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1月23日(水) The News Masters TOKYO 第469回

【7時台】
7時台のニュースマスターは、国際ジャーナリストの高橋浩祐さんです。

●7時は、北方領土問題の話題にフォーカス。安倍晋三首相は21日、モスクワに到着しました。22日にロシアのプーチン大統領と会談し、北方領土問題を協議しました。出発前、首相官邸で記者団に「ロシアとの交渉は戦後70年以上残されてきた課題で決して容易なものではない」と述べ「プーチン大統領と胸襟を開いて話し合い平和条約交渉をできるだけ進展させたい」と強調しました。

これまで日本は4島返還にこだわって来ましたが、ロシアは何度か2島返還には応じる態度は見せてきたため、日本が2島に妥協した今の状況はチャンスと言えます。しかし、中には「日本の領土は4島でしょ?」という意見もあるはずです。これについて高橋さんは、「日本は隠していることがある」とし、サンフランシスコ平和条約提携時に、「千島列島(国後と択捉を含む)を放棄する」ことを宣言してしまったという落とし穴があると解説しました。

●7時30分は『韓国、レーダー検証改めて要請』の話題にフォーカス。韓国海軍駆逐艦による海上自衛隊哨戒機への火器管制レーダー照射問題を巡り、韓国国防省報道官は記者会見で「日本が正確な証拠を提示し、専門家を交えた科学的で客観的な検証に応じることを求める立場に変わりはない」と、検証作業が必要との認識を改めて示しました。日本側は21日、韓国側とこれ以上実務協議を行っても「真相究明に至らない」として打ち切りを表明。韓国側も同様の立場を明らかにしました。

これについて海軍の専門記者は、「レーダーを相手に向けることはとても挑発的だ」と問題視しているようです。しかし高橋さんは、「騒ぎすぎなのでは?アジア(日韓)はレベルが低いと思われてしまう」とし、さらに、「日韓対立の構図をフレームアップしすぎ。実際、日本の若者は韓国が好きだし、日本にもたくさん韓国人は来ている。このいい流れを崩さないで欲しい」と指摘しました。

【8時台】
8時台のニュースマスターは、早稲田大学ビジネススクール准教授の入山章栄さんです。

●8時は、『中国経済、減速へ』の話題にフォーカス。2018年、中国経済の実質成長率は6.6%と28年ぶりの低水準で2018年10から12月期は6.4%に落ちました。7月から9月期に比べて低下幅は0.1ポイント。消費などの主な指標は米中貿易戦争の影響が本格化した秋以降に急変しています。中国の債務問題も尾を引き、2019年も成長の下振れは必至。危機感を強める中国当局は減税と金融緩和で景気の腰折れ回避を急ぎます。

日本電産の永守会長が業績の見通しについて、従来予想(12%増の1470億円)から一転して減益するとを発表しました。理由は中国の実体経済が悪化しているからです。国が経済成長すると必ず起こるのが、経済の成熟。これは日本で言う1960年代と同じ状況です。つまり、まだまだ伸びしろはあると言えますが、入山さんは「これだけの経営者が予測しているから気をつけた方がいい」と念を押しました。

●8時30分は、『決定!日本イノベーター大賞』の話題にフォーカス。日経BP社は産業界で活躍し、独創的なアイデアや技術で世界に通じる新しい価値を作り出した人材を表彰する第17回「日本イノベーター大賞」の受賞者を決定しました。大賞には独自の理念を経営の軸に据えて、生活雑貨店の「無印良品」を運営してきた良品計画の金井政明会長を選出。良品計画は『感じ良いくらし』の実現を理念に掲げ、日本発のシンプルでデザイン性に優れた商品を、世界で提案・販売してきました。

中でも入山さんが注目しているのが、日経xTECH(クロステック)賞をとった島精機製作所 です。セーターやカーディガンなどのニット商品一着を立体的に編み上げられる編み機「ホールガーメント」を開発。裁断や縫う作業がいらず、ロスが少ないので原料の無駄もなく、安く仕上げることができます。また、無縫製のためつっぱらず、軽く仕上がり、着心地の快適なニット製品が出来上がります。現在、島精機のコンピュータ横編機は世界で60%以上のシェアを誇り、今後も注目です。

【トレンドマスターズTOKYO】
毎週水曜日のテーマは『Company』。知っておきたい様々な会社や組織、その取り組みを、今日は塚本ディレクターの筆頭門下生・門馬ディレクターが紹介しました。今日は、放課後の小学校で「アフタースクール」を展開しているNPO団体、放課後NPOアフタースクールの取り組みについてです。

学校の授業のように「教える」というよりは、子どものやりたいことを「サポート」するという形を心がけているそうです。アフタースクールでは、地域の方やプロの方が「市民先生」となって、様々なプログラムを展開しています。市民先生として、地域の方がいらっしゃると、子どもが外で市民先生にばったり会ったりして、挨拶するなど、子ども達にとって、学校の外に信頼できる大人ができて、安心安全にもつながります。このような活動を通して、地域とのつながりを大切にしていきたいとのことでした。

【マスターズインタビュー】
今週のインタビューのお相手は、キッコーマン 代表取締役社長の堀切功章さんです。キッコーマンは1995年、商品ごとに製造から販売、損益まで責任を持つプロダクトマネジャー制を導入。堀切さんは「つゆ・たれ」部門の責任者に就任しました。当時は、麺つゆやだしなどの「つゆ・たれ」への支出がしょうゆを上回り始めた頃。キッコーマンも「つゆ・たれ」事業への本格的な参入を決めましたが、しょうゆの販売先であったつゆメーカーと競合するため、堀切さんは社内外で抵抗にあいます。その苦境を支えたのは当時の社長、茂木友三郎さんでした。

今日の楽曲ラインナップ
1曲目 The River of Dreams / Billy Joel
2曲目 花の子ルンルン / 堀江美都子

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