【水谷加奈の劇場型恋愛体質】腹から声を出せてよかった
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文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中のコラム「水谷加奈の劇場型恋愛体質」。水谷アナが、日々の生活で感じたことを心のままに綴ります。
―9月15日(金)配信分―
御近所さんの家の前を通りかかったところ、ガレージの奥から変な音が聞こえてきました。
ヒーヒーヒーという…、犬が喘息を起こしているような音です。
(あれ? このおうちって犬飼ってたっけ? 飼ってないよなあ。あ。エアコンの室外機が壊れている音か?)
などと思いながら何気なく奥に目をやったところ、なにやら人影が。
よく見ると、木の間に人が挟まっている?
急いで駆け寄ると女性が枝に引っかかっているではありませんか! しかも逆さま!!
足が変な角度で枝にからまっていて、自身の腹筋や背筋ではどうすることもできず(70代後半?)、起き上がることも落ちることもできないまま声にならない声を出して助けを求めていたのです。
「どうしたんですか!」
「枝を…はあはあ…切っていたら…ヒーヒー、足を…滑らせてしまい…ヒー」
女性の体を持ちあげようとするのですが、私の力では上に上げることができません。
体を両手で支えながら私は叫びました。
「すみませーん。誰かー。助けてくださーい。手を貸してくださーい。助けてー」
しばらくすると近所から3人の人たちが駆けつけてくれて、やっと女性を木から降ろすことができました。
通りから小道を入った少々奥まった場所だったので見つけてもらえなかったらどうしようという不安があったのですが、よかった。
このときほど腹から大声を出せる自分でよかったと思ったことはありません。
にしても私が通りかからなかったら…と思うとぞっとします。
高齢の方は1人で木の手入れをするとき気を付けてください!!
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