクシーを地方で利用するんですけど、率直に言って都内に比べるとサービスがかなり悪いですよね。一部の企業が独占しちゃっていて、色んな言い分あると思うんですけど非常に使い勝手が悪いし台数も少ないですから。出払っちゃってタクシーがないときにライドシェアがあれば、アメリカなんかスマホでUberを呼べるんですよ。それでサービスのレベルが低いこともないわけで、日本も取り入れていただいたら、地方におけるタクシー難民が救われると思います」(田中氏)
岸田文雄首相は会合で「人手不足の解決や賃上げ、投資の拡大を実現する規制改革を進めてほしい」と発言している。
雇用分野の改革では生産性の高い産業への労働移動を促すとしている。
「もっともらしい人は、よく“生産性の高い分野に労働を移動させるために法改正が必要だ!”とか“日本型雇用を破壊しなければいけない!”とか言うんですけど、歴史的に見ると生産性の高い産業に労働移動がスムーズにいくのは景気がいい時に起こってるんですよ。つまり景気対策さえしっかりすれば、水は流れるところに流れるんです。それができないのは景気が悪いから。それで保守的になったり、新しい産業が生まれないだけなんです。だから日本型雇用を叩くとか、“規制緩和が必要だ”とかを、経済全体がお金不足の今言う政治家や評論家はただのトンデモですよ。ここのセンスがあるかどうかが、経済評論家やエコノミストの発言を見分ける良いポイントです。だから“今の段階で日本型雇用を批判している人たちは偽物”と言っていいと思います。なぜならお金不足が深刻ですから」(田中氏)
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