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2月1日(金) The News Masters TOKYO 第476回

7時台】
金曜日7時台のニュースマスターは、エコノミストの崔真淑さん。鈴木びんさんは宮崎県で西武ライオンズの取材のためお休みです。

●7時は「今日から日欧EPA発効」のニュースについて。日本とEU=ヨーロッパ連合のEPA=経済連携協定がきょう0時に発効しました。農林水産品と鉱工業品を合わせた関税の撤廃率は、日本側でおよそ94%、EU側で99%に上ります。昨年12月30日に発効したTPP11=環太平洋経済連携協定と合わせ、日本は世界のGDPの4割弱を占める自由貿易圏に加わりました。

輸入に関してはEU産のワインには昨日時点で15%または1リットルあたり125円の関税が課せられていますが、即時ゼロになったり、1kgあたり30円の関税があったパスタは28年にゼロになります。一方、輸出に関してはEUが日本の乗用車にかけている10%の関税は26年2月にゼロになり、乗用車用タイヤやエンジン関連部品などの自動車部品は発効後、9割以上の関税が即時撤廃となります。また、牛肉、お茶、水産物といった農林水産品のほとんどのEU側の関税も即時撤廃。酒やタバコ、塩など様々な日本産品への関税も無くなります。

関税がなくなれば、日本企業や農家が輸出する車や農産品の販売価格が安くなり、5億人を超えるEU市場でシェアを一気に拡大する好機となります。また、デフレ政策なのではないかという意見も出ましたが、食品などでお金を使わなくなった分、他での消費に回る可能性もあるので、一概には言えないということです。

●7時30分は「グレープフルーツ離れ〜統計の課題」についてのお話。国民生活の実態を知るために総務省が行っている家計調査。その調査対象となる収支項目の分類は5年ごとに見直されています。これは家計消費の変化に対応するためのもので、例えば、来年の改定年度にあたり、”グレープフルーツ”が”他の柑橘類”に統合されたり、”スパゲッティ”はマカロニやペンネを総称した”パスタ”にするなどの案が出されています。

家計調査とは国民生活の実態を知るため、総務省によって毎月行われる調査で、家計の収支構造を分析し消費生活の実態を掴むもの。結果は消費者行動の分析、生活水準の測定、消費者物価指数の算出などに用いられます。話題になっているのはグレープフルーツの消費量で10年で6割も減りました。グレープフルーツの消費支出の推移を見てみると、2008年には全国平均で589円。2017年は231円となっています。

崔さんが気にしているのは、この家計調査統計の調査方法について。調査対象は学生の単身世帯などを覗く全国の世帯の中から無作為に選定された調査世帯で6ヶ月間(単身世帯は3ヶ月間)毎日の全ての収入と支出を家計簿に記入してもらいますが、実際に詳しく記入できる人がどれくらいいるのでしょうか。今エコノミストの間でも家計調査は本当に正しいのか?と疑問に感じている人は少なくなく、実際に民間企業が全国のPOSレジからとっているデータの方を使っている人や機関も出てきているとのことです。

【8時台】
本日、8時台のニュースマスターはセルジオ越後さん。

●8時は「今夜アジアカップ決勝!日本優勝なるか」について。アジアの頂点をかけたアジアカップ決勝。2大会ぶりの優勝へ日本代表は今夜11時、カタールとの歴史的な一戦に挑みます。セルジオ越後さんに解説いただきました。

見所は両国とも気合が入りすぎているところ。カタールは22年の自国開催ワールドカップに向けて国家を巻き込んだ強化を続け、ついにアジアの舞台で初の決勝進出を果たしました。一方、日本は新監督を迎え、優勝すればアジア史上最多となる5度目になります。また、イラン戦では珍しく乱闘騒ぎもありました。これは熱くなりすぎている証拠です。セルジオさんは「より冷静になった方が、勝てるのではないか」と話していました。

●8時30分は「日本製紙のアイスホッケーチーム日本製紙クレインズが廃部を発表」というニュースについて。アイスホッケーのアジア・リーグを4度制した強豪”日本製紙クレインズ”は日本製紙の経営合理化のため、今シーズン限り、3月で廃部となります。「企業とスポーツ」「地域とスポーツ」について日本で唯一のプロアイスホッケーチーム”栃木日光アイスバックス”のシニアディレクターを務めるセルジオ越後さんにご意見を伺いました。
セルジオさんは「2020年にオリンピックを開催する国がこれでいいのか!」とお怒り。企業とスポーツが繋がっていることが多い日本。しかし、企業が離れてしまったとき、機能しなくなるチームが多いのです。このことに関してセルジオさんは「親からお金をもらえなくなったら、死んでしまうのか?」とコメント。タケさんも「100%agreeです!」と強く話しておりました。

セルジオさんがシニアディレクターを務める”栃木日光アイスバックス”は一つの企業に頼らず、スポンサーは200社を超えます。昨シーズンは過去最高の観客動員を記録し、6年前と比べると70%増になっています。プロスポーツの主役はピッチやリンクではなく、スタンドです。チームがなくなってしまえば多くの人が集まるコミュニティがなくなってしまうとのことでした。

【トレンドマスターズTOKYO】
最近、魅力的な社員食堂「社食」が増えているとのことで、そんな社食にお邪魔して、皆さんのお昼ご飯を覗いてみようというこの企画。今回は新宿にある日清食品ホールディングスの社食に行ってきました。
日清食品といえば「カップヌードル」「チキンラーメン」「どん兵衛」そして今は大坂なおみ選手でも話題ですね。

実はこの社員食堂は「KABUTERIA」(「株」+「カフェテリア」)と言って、世界初の株価連動型社員食堂。日清食品グループでは時価総額1兆円を目指すという目標を掲げていて、これを実現するために、社員が自社の株価を意識するように!ということなんだそうです。

株価と連動したイベント、前の月平均株価を月末終値が上回った場合は「ご褒美デー」となり、豪華なメニューが提供されます。下回った場合は「お目玉デー」となり、メニューは質素になり、役員数名が給食着で社員に配膳するなど、社員全員が自分の行動を見つめ直す日としています。放送では印象に残ったご褒美デーを社員の皆さんに聞いてみました。

【マスターズインタビュー】
今週は「日本の家具は世界に通用しない」という常識を覆し、アップルの新社屋に、自社の椅子『HIROSHIMA』を数千脚納品した株式会社マルニ木工の代表取締役社長の山中 武さんです。
今では世界30カ国近くと取引を行っているマルニ木工、本社と工場は、広島県の北西部、湯来町にあります。最終日は今後の日本のものづくりについてです。

今日の楽曲ラインナップ
1曲目 Fading Like A Flower / Roxette
2曲目 イージューライダー / 奥田民生

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