ベストセラー『人は話し方が9割』の担当編集者が語る「本を読まない人が読める本」の作り方
「おとなりさん」(文化放送)のゲストコーナー「10時のおとなりさん」の9月27日のゲストに、「株式会社すばる舎 編集部 次長兼編集長」の上江洲安成さんが登場! ベストセラー『人は話し方が9割』の担当編集者として意識していた事とは?
鈴木おさむ「編集部に入って、一番最初に作った本はなんですか?」
上江洲安成「下世話なんですけど、『稼げる税理士になる方法』っていう本で、税理士業界で問題になっていた“士業の方が食えない”っていう話があって、先輩から引き継いで作りました」
鈴木「その本は売れたんですか?」
上江洲「おかげさまで4刷までいきました」
鈴木「『稼げる税理士になる方法』って税理士の人が買うのか、税理士に関係なくても経済に興味ある人が買うんですかね?」
上江洲「税理士の方だったり、そのほかの士業の方ですね。司法書士や行政書士の方も買っていただきました」
鈴木「ニッチに思えますけど、そこに刺さるとすごい数になりますよね!」
そして話題は、上江洲さんが編集を担当した代表作『人は話し方が9割』の話へ。
上江洲「この本はチームで作ったんですけど、私は出版社の編集を担当しました」
鈴木「この本のプロジェクトは、どういう風に始まったんですか?」
上江洲「元々は営業部の原口という者が他の出版社から転職してきて、“永松茂久さんの本を作らないか?”ということで、永松さんと焼き鳥屋さんで初めて会いました」
鈴木「そこからなんでこの内容とタイトルになったんですか?」
上江洲「他のテーマで企画を進めてたんですけど原稿が間に合わなくなって、原口が前の出版社のときからオファーしていた“話し方の本”で話を進めました」
鈴木「タイトルは?」
上江洲「タイトルは100案以上みんなで出しました。最初は別のタイトルだったんですけど、テクニックよりメンタルの話だったのでこのタイトルで行こう!となって決まりました」
鈴木「この本を開くと、文字がギュウギュウに詰まってなくて、イラストがあって。これがビジネス本のコツなんじゃないかと思って。当たり前の話から入って、内容が難しすぎないのが、売れてる本から感じます」
上江洲「おっしゃる通りで、自分の親や友達をイメージしたときに、文字が詰まった本を読みそうにないので、“年に1冊しか本を読まない人も読める本にしよう”と、当たり前だけどなかなかできないことの大切さを伝えています」
坂口愛美アナ「読むときにストレスがないですよね。余白があって、文字と文字が離れていて」
鈴木「すごい読みやすいよね! 読む場所ってイメージされてるんですか?」
上江洲「読む場所はトイレだったり電車だったり、奥さんや子どもから話しかけられる場所だったり、集中力がないときでも読めるように意識して作ってます」
鈴木「映像もそうなんです。テレビって、お茶の前で家事とかしながら観るものじゃない? 本来はながらで観れて成立するものが良いと思っていて、この本もそうですよね!」
上江洲「そうですね! ながらで読めて、普段から本を読まない人も読めるように意識しました!」
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