【お天気気象転結】そんなふうに見えるんだ……
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「佳子・純子のお天気気象転結」。気象予報士の伊藤佳子記者・鈴木純子アナウンサーが、毎日にちょっと役立つお天気情報をお届けしています! この記事では全文をご紹介。
▼10月6日配信号 担当
伊藤佳子
ようやく秋らしく涼しくなってきましたね。
観測史上最も暑かった7月8月に続き、9月の日本の平均気温も1898年の統計開始以来、125年間で最も高くなりました。
日本近海の海面水温もこの春から記録的に高い状態が続いていますが、こちらも統計開始以来9月として最も高くなり……この暑さに人も野菜も魚も大変!
この3ヵ月は「今まで体験したことのない暑さ」だったわけで……疲れも溜まるはずですよね。
先日、私も喉がなんとなく痛くなり、あわてて近所のクリニックに行きましたが、ちょっとショックなことがありました。
36.1度と平熱で、インフルエンザとコロナの同時検査を受けると陰性。
クリニックの医師は「今ウチに来る患者さん、大人はコロナ、子どもはインフルエンザがすごく多い。周りにかかっている人はいませんか?」に続き「孫は?」と聞かれ……。
私「え?マゴ?」
医師「孫は?」
私「孫は……いません」
医師「それは失礼しました」
何がショックって「自分は孫がいるおばあさんに見えるんだ!」という真実です。
もちろん私よりお若くてお孫さんのいる人もいるでしょう。でも、現実を突きつけられたようで……。
コロナワクチン秋接種が始まりましたが、小池都知事は先日6回目のワクチン接種を、報道陣に公開しました。
71歳の小池知事、365日働いていると自ら話し、海外出張では同行記者がヘロヘロになるほど寝る間を惜しんで動き回るらしいですが、政治家は若く見える人が多いですね。
(東京都提供)
そして今週取材した、高齢者の就業を応援する「シニアしごとEXPO」。
65歳以上150人が受講する「東京セカンドキャリア塾」には、500人以上の応募があったそうです。
倍率3倍以上をくぐり抜けて集まった皆さんは、マイクを向けても流暢に話す人がほとんど。
▲ファミレス就業体験ブースでは、エプロンをつけ配膳ロボットを使って体験
人にどう見られたかを気にするより、やりたいことを一生懸命やるしかないですね。
気象予報士 防災士 都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子