人手不足がすすむタクシー業界。“ライドシェア”は導入すべき?
女装パフォーマーのブルボンヌと、伝統芸能研究家の重藤暁を迎えた10月13日放送「西川あやの おいでよ!クリエイティ部(文化放送)」。
特集コーナーでは「『日本のタクシー文化』をクリエイティブ!」というテーマでお届けした。
安全且つ快適でサービスの質の高さから、世界からも高く評価されている日本のタクシー。一方で、運転手の高齢化や来年4月からの制度改正で起こる「2024年問題」による人手不足など大きな壁も立ちはだかっている。
ライドシェア導入の検討や、ドライバーの処遇改善など新たな動きも進んでいく中で、私たちの生活になくてはならないタクシーは今後どう変わっていくのか。
時事通信が今月6日から9日に実施した10月の世論調査では、一般ドライバーが自家用車を使って有償で客を送迎する「ライドシェア」解禁の是非を尋ねたところ、「賛成」36.5%、「反対」32.2%、「どちらとも言えない・分からない」は31.3%だった。
西川あやの「どうですか?重藤さん、ライドシェアは」
重藤暁「たとえば外国人労働者の方に資格を取得しやすくしようみたいな流れはあるけれども、実は若干そこは反対で、人手不足が起きれば自ずと賃金が上がっていって、賃金が上がると人件費が大きくかかっちゃうと技術革新が起きるっていうのが世の中の常だから、現状でどこまでいけるかですよね。ドライバーさんの賃金を上げていって、それでもダメだったら技術革新に入って、行き着く先にライドシェアがあるんだったら解禁しても面白いんじゃないかなとは思いますよね。低賃金で働かされている物流の方々が大変だっていう状況をそのまんまにして、なり手を募集して連れてくるというのはあんまり好ましくないなという現状はあるんですよね。ぼくの個人的な思いですけど」
西川「いまドライバーをされている方の待遇もしっかりした上で、っていうところですかね」
ブルボンヌ「そこはね、すべての業種に対して『待遇がこれじゃあ…』っていう問題もぜんぶセットだと思うから、そこはしっかりしてほしいけど、そんなになり手がいないんだったら外国人の方たちが担ってくれるのもありがたいかなって。海外のほうのウーバーシステムが『なるほどな、良いな』って思ったのが、海外ドラマとか映画とか観ていると、一人一人が個人商店状態になった上にアプリで一括で口コミの評価がされるから、野放図になってテキトーにやられるっていうよりは、逆に至れり尽くせりで丁寧な接客をされているのがネタになっているぐらいなんだよね、評価を高めたいから」
西川「サービスを個人でするようになる?」
ブルボンヌ「そうそう。寧ろ丁寧な対応をする方が増えたりするんだって。悪い数字を付けられると一気にお客さんが少なくなっちゃったりするから。それと、会社という組織がしっかり教育してくださる結果の良さと、利用者としては選択肢が増えて『あっ、意外と自分はこういうスタイルの方がいいな』って選べるのも興味はあるから両方乗るだろうけど、解禁されても。そっちもあっても自分は嬉しいかな」
西川「会社だと、たとえばアルコールのチェックとかいろんなことがちゃんとできるっていう信用があるとは思うんですけども、いまタクシーの運転手になるためには地理試験に合格しなければならない地域もあるっていうことで、大使館とか大学とかの名前を覚えたり、目的地までの最短ルートを答えるみたいな問題があったりとかして、こういったところが、いまの日本のタクシーのサービスの良さに繋がってきたっていうところがあると思うんですよね。だから今、そういう面でも過渡期なんですかね」
ブルボンヌ「蓄積された知識って本当に素敵だとは思うんだけど、AIとかがより良い流れとかで道筋とかも言ってくれるような時代になると、そこ以外のほうがお客さんを喜ばせる要素になってしまう技術革新の時代でもあるっていうことだよね」
さらに、日本のタクシーの歴史や、海外のタクシー事情などについても話した
「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜〜金曜の午後3時30分〜5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6kHz、radiko)で放送中。また、radikoのタイムフリー機能では1週間後まで聴取できます。
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