「骨まで愛して」の意外な背景も紹介。「骨」ソング特集!

「骨まで愛して」の意外な背景も紹介。「骨」ソング特集!

Share

10月8日の「鷲崎健のヒマからぼたもち」(文化放送)、『タケスクリプション 日曜名曲集』の選曲テーマは骨の日にちなんで「骨」でした! なお今回から鈴木純子アナウンサー(文化放送)がパートナーを務めています。

鷲崎健「(10月8日は)『骨の日』らしいです。ホネのホを分解すると十と八になるという……眠たい理由で(笑)」

鈴木純子「カタカナのね!」

鷲崎「それ、ただのカタカナのホの日だもん(笑)。まあ制定されから仕方ない! ということでさっそく1曲目、紹介しましょう!」

♪「骨まで愛して」/コモエスタ八重樫×横山剣

鷲崎「(原曲は)城卓矢さんによる1966年のヒット曲で、当時167万枚を超えるという大ヒットだったみたいですね。作詞が叔父にあたる川内康範先生、作曲が実兄の北原じゅんさんなんですけど、なぜか別名で表記されていて、この二人がやっているということがパッと見ではわからない。同じタイトルの映画もあります。

どうも川内康範先生がこの曲をつくった年に全日空羽田沖墜落事故というのが起きまして。恋人が変わり果てているところに会う……という衝撃的なニュースがあり、それがもとでつくられた、と言われています。甘々なラブソングだと思っていたんですけど、そういう背景があるんですね。

城卓矢さんはその後、『骨まで愛して』と同じスタッフで『なぐりとばして別れようか』『トンバで行こう』なども発表するんですがヒットに至らず。最終的には『東京のミルクマン』という、牛乳配達の歌、アルプスをイメージしたヨーデル歌謡というのを発表するんですが、これはベストにも入っていないので聞くのが難しい(笑)。71年には引退されました。

聴いていただきましたのは映画『禅と骨』のサウンドトラックより、コモエスタ八重樫×横山剣さんのバージョンでした。続きまして……」

「タコにゃ骨がない」本間正彦とアイドラーズ

鷲崎「チップマンクスという3匹のリスのキャラクターが歌う、テープの早回しソングみたいなやつを、このコーナーでも何回かかけてきました。虫声なんて言い方されています。日本でも昔、アングラソング、アングラレコードなんて言われていた時期があります。

アンダーグラウンドってインディーな曲を指す言葉だったんですけど、ザ・フォーク・クルセダーズが『帰って来たヨッパライ』を出して、これがアングラレコードの大ヒット曲と言われたので。テープの早回しのいわゆる虫声の曲をアングラ曲、アングラレコードと。

1967年に『帰って来たヨッパライ』がヒットして、2年間ぐらいなんですけどアングラ曲がたくさん出た時期があります。ヒット曲を無理やり早回しにするとか乱暴な企画もあったんですけど。68年、GSブームのピークと時期が重なって、その後、フォーク・ソングが台頭してきて。フォーク(クルセダーズ)が解散して、GSブームの沈静もあって、虫声ブームも一緒に終わっていく。

(タケスクリプションは)割とナンセンスソング、コミックソングをかけることが多かったんですけど、この曲は、タコの妻が戦死した夫の遺骨を待つがタコには骨がないから帰ってこないという、すごく変わった形の反戦歌です。反戦を歌う魂のようなものはフォーク・ソングに受け継がれていくんですね。……という、変てこな1曲でした(笑)。続きましては個人的な思い出の曲です」

♪「ギブスがとれたら」鬼頭径五

鷲崎「鬼頭径五さんも何度かかけたことありますね。80年代の中盤辺りにソニーでデビューしてメジャーで2枚出したあと、インディーでいまでもずっとライブなんかを精力的に行なっていらっしゃって。これが『SOLO SOLO』という、インディーに移籍した1枚目のアルバムに入っている曲で。

僕は高校時代に兄と『ワシザキーズ』というバンドを組んだことがありまして。好きな鬼頭径五さんの曲をよく自分のバンドでもやっていたという」

鈴木「この曲も?」

鷲崎「この曲はしていなかったですけど、あのころ兄貴と一緒に家でギターを弾いて練習した思い出とくっついているので、この曲がいいかどうかはもうわからないです(笑)」

鈴木「今ずっと歌っていましたもんね」

鷲崎「歌えちゃう! 歌詞が出てきちゃう! だからこの曲を聴いてギブスに憧れましたもん、ありがたいことに骨を折ったことはないんですけど。最後の曲になります。もうタケスクリプションではおなじみの人たちですね」

♪「レイジー・ボーンズ」/バンバンバザール

鷲崎「おなじみバンバンバザール。『レイジー・ボーンズ』は作詞がジョニー・マーサー。作曲はホーギー・カーマイケル、有名な『Stardust』や『Georgia On My Mind』などをつくられた方ですね。

ティン・パン・アレーの名曲です。ティン・パン・アレーはブロードウェイにあった、通りの名前なんですけど、ミュージカルに関連する会社が多く軒を連ねていて。まだレコード時代の前ですね。試奏したり試演したりすることが多かったので、鍋底を叩いているかのようにうるさい、錫鍋小路、錫鍋横丁みたいな。それをティン・パン・アレーと称したようです。ということで本日は『骨』というテーマでお届しました!」

 

「鷲崎健のヒマからぼたもち」は日曜午後2~4時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

 

で開く

※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。

Share

関連記事

NOW ON AIR
ページTOPへ