字が汚いと批判され、キレイだと賢く思われるのはなぜ?
10月11日「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」(文化放送)、特集コーナーは「字が汚いとダメですか?」というテーマでお届けした。今年8月、人気YouTuberグループ・ヘラヘラ三銃士のまりなさんが直筆の結婚報告のメッセージを公開した。しかし「字が汚い」「丁寧に書こうという気が感じられない」と批判される事態に。一方で「こんなことで叩くなんて」「批判する人はよほど字がうまいんだろうな」と、擁護する声も聞かれた。
西川あやの「今、スタジオに、ヘラヘラ三銃士のまりなさんのメッセージが印刷されてありますけど……」
永井玲衣「どういう字と言っていいのか……」
西川「ヘラヘラ三銃士の動画は何年も前から観ていて、まりなさんが普段、どんなキャラクターでがんばっているのか知っていたんです。動画内でも、滑舌のせいでテロップが出るとかあったので、知っている人は『この子らしいな』と思ったかなと」
永井「なるほど。字が汚い、キレイ、というより『この子らしい字』という」
西川「キャラクターだと思うんですよ。ただ結婚発表となったとき、拡散されて、知らない人たちが出てきてしまった、ということかなと」
永井「『字が汚い』って、じつは種類があるじゃないですか。全力疾走している、読みづらい、みたいな字。一方でまりなさんは、読めるけど……」
西川「バランスがよくない?」
永井「そうですね……。あと書き方ですよね。丁寧に書かないからこういう結果になる、という意見あるじゃないですか。(まりなさんが)指摘されているのは、字が違うっていうところですよね?」
西川「はい。『結婚致しました』の『致』が『到』になっていたり……。でもそこもまりなさんなんですよ」
永井「そうですよね。『私(その人)らしい字』というのはあるんだけど、字が汚い、と言われる。西川さんはどう言われます?」
西川「私は『キレイ』って言われます。ただそれも、放送中にメモ書きで汚くなる、というのはありますよ」
永井「そのときの『汚い』って何ですか? 読みにくい?」
西川「急いでいるからバランスがとれない、跳ねるところを跳ねすぎてしまう、気持ちが筆圧に出てしまう……というところだと思います。これ、去年9月の水曜に永井さんのコーナーで『字がキレイって何?』っていう問いかけを大島(育宙)さんとしていたんですよ。そのときも『丁寧ってどういうこと?』など話していました。そのときも結婚報告の話、出ていましたね」
永井「そうだ。キレイだと好感度上がる、ということも変だ、という話もしましたね」
西川「なんで人の性格と結びつけちゃうのか。自に関するアンケートがあって、文字がキレイな人の印象としては『賢い、知的』『好感が持てる』『丁寧』……」
永井「なんで(笑)? 賢い、知的、というのと結びつくのはなんでなんでしょう?」
西川「字がキレイな人は知的、って思っちゃいますね」
永井「訓練している、というふうに、努力を評価しちゃうんですかね? 『育ちがいい』みたいな価値観あるじゃないですか。字がキレイ、所作が美しい、箸の持ち方がちゃんとしている、というのが『ちゃんと教育を受けているね』と評価されるのはわかる。でも『賢い、知的』に飛ぶにはもう一歩ぐらい論理が必要な気はします」
「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜~金曜の午後3時30分~5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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