コース紹介
各区間とも距離にバリエーションがある全日本大学駅伝は、愛知県と三重県の2県にまたがる8区間106.8kmで争われます。
【1区=14.6km 熱田神宮西門前~弥富市筏川橋西詰】
名古屋市内から三重県へ向かうスタート区間の1区は、8区間中2番目に長い14.6kmで争われます。名古屋港付近の橋を数多く通過するコースのため、小刻みなアップダウンをどのように利用していくかがポイントです。
◎1区区間記録 41分56秒
永田宏一郎(鹿屋体育大学) 第32回(2000年)
G・ダニエル(日本大学) 第39回(2007年)
【2区=13.2km 愛知県弥富市筏川橋西詰~三重県川越町高松】
愛知県に別れを告げ、三重県に入る2区13.2kmにはエース級のランナーが集まります。
コース中盤で全長858mの木曽川大橋、1040mの揖斐長良大橋を渡るため、海からの風がランナーを悩ませることもあります。
◎2区区間記録 37分16秒 E・オムワンバ(山梨学院大学) 第44回(2012年)
【3区=9.5km 川越町高松~四日市市六呂見町】
四日市市内の煙突群を横目で見ながら走る3区は、8区間中最も短い9.5kmのスピード区間です。最短区間とはいえ、スタート直後の下り坂でペースを上げすぎると、最後に待ち受ける上り坂で失速する危険をはらんだコースです。
◎3区区間記録 26分55秒 油布郁人(駒澤大学) 第44回(2012年)
【4区=14.0km 四日市市六呂見町~鈴鹿市寺家】
鈴鹿サーキットで有名な鈴鹿市内を走る4区は、8区間中3番目に長い14kmで争われます。この区間、トップでタスキを渡したチームが2003年~2007年まで5大会連続でゴールテープを切っているため、後半の流れを決める重要な区間と言っていいでしょう。
◎4区区間記録 39分24秒 村山謙太(駒澤大学) 第45回(2013年)
【5区=11.6km 鈴鹿市寺家~津市上浜町】
鈴鹿市から三重県の県庁所在地、津へ向かう5区11.6kmは最も走りやすいコースと言われています。全日本大学駅伝106.8kmの中間点は、この5区スタートから2.1kmのところにあり、レースはいよいよ後半戦に突入です。
◎5区区間記録 33分22秒 横手健(明治大学) 第46回(2014年)
【6区=12.3km 津市上浜町~松阪市曽原町】
津駅前をスタートし、松阪市へ向かう6区12.3kmは三重県一の繁華街を通過する最も賑やかなコースです。5区同様、つなぎの区間と言われることもありますが、力のある選手を配置できるかどうか、チームの総合力を問われる区間です。
◎6区区間記録 35分30秒 前田悠貴(早稲田大学) 第44回(2012年)
【7区=11.9km 松阪市曽原町~松阪市豊原町】
松阪市を縦断する7区11.9kmは最終区へつなぐ重要な区間です。全体的には平坦なコースで、残り1km付近の新生橋、そして近鉄山田線の高架を越えれば、いよいよアンカーが待つ第7中継点が見えてきます。
◎7区区間記録 34分26秒 野口英盛(順天堂大学) 第33回(2001年)
【8区=19.7km 松阪市豊原町~伊勢神宮内宮宇治橋前】
全日本大学駅伝最長の8区はエースランナーが集うアンカー区間です。伊勢市に入り、JR参宮線の高架を越えると中間点。レースはいよいよ佳境に入ります。
勝負どころは16km過ぎ、皇學館前から続く長い上り坂。この坂を登りきると栄光のゴールテープが待ち受けます。伊勢神宮内宮宇治橋前に最初に姿を現すのは、果たしてどの大学でしょうか?
◎8区区間記録 55分32秒 M・J・モグス(山梨学院大学) 第39回(2007年)