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1月18日(金) The News Masters TOKYO 第466回

【7時台】
金曜日7時台のニュースマスターは、エコノミストの崔真淑さんと文化放送・報道スポーツセンターの鈴木びんさん。

●7時は「日立製作所がイギリスでの原発建設計画を凍結すると発表。損失3000億円を計上」というニュースについて。

年頭、日立製作所の中西会長は「ギブアップだ」と話しておりましたが、これは原発事業自体を辞めるわけではありません。原発の海外展開を辞めるだけであって、国内では再稼働を目指します。

凍結の原因は再生可能エネルギーによる電力価格の急落。原発事業をリスクとみる投資マネーの動きも圧力になりました。原発事業は官民事業でやっていましたが、イギリス政府や電力会社からの援助が得られず、辞めたのではないかとされています。

もう一つフォーカスしたのが「仏政府、ルノー新体制要求 ゴーンCEO交代へ役員会」のニュース。フランスのルメール経済・財務相は16日、会社法違反など起訴されたカルロス・ゴーン被告について、ルノーの会長兼CEO=最高経営責任者の解任を求める意向を明らかにしました。昨年に会長職を解いた日産、三菱自動車との足並みがようやくそろう形で、ゴーン前会長の処遇を巡り、冷え込んだ3社連合の関係改善に繋がるか注目されます。

フランス政府も「推定無罪だ」として辞めさせることはないのではと思われていましたが、ルメール経済・財務相は「ゴーン氏が長期にわたって職務から離れなければならないなら、新たな段階に移る必要がある。今がその時だ」と話しました。

当初、フランスの世論も「日産による陰謀」と事件を受け止める向きもありましたが、ゴーン氏に支払われた不透明な報酬、ヨットクラブの会費を日産に支払わせる私的流用も判明したことから厳しい目が向けられるようになりました。

●7時30分は「キャッシュレス化への動きについて」お話いただきました。政府の後押しもあってキャッシュレス決済を導入する店舗が増えている中、プロントコーポレーションは、カフェ&バー業態の「プロント」にキャッシュレス店舗を導入しました。2020年までに30店の出店を目指すとのことです。また、スポーツイベントでは、楽天が野球やサッカーの主催試合で、スタジアム内の完全キャッシュレス化をスタートさせると発表。また、バレーボール、Vリーグ、3部のヴォレアス北海道は明日と明後日バレーボール界で初となるキャッシュレス化による大会運営を実施します。

新興国は銀行制度が未熟なことでキャッシュレス化を推し進めましたが、日本では外食産業全体が直面している深刻な人手不足があるという背景があります。外食産業が事業を拡大していくには、これまでよりも少人数で運営できる店舗の開発が不可欠になります。また、レジ締めや銀行への入金など現金を扱う作業が不要になるため、現金を扱うことによるスタッフの心理的な負担を軽減できます。

しかし、キャッシュレス化で人件費を削減しても、日本は”手数料が高い”という問題があります。キャッシュレス決済の利用できるものが増えていくにつれて、手数料も下がっていく可能性もあるかもしれないというお話でした。

【8時台】
本日、8時台のニュースマスターは人工知能研究者の松田雄馬さん。

●8時は「スパコンや3Dプリンターで心臓を3Dモデル化」について。国立循環器病センターは「先天性心疾患」の診断に先端テクノロジーを導入しています。心臓を3DのCGで再現したソフトでは、心筋の動きや血流をリアルに表現、ペンタブレットを直感的に操作して、あらゆる角度から詳細に観察ができます。また、3Dプリンターで作った心臓の立体模型は、特殊ウレタン樹脂を使っており、小さくて柔らかい心臓の感触に近づけています。メスを使って切開したり、縫合したりできるというもの。命にかかわる高度専門医療の分野でも、先端テクノロジーによるスキルの向上や人材育成、医療技術の進化が期待されます。

IT業界の先端テクノロジーは医療分野との相性が良く、〇〇×TECHと表され、医療と技術の融合はメディテックと呼ばれます。メディテックは大きく3つに分けられます。1つ目は画像を人工知能に勉強させ、診断に使う。2つ目は「ネットワーク」を使って、田舎や新興国でも医療の能力が上げる。3つ目は、老老介護などが問題を情報を周囲に共有し、「コミュニティ」を作る です。

今、日本の医療市場にはGoogle、半導体メーカーのエヌビディアなど異業種からの参入が続いています。ディープラーニング(深層学習)などAI(人工知能)、GPU(画像処理半導体)による解析などの応用を見込んでいます、。現在の知見で立ち遅れる領域を先端テクノロジーで一足飛びすることは可能だということです。

●8時30分は「架空のアイドル顔をAIで生成」という話題について。京都大学発のスタートアップ企業であるデータグリッドが「アイドル自動生成AI」を開発しました。同社のウェブサイトで、”自動生成した架空のアイドルの顔が連続的に変化していく動画”が紹介されています。見たことがあるようなアイドルらしい顔は、実在する「誰か」ではない不思議な感覚。一体何のために、このようなAIを開発したのでしょうか?

これまでAIは、「これはリンゴ」「これはみかん」のような認識、予測、といった使われ方がほとんどで、何か作り出すAIは少なかったのですが、クリエイターの仕事をAIにやらせることで、AIが人間のクリエイターの想像を刺激し、人とAIが共創する社会の創出を目指しています。

様々な形で「なかったものを生み出す」ことがデータグリッドの開発するAIで可能になりつつあるというお話でした。

【トレンドマスターズTOKYO】
今日は人間観察のマスターKazuquoママに「変わりゆく街。銀座の昔と今、そして…」というテーマでお話いただいきました。

【マスターズインタビュー】
今週は株式会社自遊人の代表取締役の岩佐十良さん。雑誌「自遊人」の他に、Websiteでお米や農作物の販売を行ったり、宿泊施設「里山十帖」や「箱根本箱」の運営も行っている岩佐さん。最終日の今日は、岩佐さんが考える「これからの豊かさ」についてです。

今日の楽曲ラインナップ
1曲目 I’m a Believer / The Monkees
2曲目 ラーメンたべたい / 矢野顕子

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