イスラエル・ハマスの戦闘は激戦化。イスラエルは終息に向けガザ地区への電力 供給の停止を示唆。
10月11日(水)の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、水曜コメンテーター・経済アナリストの森永康平氏と番組パーソナリティの寺島尚正アナウンサーが、イスラエルとハマスの軍事衝突問題を取り上げた。
この紛争が今後どう影響してくるか、株式市場では読み合いに。
イスラエルと、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム主義組織ハマスとの戦闘は昨日も続き、イスラエル軍は、ハマス戦闘員の侵入を許していた自国の南部を奪回し、ガザを包囲した。ハマスはロケット弾攻撃で応酬している。イスラエルで900人以上、ガザで830人の死亡が確認され、双方の死者は1700人を超えた。
イスラエル軍の報道官は昨日、「ガザ周辺の境界を完全に包囲した」と述べた。ガザを取り囲むように戦車や兵士が配置され、人や物流だけでなく電気や水道の供給も止めている。報道官は「この24時間はガザから一人の戦闘員の侵入も許していない」と強調した。イスラエル領内でハマス戦闘員およそ1500人の遺体が見つかったことも明らかにした。今後、人的被害がさらに拡大する可能性がある。
寺島尚正アナ「この戦闘、いきなり始まりましたからねえ」
森永康平「そうですねえ、しかもかなり大規模な感じですよね。いきなりドン!と始まって。いや~しかし本当にわかんないもんなのかな~って、素人目に見てですね。動画とか拡散されているのを見ていると、結構アナログな? パラグライダーで降りてきたりとか、ブルドーザーみたいなのでフェンスを破ったりとか。何かいかにもアナログで、高度なテクニックで何かしてきたわけでもないので、そういうものなのかなぁ、このご時世においてもと、不思議でしたけどね」
寺島「そうですねえ。今、イスラエル軍はハマスによる大規模な越境攻撃の報復としてガザ地区に激しい空爆を続けています。これもおそらく、ラジオをお聞きの方も映像などでご覧になっている方も多いかと思われるんですけども、双方で1700人の死者が出ていると。そうするとケガ人はとんでもなく多くなっているはずですね」
森永「空爆が現在行われてる場所で、正確な死者数ってカウント出来ないじゃないですか。カウントしに行った人も死んでしまうかも知れないし。そう考えると、改めて落ち着いた時に報告されてくる数字って、今分かっている数字の比じゃない数になりかねないですから、早く解決して欲しいと思う限りですね」
寺島「で、イスラエルのエネルギー大臣がこう言ってます。『ガザ地区への電力供給は終わる。燃料の備蓄が無ければ数日以内に地区の電力は無くなり、井戸水も1週間以内に汲み上げられなくなるだろう』。ま、井戸を電気で汲み上げてるわけですから、電力が無くなったら水も飲めなくなると。このガザ地区の状況について、国連人道調整事務所はですね、家を破壊されたり被害を受けたりして、学校や親戚の家などに避難している人が、18万7000人以上にのぼり、さらに増え続けるとみられ、食料などの支援が急務だと指摘しているということなんですねえ。一方ハマスの事務所の報道官は『イスラエルが、地上戦や空爆を展開することは想定していて、それに対応する用意がある。私たちは今後もサプライズを起こすだろう』と述べて、イスラエルがガザ地区への攻撃を激化させれば激しい抵抗を受けることになると、牽制しているということなんですね」
森永「結局、これがどこまで広がってしまうのかっていうところですよね。株式市場なんかを見ていると、明確にそこの読み合いになっている気がしますね。本当に戦局が拡大してしまうのだとしたら、思いっきり株安になってもおかしくないわけですが、意外と下がってないわけですよね。それは多分いつもながらの、一時的なドンパチで終わるでしょって言う風に今はみんな見ているわけですが……」
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