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3月7日(木) The News Masters TOKYO 第500回

【7時台】
木曜日の7時台のニュースマスターは教育改革実践家・元リクルート社フェローの藤原和博さん。

●7時は「中国の『社会信用システム』、数百万人の国民の旅行を拒否」のお話。中国の国家公共信用情報センターによると、去年(2018年)の1年間で、中国の裁判所は国民の航空券の購入を1750万回、鉄道乗車券の購入を550万回阻止しています。阻止の理由は、これらの人々が社会信用システム上の違反でブラックリストに載っていたことで、中国当局はローン未払いや税金未払いなどの「信用ならない行為」のデータポイントを収集しています。

2014年に発表された「社会信用システム」、狙いは、報酬と罰則の組み合わせを利用して信用に足るような行動を奨励すること。税金や罰金の未払い、違法薬物の服用などの情報を集め、罰則として旅行やビジネスに対する制限をかけたり、企業の場合は銀行融資の利用権の制限があります。西洋諸国では「人権侵害、監視制度だ」と論争の的になっていますが、中国では多くの中国人に歓迎されているという報道もあります。

日本でもマイナンバー制度が導入された時、少なからず反対意見がありましたが、困るのは隠れて悪いことをしている人で、普通の人は特に問題ありません。タケさんも「最初は少し怖いと感じたけど、よくよく考えるといたって普通のこと」とコメントしておりました。この制度、現在は中国各地の地方自治体によって試験的に運用されており、2020年までに全国的に展開される予定です。

藤原さんにはこのテーマを描いた真藤順丈さんの『RANK』という本をご紹介いただきました。

●7時30分は「ボルボ、学校付近で自動減速」のお話。スウェーデンの高級車メーカー、ボルボ・カーが2020年以降に発売する車両に時速180キロメートルの速度上限を儲けることを発表しました。スピード超過による死亡事故を防ぐためで、位置情報を使って児童や高齢者が歩いている学校や病院の近くでは自動で速度を制限できる技術も開発します。

2017年のアメリカのデータでは、死亡事故の25%がスピードの出しすぎに起因していることがわかっています。日本でも交通事故による死者の数は、減ってはきているとはいえ、去年も1年間で3532人の方が亡くなっています。学校や幼稚園の側では暴走できないようなモードというのがあっていい一方、消費者は「スピードを自動的にセーブされる車」をどう受け止めるのか。車メーカーだけじゃなく地図情報を豊富に所有しているGoogleや配送網を張り巡らせているAmazonを含め、この分野の研究が進むことが待たれているというお話でした。

【8時台】
木曜日の8時台のニュースマスターは経営改革実践家で、初代横浜DeNAベイスターズ球団社長の池田純さん。

●8時は「大戸屋、不適切動画を受け 研修で12日に一斉休業」という話題にフォーカス。定食チェーンの「大戸屋ごはん処」を展開する大戸屋ホールディングスは4日、350店ある国内全店舗を12日に原則一斉休業すると発表しました。アルバイト従業員が「不適切な動画」をSNSに投稿する問題があり、再発防止に向けてアルバイトを含む従業員への勉強会を実施します。

問題の動画は、昨年夏〜年末に大阪府泉佐野市の「店舗」で撮影され、顔を隠したアルバイトが配膳用トレーで裸の下半身を覆う姿が映っていました。大戸屋ホールディングスは、撮影に関わった3人を2月18日付で退職処分にし、現在は、法的措置も検討しています。

大戸屋全店の1日あたりの売り上げは、およそ1億円。休業でその分がダウンします。この影響を含め、2019年3月期の業績予想を下方修正し、窪田健一社長ら取締役5人の報酬を1ヶ月10%減額する処分も発表しました。

大戸屋の研修では全従業員に飲食店で働くことの社会的意義を再認識してもらい、今後はスマートフォンや携帯電話の店内への持ち込み禁止など、ルールの徹底を確認、衛生面への意識を高めるため店や事務所の清掃を行うとのことです。

今回の大戸屋の一斉休業に対するネット上の反応は「利益を減らしても、この取り組みは英断だ!」と好意的な意見も多い一方、「店舗運営をアルバイトに頼るビジネスモデルは疑問」との声もありました。

大戸屋の社外取締役を務めている池田さんは今回の「全店一斉休業して研修」の効果をしっかりと検証して、継続的に何が有効か?オープンにして、他の企業とも共有したい!と話しておりました。

●8時30分は「『翔んで埼玉』はQUEEN級、初週上回る異例の伸び」のニュース。「埼玉県人にはそこらへんの草でも食わせておけ!」など過激なセリフが飛び出す話題の映画『翔んで埼玉』が絶好調です。先月22日に公開された『翔んで埼玉』は10日間でおよそ74万人を動員し、興行収入は9億6000万円に達しています。公開後最初の週末となった23日と24日の観客動員数は堂々の第1位で、都道府県別では東京を抑えて地元・埼玉がトップ。先週末も動員数、興行収入ともに「公開初週の成績」を上回る記録を達成し、最終的に30億円を見込める勢いを見せています。話題の映画『翔んで埼玉』がヒットしている要因はどこにあるのでしょうか?

『翔んで埼玉』とは、漫画『パタリロ!』で知られる漫画家の魔夜峰央さんが1982年、当時住んでいた埼玉県を自虐的に描いたギャグ漫画が原作です。発表から30年以上経って復刊されると話題になり、この度二階堂ふみさんとGACKTさんの主演で実写映画化されました。

どうしてこのギャグ映画がヒットしたのか。池田さんはご自身のマーケティング理論「社会課題の解消」にピッタリ。

『翔んで埼玉』のヒットが示すのは、これから地方の時代がやってくるというヒントです。埼玉は東京などと比べても、特徴的なものがありません。しかし、何もブランドがないところにブランドを作るのは実は簡単。池田さんも現在、さいたま市と協力し、自転車競技を盛り上げようとしています。

【トレンドマスターズTOKYO】
木曜日はユニークな視点で生まれた商品や今、注目されつつあるモノ・コト・サービスなどを紹介する「ヒットの芽」。今回は目の不自由な方はもちろん、健常者も読むことができる点字「ブレイル・ノイエ」をご紹介しました。

カタカナの下に点字が重なって表示されています。こういう表示にすることで誰もが読むことができるユニバーサルデザインの文字になっているのです。この「ブレイル・ノイエ」を発案したのは25歳の発明家、高橋鴻介さんにお話を伺いました。

そもそも点字とは横2×縦3の6個の凹凸の組み合わせでできています。使われているのは渋谷区役所や渋谷の100BANCH、インクル丸の内などです。

東京オリンピックパラリンピックで使われる場面がたくさんあるといいですね。「ブレイル・ノイエ」についてもっと知りたい人は「ブレイル・ノイエ」のHPをご覧ください。

【マスターズインタビュー】
今週のインタビューのお相手は、エレキバンなどで知られるピップグループの松浦由治社長です。会社のDNAとして ①他がやらないことをやりましょう ②どこよりも早くやりましょう ③お客様、お得意様を大事にしましょう という言葉を大事にしてきたピップグループですが、新たに「消費者きてんのマーケティング」を掲げています。松浦社長の考える商品開発とは?

今日の楽曲ラインナップ
1曲目 Look away / Chicago
2曲目 We Need Medicine / The Fratellis
3曲目 すばらしい日々 / ユニコーン

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