企画作家・氏田雄介考案の企画の数々を高橋優が絶賛!
9月19日(火)の「おとなりさん」(文化放送)のゲストコーナー、「10時のおとなりさん」に企画作家の氏田雄介さんが登場!氏田さんが独自に考えた肩書き「企画作家」とはどういうものか?そして氏田さんが企画した、多くの面白作品の魅力を紹介した。
高橋優「まずは『企画作家』という肩書き? 初めて聞いたんですけれども」
氏田雄介「あの、僕しか名乗ってなくて(笑)。僕が勝手に作った肩書きで、全然広まってないので」
高橋「どういったニュアンスなんですか?」
氏田「元々、広告業界でプランナー=企画をする仕事をしていて、その経験を生かして本を書いたりしてたんですけど、会社から独立する時に何て名乗ろうかなと思って。ま、本を書いているので作家でもいいかな? と思ったんですけど、ちょっと作家というにはまだ何かしっくり来ないというか、おこがましいな、というような気持があって、企画は自分の得意分野なので、企画の仕事をメインにしていて作家もちょっとやってるよ、みたいなニュアンスで、『企画作家』っていう肩書きをオリジナルで考えて活動してみたんですが、あんまり広がらなくて。まあ自分もまだしっくり来てないんですけど(笑)」
高橋「何かでも『おこがましいと思う』とか、ご謙遜をされてる感じもするんですけど、結果企画作家ってめっちゃ強いですよね? 企画が先に出来る方が、作家もやるようになったっていうことなんですかね、順番でいえば」
氏田「そうですね、作家さんといえば小説家をイメージされると思うんですけど、それと横並びになった時に、僕はどうしても中身というより、どちらかというと広告業界で培ったパッと見の『面白そう』って感じだったりとか、目新しさみたいなところでわりと勝負してる方なので、純粋に作家って名乗るよりは、『企画』っていう言葉が入ってた方が、なんか自分のイメージとピッタリ来るのかな? と思ってます」
高橋「具体的にどんなことをやられているか、お話しいただいてもいいですか?」
氏田「今日持って来たんですけど……今、特に力を入れているのが『54字の物語』といって、1話が54文字ぴったりのショートショートシリーズなんですけど、10巻まで出ていまして、主に小・中学生の方、そして大人も楽しめるんですけど、読んでいただいていて、ラジオで伝えるのは難しいんですけど、9×6マスの原稿用紙にぴったり収まる、『自称世界一短い小説』という風に言ってるんですけど」
坂口愛美アナ「例えば54文字で、どれぐらいの世界観を表現出来るのかがちょっと気になるんですけど?」
高橋「僕が好きなやつ、言っていいですか? ちょっと読ませてもらってたんですけど……『「布団がふっとんだ」「布団がなくて寒い思いをしている方々に配慮をするべきではないでしょうか?謝ってください」』。これで1つの話なんです(笑)。最初に『布団がふっとんだ』って1人が言ってるわけ。で、もう1人が『布団がなくて寒い思いをしている方々に配慮をするべきではないでしょうか?謝ってください』って言って、本の仕様で次のページに、『つまりこの54文字の背景は……』みたいな解説が書かれてて、それもすごい面白いし、それを読まなくても54文字の背景を自分で想像しながら読んでも面白いっていう、まさに今の時代を風刺してますよね? うん、大好きだな」
氏田「ありがとうございます。54文字って凄く短いんですけど、そこから色々想像したりとか、『これ書かれてるってことは、こういう世界なのかな?』とか『この後この人はこうなったのかな?』みたいに、意味をどんどん想像すると面白いというコンセプトでやっています」
坂口「想像の余地を残すっていうことですよね? 他にもご紹介いただいていいですか?」
氏田「例えばですけど……『この森には全てを破壊する怪物が出るという噂があった。先日政府が樹木を全て切って調べたが、何もいなかったそうだ』」
高橋「これはね、大好きなの。これも風刺ですよね? 『もっと言ってやれ!』って思うもん(笑)」
氏田「『怪物の正体は人間だった』っていうオチを書ききらないで、頭の中で想像してもらって『あ、なるほどそういうことか』という風に気持ちよくなってもらうと」
高橋「読んだあと唸るんじゃないですか?『う~ん!なるほど~っ!』って(笑)」
この後も「54字の物語」シリーズのお話をはじめ、氏田さん考案の楽しいゲームをスタジオで実践し、大盛り上がりに!気になる方はぜひ、radikoのタイムフリー機能でお楽しみください!
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