【出雲駅伝直前】創価大学・榎木和貴監督　レース前日インタビュー

――いよいよこの出雲駅伝から駅伝シーズンが本格化する。今シーズン、トラックシーズンや夏合宿も含めてここまでのチームの手応え、流れは？
「昨年は6月に全日本大学駅伝の選考会があったため、10000ｍ寄りの練習をずっと積んできたが、今シーズンは全日本のシードを獲得しているということでスピード強化、5000mに主軸を置いた強化を図ってきた。その中で、昨年まではチームとして13分台の選手は最大5～6人だったが、今シーズンは14人になり、選手層に厚みが出てきたし、スピード対応はしっかりとできていると感じる。また、関東インカレや日本インカレで選手が上位入賞を達成してくれているので、そういった部分を含めるとスピード対応というところが昨年より少し層が増した。また、夏合宿に関しても主力選手たちがしっかりと月間900km以上をクリアしてくれたし、今のところ大きな怪我もなく順調に練習を積めている。選手たちも自信を持って大学三大駅伝のスタートとなる出雲駅伝でしっかりと結果につなげてくれるのではないか」

――今シーズンは地に足をつけてじっくりしっかりと練習を積めたということか？
「例年予選会を意識した取り組みだったが、今シーズンは大学三大駅伝の出場が決まっていたため、長期的なスパンで計画的にスピード強化とスタミナ強化を図ってこられたので、落ち着いて準備ができたと思っている」

――秋の駅伝シーズンの第1弾の出雲駅伝を迎える。前回は1区のタスキ渡し10番目というところから2区、3区で盛り返すという展開で6位だった。今回、理想的なレースプランは？
「うちは昨年も一昨年も3区に留学生を配置しているため、1区に関しては5番以内、2区で順位を1つでも上げる、もしくはキープという流れを作って3区に繋げられれば。今年は4区以降も力のある選手を配置できたため、後半もしっかりと勝負していくという布陣が組めたと思う」

――スピード駅伝の出雲で今回特にポイントだと思う区間は？
「2区を走る小池（莉希）、5区の吉田響がポイントになると思う」

――その2人が期待の選手ということか？
「夏合宿でこの2人がチームを牽引してすごく良い練習を積み上げてきているし、練習の内容も今までの先輩たちのものをすごく上回るような走りをしてきているので、期待が持てると思う」

――リーキー・カミナ選手に対する期待も大きい。
「彼の性格は攻める走りをするタイプ。どういう順位でもらっても順位を押し上げてくれる走りをしてくれると思う。昨年、一昨年と2年連続で区間賞をとったフィリップ（・ムルワ）を上回るような走り、フィリップの区間記録を更新したいというモチベーションもあるので、そこを目標に頑張ってくれると思う」

◆文化放送スポーツスペシャル　第35回出雲全日本大学選抜駅伝競走実況中継◆
2023年10月9日（月・スポーツの日）　13:00～15:30
解説：上野裕一郎（立教大学陸上競技部男子駅伝監督）
実況：斉藤一美アナウンサー（文化放送）
◆聴き方いろいろ◆地上波FM91.6/AM1134　radiko　インターネットラジオ