問題山積み!? マイナ保険証が抱える危うさ
9月6日「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)、大竹メインディッシュのコーナーに経済ジャーナリストの荻原博子さんが出演した。荻原さんは8月に新刊『マイナ保険証の罠』を発売している。番組でもマイナ保険証が抱える問題を解説してくれた。
荻原博子「そもそもマイナンバーカードというのは任意ですよね? 任意というのはつくってもつくらなくてもいいよ、という話ですね?」
大竹まこと「そうです!」
荻原「ところがそこにつくマイナ保険証、これは義務ですね。それを義務にして健康保険証を廃止しちゃおうと。なんて無謀な、と思います。しかも『こんなに便利なんだ!』『持っていてよかった!』と思えるものならいいけど、落とし穴だらけなんですよ」
大竹「便利なのは、コンビニで何かできる、みたいな……。それで私たちは2万ポイントつけてもらう」
荻原「確かに2万ポイント、つけてもらえるんですよ。でもあれで使った税金は1人3万円なんですよ」
大竹「なんだそれ?」
荻原「3万円使って、2万円分の2万ポイントあげますよ、みたいなことで」
大竹「今、指摘されたこと以外にも問題点はたくさんあります」
荻原さんによれば、政府が「マイナ保険証を使うと、よりよい医療を受けられる」という点を推しているが、そこにも問題点があるという。荻原さんはさらに切り込む。
荻原「政府は『現行の保険証を廃止しても問題ない』と言ってきましたよね? ところが最近、厚生労働省、大臣がなんと言い出したか。『マイナ保険証を所有していても、必ず保険証は持っていってください』と」
大竹「こらこらこら」
荻原「おかしいですよ。それだけトラブルが多いってことです」
大竹「いろんな国を見ると、全部は紐づけていません。ヨーロッパだと情報はひとつにしない、という国が多い。なんで日本は全部紐づけて、これ1枚で整理できます、というんですか?」
荻原「全部紐づけた情報を集めたいんですよ。集めて、DX(デジタルトランスフォーメーション)という情報の高速道路をつくりたい。そこに皆さんの情報を乗せる。そうするといろんなところで便利に使えますよ、というのが政府の言うことです。でもその高速道路は民間企業も乗っているんですよ」
大竹「ん?」
荻原「民間企業もそこから情報をとれるんですよ。医療情報がひとつに束ねられて、そこから医療を受けられれば安心、みたいなことを政府は言うけど、ハッキングとかされたとき、ひとたまりもない。そんなことしなくても、地域医療ネットワークというのがあるんです」
荻原さんは地域医療ネットワークについても解説してくれた。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。
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