富田美憂「今の富田が出来る最高の1枚」ニューアルバム『Violet Bullet』に込めた想い！

『Violet Bullet』は3年2か月ぶりにリリースされたセカンドアルバムです。「コンスタントにシングルは出させて頂いていたので、そんなに久々感はなかったんです。シングル、コンセプトアルバムを出して、自分により似合う方向性や、こういうチャレンジをしたいというものが生まれてきたので、ワクワクは強かったです」

リリースからおよそ一か月、ファンの方たちからはどんな反響があったのでしょうか？「富田美憂といえばスタンダードなロックというイメージを持ってくださるお客さんが多いんですけど、いい意味でそのイメージをちょっと払拭できたらという気持ちもあって。可愛い曲とか入れたことによって、どういう反応か若干不安だったんですけど、ライブ楽しみって言ってくれる方が凄く多かったので、手応えありな感じでした」

「Violet Bullet」というタイトルには富田さんの深い想いが込められています。「ファーストアルバムのコンセプトカラーが赤だったんですけど、赤から青にグラデーションしていくと、途中で紫を通るじゃないですか。完全に成長しきってはないけど、前回の赤色より、一歩二歩、だんだん成長している過程を、色で表現できたら面白いと思って紫を選びました」

そんな「Violet Bullet」のリード曲はアルバムのオープニングを飾る「Ever Changing Violet」。MVに出てくるアイテムにもメッセージが込められています。「紫の衣装を着ているパートが何か所か出てくるんですけど、大きな机に小物がいっぱい置いてあって、それが今までのMVでちょっと出てきた小物なんです。声優デビュー10周年、アーティストデビュー5周年、25歳になる年なので、アニバーサリーっぽさを出したかったんです」

MVの撮影は「ハラハラしながらやってました。 ダンスがあるMVだと手持ち無沙汰にならないんですけど、自由に好きなようにやってくださいって言われると、やっぱり難しくて…」

「Ever Changing Violet」以外の楽曲は、富田さんからクリエイターのみなさんにかなり事細かに注文をして作ってもらったそうです。『Sweet Sweet Sweat』は「お客さんと一緒にワイワイ盛り上がれる曲が欲しいと思っていて。いわゆるコールを入れる曲を1回も作ったことがなかったし、ファンの方も“こういうの歌うんだ…”って思ったらどうしようって。ただ可愛いだけじゃなくて、ちゃんと私っぽさを入れて欲しいみたいなことを言いました」

8曲目の『Oblivion』は「いわゆるラウドというか、メタルっぽい、ここまで振り切った曲もやったことがなかったんです。私、歌う時の癖として、凄く細かいビブラートがあって、キャラソンを歌うときは抑えてくださいと言われるんですけど、ラウドっぽい曲だったら、自分の癖をもうギャンギャンに出せると思って。がなりもしゃくりも好きなようにやらせて頂きました。レコーディングでまるまる1曲、一気に歌いきれないくらい体力使う曲なので、難しかったですね」

そして白石さんが自身の番組でオンエアするほど大好きな『Stellar』の歌詞は富田さんが書いています。「思うように歌えなくてライブが苦しかった時期があって。それを歌にしてみたら人間味のある曲ができるんじゃないかと思って。それこそ私だけじゃなくて、こういう気持ちは誰しもがきっと持っているものだと思うから、例えば仕事でうまくいかない、人間関係うまくいってないみたいな時の助けになったらという気持ちもあって作りました」

アーティスト活動は声優業にもいい影響を与えられている。いろんな役を演じたことで培われた表現力や、声優アーティストであることの強みも出せるようになった、バリエーションが広がったと感じている富田美憂さん。ニューアルバム『Violet Bullet』は富田美憂さんにとってどんな作品になったのでしょうか？
「今の富田ができる最高のものを1枚に注ぎ込めたかなと思いますし、赤い色から紫っていう成長過程をこの1枚で見せられたら、次アルバム出す時に今回を超えられるものを作っていきたいという気持ちもある。まずはアルバムたくさん聴いていただいて、ワンマンライブ来ていただいて。ぜひライブ楽しんで、日々の皆さんの楽しみになればうれしいなと思っております」

≪ゲストからのお知らせ≫
・ニューアルバム「Violet Bullet」発売中！
・11月10日（日）の午後5時から豊洲PITにて富田美憂 3rd LIVE ～Violet Bullet～ 開催！

【富田美憂 Official Music Information Site】