本の営業の仕事って何するの?出版社「すばる舎」営業に聞いてみた!
9月28日の「おとなりさん」(文化放送)は、出版社「すばる舎」の営業部・副部長の原口大輔さんに出演いただき、本の営業のお仕事について詳しく語っていただいた。
高山一実「そもそも本の営業ってどんな感じのお仕事なんですか?」
原口大輔「わかりやすく言うと、書店さんに自分の会社が出してる本を置いてくださいと交渉してお願いしに行くような仕事です」
高山「本を書いた人も一緒に行きたいですね。書店も減ってきてるし、棚を作ってもらうってありがたいですよね」
文化放送・坂口愛美アナ「お店の中でどの場所に置いてもらうかとかも大事になってくると思うのですが…」
原口「そうです。めちゃくちゃ大事です」
坂口「そのあたりも交渉するんですか?」
原口「交渉します。だんだん書店さんと関係性ができてくるんですよ。この本だったら、ここに置けばめちゃくちゃ売れるっていうのも、わかるんですよ。でも、この商品があるからなかなか置けない。じゃあ、もしまたいい感じで売れ続けたら次、置いてくださいというのを交渉したりとか。導線を見て、ここが絶対はまると思うとか、ここで三面くらい展開したら売れるとか細かいことをやるんですよ。それで売れたらお互いよっしゃって思ってまた頑張る。それが面白いところです」
高山「面白い。本も導線大事なんですね」
原口「皆さんも本屋さんに行ってみて、なるほどな、こういう風に考えられてるんだなというのがわかると思います」
坂口「例えば、“人は話し方が9割”だとどのように売り込まれるんですか?」
原口「一等地でお願いしますって言うんですけど、お前、そればっかりやな~って言われます。あと、帯は15回くらい変えてます。あきられちゃうんですよ。ずっと同じ場所で同じ帯だと風景化しちゃうので」
高山「売れてるから変えられるところもありますよね」
坂口「特に営業の時に努力されたことってありますか?」
原口「しつこかったんじゃないかなと思います」
坂口「今はどういう本を担当されているんですか?」
原口「すばる舎で初めて出した“ストロベリームーン”っていう恋愛小説です。今年の4月に出たんですけど、おかげさまで4万8000部売れてます。若い人だけじゃなくて年配の方にも刺さっていて、70代くらいの方に“今、老春してます”って声も届いてます。こういう本が出せて良かったなと思ってます」
「おとなりさん」は平日月曜~金曜の朝8~11時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。