今週もクボジュンさんがニューヨークで出会った友達をリスナーの皆様に

ご紹介する企画をお送りしました。

 

「久保純子。ニューヨークでも友達100人出来ました!!!」

 

先週に引き続き、ブロードウェイでミュージカルのお仕事をされている

エレクトロニックミュージックデザイナー、ヒロ・イイダさんに

ご登場いただきました。

 

子供の頃はチェロを習っており、文集には「ベルリンフィルのチェリストに

なりたい」と書いていたというヒロさん。


...規模が違いすぎます!

 

チェロと同時進行で小学校3年生からシンセサイザーをいじっていたこと

から、音を作る事やシンセサイザーを楽器として使用するというのを、

いつかは仕事にしたいという考えがあったのだとか。

 

しかし、日本でシンセサイザーをアカデミックに教えてくれる大学がなく、

外国に行くしかないと、ヒロさんはボストンのバークリー音楽大学に

留学されたそうです。

 

ニューヨークに移り、プロレスWWEの音楽を作る仕事をしていた時に、

ヒロさんの友人から「U2と一緒に仕事をしないか」と誘われ、U2なら

プロレスを辞めてもいいかと、思い切って辞めたところ、U2の仕事と

いうのが、実は「スパイダーマン」のミュージカルだったそうです。

 

そこからブロードウェイの仕事につながり、次から次へとミュージカルの

仕事が来ることになり、11年経ったとヒロさんは言います。

 

「リンゴというと皆、赤くて丸くてピカピカなリンゴを想像するが、

世の中にそんなリンゴは売っていなく、存在しない理想的なリンゴを

思い浮かべる。僕が作りたい音というのは、理想的だけど存在しない

リンゴのようなサウンドが目標」と、ヒロさんは語ってくださいました。

 

 

先週の放送でもわかる通り、「音」に敏感なヒロさん。

 

自粛前と後では「音」も違うそうで、去年が動的な騒音であったのに対し、

今は静的な騒音で、「動きが感じられない音」だと言います。

 

停滞している音、人間が生活をしていない音がすると。

 

また、場所が変わると音が違うというヒロさん。

 

一般的には、違う場所に行った時、匂いや景色が違うと感じますが、

ヒロさんは特に、上海やイスタンブールに行った時は、この街は音が違うと

感じると、お話いただきました。

 

 

来週も素敵なゲストをお招きします。

 

お楽しみに! See you

 

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【本日の1曲目】 シルクロードのテーマ / 喜多郎 

【ヒロ・イイダさん選曲】 ドビュッシー「夢」/ 冨田勲シンセサイザー

(文/スタッフC)

【久保純子 My Sweet Home】 2021年3月28日 10:00