千葉県・鴨川と都会をつなげるコミュニティ「小さな地球」の活動

千葉県・鴨川と都会をつなげるコミュニティ「小さな地球」の活動

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「おとなりさん」(文化放送)のゲストコーナー「10時のおとなりさん」の10月11日のゲストに、一般社団法人「小さな地球代表」理事・林良樹さんが登場! 千葉県・鴨川で活動する「小さな地球」が誕生したきっかけ、そして活動内容は?

林良樹「2019年に風速50メートルの大型台風が房総半島に直撃して、僕の家にも直撃したので窓ガラスが割れて家のなかがぐちゃぐちゃなの。それでかやぶき屋根にかけてあるトタンも吹き飛んで。同時期に空き家も3件軒出て、南房総はあちこち被災して。すごかったですよ」

鈴木おさむ「あのときコンビニの屋根も飛んでたもん」

坂口愛美アナ「そういうとき避難はどうするんですか?」

「避難できなかったね。千葉県民って大型台風の直撃に慣れてないからのんびりしてたの」

鈴木「経験したことないですからね」

「真夜中に暴風雨が来てみんな避難どころじゃなくて、家で必死に耐えてたんですよね。でもその翌日、古民家の屋根に上って里山を見たら涙が出るくらい美しくて、トタンが外れてかやぶき屋根が現れたの。循環のシンボルであるかやぶき屋根と棚田と里山の風景が僕の家の上から一望できて、“これを再生しよう”と思いました。そして空き家が3件軒も出たので、それらを引き継いで“ここをみんなの共有財産にしよう”という取り組み『小さな地球』が始まったんだよ」

鈴木「今、『小さな地球』は誰でも入会、体験できるんですか?」

「台風のとき、釜沼北集落の元村長のすごい立派な家が売りに出されたのて。。これを買おうと思って、都会から釜沼に通ってくれる関係人口の人たちに声をかけて寄付を募りました。そして山ごと古民家を買って、カフェ・マーケット・ギャラリー・宿泊所など多目的の複合施設をみんなで作って、月1000円で会員になっていただいて、“日本の原風景をみんなで共有しよう”と財産の所有を個人ではなく共有にする取り組みをはじめました」

坂口「月1000円払えば、宿泊とかもできるんですか?」

「会員になれば宿泊施設を4000円で泊まれて、施設を優先的に使えます。そう呼びかけたら多くの人に集まってくれて、色んな取り組みが広がっています。企業や大学、都市住民など色んな人たちが山の中に集まることで、都会と田舎の壁が消えた新しいライフスタイル・社会を作っていく文化創造が起きているんだよ」

鈴木「今、会員や集落に住んでいる人は何人くらいいるんですか?」

「集落は25世帯でほとんどが70~80代なんだけど、今4世帯が移住してきて。『小さな地球』というコミュニティ会員はゆるやかなつながりだけど200名くらいいます」

鈴木「今は生き方の選択肢が広がっているので、インターネットで仕事はリモートでできるわけですから、それはでかいですよね」

「そうですね」

鈴木「あと南房総は東京から行こうとすると電車は意外と困るんですけど、バスが東京駅や新宿駅から出てるから、意外とふらっと行けます。だから“私は車がないから”とか思わずバスを利用すると時間も大切に使えますね。“仕事をやめて行ってみたい”と思ってる人いると思うんですよ。思い立っただけだと変わらないんで、体験でいいから足を踏み入れてみるといいですよね。合う合わないもあるので、一度行ってみるのがいいですよね」

「おとなりさん」は平日月曜~金曜の朝8~11時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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