楠木ともり The Music Reverieにライブでは欠かせない音響と照明の裏方さんが登場!楠木ともりのライブでこだわった点は…
7月25日に放送された「楠木ともり The Music Reverie」に声優の楠木ともりが生出演し、ゲストに楠木のライブで音響を担当している岡田明生と照明を担当している大濱貴司を迎え、裏方のプロの話を伺った。
そもそも音響、照明とはライブでどのような仕事をしているのか。音響の岡田と照明の大濱にそれぞれ聞いた。
岡田「音響は、PAとよく呼ばれているけど、PAは「Public Address」の略。意味合いは拡声。拡声することが僕らの仕事」
大濱「照明は、何もない真っ暗なステージの中に曲に当てはめて明かりをつくって盛り上げるのが仕事。説明が難しい(笑)」
それぞれライブでは欠かせない仕事だが、楠木と関わり始めたのは『Kusunoki Tomori Birthday Candle Live「MELTWIST」』というライブ。その後3公演お世話になっていると語る楠木。その3公演はいずれもオンラインの配信ライブだったというが、普通のライブとオンラインライブの大きな違いとは。
音響で変わることを岡田が説明してくれた。
岡田「基本PAは拡声なので、本来はスピーカーから音を出す仕事がデバイスでの音のミックスに変わる。卓(ミキサー)の中は基本変わらないけど、最終段階の2ミックスの作り方が変わる。コンサートで生だとスピーカーなので、空気の振動を考えて最終段の補正をする。配信の場合はデバイスによって違うので、どちらかと言うとDVDとかBDとかのマスタリング的な作業を逆にする。でも、すごくPAにも反映されるので勉強になった。結局、誰に聞かせるかの相手が違うので」
続いて、照明で変わることを大濱が話してくれた。
大濱「照明はお客さんが生で見ているときには、照明の中にもストーリーがあるので、その中でシルエットになっているとか、片側からしか照明が当たらないのもいいけど、配信とかになると顔が見えなくなる瞬間は危険というか…あとストロボをバーッと炊いてしまったりとかよくない状況がよくあるので、いつもよりは工夫している。見せ方というか見え方が大事」
感心しきりだった楠木だったが、楠木ともりのライブではここにこだわったという質問では、2人の話に喜ぶ楠木の姿が見られた。
音響の岡田は楠木の声についてこだわったという。
岡田「声を拾うマイク。配信だと有線のマイクで、前回の有観客だとワイヤレスマイク。どちらもともりちゃんの声の質にあったものをチョイスするというのはもちろん、今回に関してもワイヤレスなんですけど、ちょっとカスタマイズして声に合うんじゃないかなという状態でリハーサルに臨んでいる」
私でさえ自分の声の良さがわからないと語る楠木。楠木はどういう声質なのか。
岡田「声質で言ったら、みんなハイトーンとか張ったときのイメージが大きいと思うけど、ミドルレンジの質感がとても良い。逆に張ったときもそこがしっかり拾えるようなマイクの方が声の太さが細くなりすぎない声。そこが肝だなというカスタマイズをしている」
大濱「風景が浮かぶ曲が多い。詩もそういう曲が多いので、ムービングライトにも模様が入ってるものがあるんだけど、それを全部変えて色々な模様を出したり風景が作れるようにしている女性のアーティストだけど、MVみたいに片側緑、片側ピンクに染まったりしてもかっこいい。そういうことができる女性なのでやりがいがある。どうやってもかっこいいから、色々なことを試せる」
「楠木ともり The Music Reverie」は25時~27時、
文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で毎月最終月曜日に放送中。
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