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1月30日(水) The News Masters TOKYO 第474回

【7時台】
7時台のニュースマスターは、ノンフィクションライターの常井健一さんです。

●7時台は、『統計不正、厚労次官級も聴取同席』の話題にフォーカス。毎月勤労統計の不正を巡り、一連の問題を調べた厚生労働省の「特別監察委員会」の調査で、厚労省ナンバー2で事務次官級の宮川晃厚労審議官も関係者3人の聴取に同席していたことが明らかになりました。厚労省の定塚由美子官房長も、自身が部局長級の元職員5人の聴取に同席、質問したことを認めています。聴取の大半は1回で終わり、うち3人は15分間だけだったことも判明。また特別監察委員会の一人は共同通信の取材に「できるだけ早く報告書をまとめたいと厚労省から要請があった」と証言し、急いだ結果、調査が不十分となった恐れもあります。

常井さんは、「対応がズサン」とバッサリ。厚生労働省の組織全体が疲れ切っていることを指摘しました。深夜まで働いていると頭が働かずミスが増えますが、そのような状況で働いているのが現状です。月平均の残業時間は月53時間。高齢者が増えることで保険、社会保障、年金、雇用などの問題はつきません。「成熟した社会になる程人が減っていくのはよくあることで、難しい問題だ」と頭を抱えるタケさん。常井さんは、「厚生労働省マターの業務が増えてしまうので、まず人を増やすことが必要」と話しました。

●7時30分は『統一地方選、夏の参院選。その展望は?』の話題にフォーカス。今年は統一地方選と参院選という大型選挙が重なる12年に一度の年とされ、
4月の統一地方選まで3カ月を切りました。北海道では、2003年から4期をつとめる高橋はるみ知事が5期目の不出馬を決定し、参院選に転出を表明したため、16年ぶりの新顔同士の争いになる北海道知事選をはじめ、どのような顔ぶれが揃うのか、与野党の動きにも注目が集まっています。

保守分裂している北海道。分裂の解消法としてこれまで、菅義偉氏の鶴の一声で鈴木直道市長と協力体制を作り、そこに小泉進次郎氏も入れ3人で無党派層に訴えかけてきました。地元の自民党保守勢力は、現在鈴木氏と泉氏で2つに分かれている状況です。常井さんは、「野党が泉さんを担ごうとしている。官邸が鈴木さんを推すのでは」と推測しました。

【8時台】
8時台のニュースマスターは、早稲田大学ビジネススクール准教授の入山章栄さんです。

●8時は、定額制サービスの話題にフォーカス。定額制サービスを意味する「サブスクリプション」が広がりを見せています。一般的に、定額制サービスというと新聞や雑誌の定期購読、スポーツジムなどがイメージされますが、その「サブスクリプション」がが、いま新たな生活や消費スタイルを生み出そうとしています。その仕組みには、どのような背景があるのでしょうか?

WEBサイトで広がりを見せている定額サービス。例えば、Netflix・Spotify・dマガジンなどがあります。しかしその事業範囲はWEBだけでなく広がりを見せていて、アメリカには、「飛行機乗り放題」のサーフエアがあり、「航空業界のネットフリックス」とも呼ばれています。メンバーになると定額の月額料金で無制限に州内の小型機によるフライトに搭乗できるようです。「一度加入してしまうと面倒でなかなか解約できない人間の特性により、会員が増え続けいている」と分析しました。

●8時30分は、『カキの養殖、AIで効率化』の話題にフォーカス。シャープと東京大学が、人工知能(=AI)でカキの養殖を効率化する実証実験を行っています。漁場のセンサーで海水温度や塩分濃度がカキの成育に適した状態にあるかどうかをチェックしたり、カキを食い荒らす魚の接近を漁業者に知らせたりして養殖をサポートするシステムです。この実証実験は広島県で実施され、カキの養殖では海中に漂うカキの幼生を、海に沈めたホタテガイの殻に人工的に付着させる工程が重要となることから、上空に飛ばしたドローンからの映像をAIが分析。カキの生育に適した場所や時期を割り出して漁業者のスマートフォンに通知しています。

農業や水産業にAIが進出しています。入山さんは、「AIなら体力消耗による生産低下がないため、農業や水産業などのフードテックビジネスに参入しやすい」と話します。また、今までのように地面に植物を植える必要がなく、壁に植えて人工知能で光を当て、ビルの中で育てられるだけでなく、水の使用も95%削減できるそうです。面積が狭いシンガポールでは、すでに高層ビルの中で育てているようです。

【トレンドマスターズTOKYO】
毎週水曜日のテーマは『Company』。知っておきたい様々な会社や組織、その取り組みを、今日は塚本ディレクターが紹介しました。今日取り上げたのは、太田市内に社宅を持ち、派遣する外国人労働者にきめ細かなサービスを提供している派遣会社「KJインタナショナル」です。社長は南米ペルーの国籍を持つ丸野ケンジさん。現在、ペルー、ブラジルなどの南米各国をはじめ、インド、スリランカ、バングラデシュなどからのおよそ90人余りの外国人労働者を、群馬県内の17か所の工場などに派遣しています。丸野さんは、近い将来、東京にも事務所を構え、派遣先の企業の新規開拓に意欲を見せるなど、外国人労働者の派遣ビジネスの将来性に確かな手ごたえを感じています。

【マスターズインタビュー】
今週のインタビューのお相手は、昨年、創業90年を迎えた広島の家具メーカー、株式会社マルニ木工の代表取締役社長、山中 武さんです。マルニ木工の美しい椅子『HIROSHIMA』は、今や世界で評価されるようになり、アップルの新社屋にまで納品されるようになりましたが、これは、プロダクトデザイナー、深澤直人さんと開発したもの。3日目の今日は、『HIROSHIMA』生みの親、深澤さんとのエピソードを伺います。

今日の楽曲ラインナップ
1曲目 No Matter What / Badfinger 
2曲目 Good-byeシーズン / H20 

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