若年性パーキンソン病とは?
10月7日から若年性パーキンソン病と診断された男性を描いた映画「いまダンスをするのは誰だ?」が公開される。10月10日の「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」は主役を演じ、自身もパーキンソン病のシンガーソングライター、樋口了一さんに若年性パーキンソン病の症状を伺った。
大竹「パーキンソン病って色んな症状があるんですか?」
樋口「はい、千差万別で罹る人によって多岐にわたります。まず体に現れる症状が1つ。それ以外に精神症状でうつ的なものになったり、自律神経を司ってる部分が全部おかしくなってきたりするんで多岐にわたって不具合が出てくる病気ですね」
小島慶子「いただいた映画のチラシにパーキンソン病について順天堂大学医学部脳神経内科の教授、服部信孝さんのコメントが載ってるんですけど『パーキンソン病は進行性の難病ですが、一方で対症療法が可能な疾患です。日本には恐らく20万人以上いると推定されています。治療は数年ごとに改善されていますが、生活の質を考えた場合、まだ十分に満足のいくものとは言い難いのが現状です』」
大竹「樋口さんの実際の症状は?」
樋口「今は薬が効いた状態なんです。パーキンソン病って手の震えから始まるという一般的な知識はあると思うんですけど、僕は震えはなくて体がこわばってしまうのがメインですね。形状記憶合金のように丸まったまま伸びなくなる。それと足も前に動かしづらくなる」
大竹「はい」
樋口「要するに脳の病気なんですよ。ドーパミンという脳内物質には何かを達成した時に『ヤッター』という気持ちにさせたり、体の動きをスムーズにさせるっていう働きがあるんですが、パーキンソン病になるとドーパミンを作らなくなるんですよ。これが不足することで体がギクシャクしたり、スムーズに動かせなくなって色んなことができなくなる。これが進行していく病気なんですね」
大竹「体が動かなくなったりした時はどうするんですか?」
樋口「今のところ普通に戻すには薬しかないんですよ。レボドパっていう薬なんですけど、ドーパミンを飲んじゃうと脳の関所みたいなところで『お前、異物だな!』ってはじかれるんですよ。だからレボドバは体内に変装した状態で入るわけですよ。中に入ったところでドーパミンに変わって作らなくなった分を補充するシステムなんですね」
大竹「凄いな医学は…」
この他にも樋口了一さんがパーキンソン病についてわかりやすく教えてくれました。もっと聴きたいという方はradikoのタイムフリー機能でお聴き下さい。
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