今週は講談社から『限定愛蔵版 冷たい校舎の時は止まる』を出された作家の辻村深月さんにお越しいただきました。

 

今年が作家デビューして15周年ということで、その記念で愛蔵版を作ってみませんかと講談社からお話があったそうです。

 

実はこの作品、辻村さんがデビューされたのは23歳の時ですが、書いて

いたのは高校3年生の時!

 

この頃は、ルーズリーフやレポート用紙に書いた物をクラスメイトに読んでもらっていたので、いつか作家になった時に1冊の本の形にして皆に読んでもらうのが夢だったそう。

 

しかし、出来上がった作品は、なんと原稿用紙に換算すると1,300枚!?というものすごい枚数になってしまい、とても1冊にはならなかったのだとか...

 

結局この作品は、最初は上・中・下という形のノベルズで出て、文庫本になってから上・下の2巻になったそう。

 

今回の愛蔵版が出たことにより、「1冊の本で読んでもらう」という高校生からの夢が、ようやく叶いました!



小さい頃から本が好きだったという辻村さん。

 

公民館に本を貸し出しに来る移動図書館がとても楽しみだったそう。

 

小学校に入ると図書室があり、今までワゴン車の荷台にある本だけで

嬉しかったものが、ここにある本を全て読んでいいのか!と考えたら、

ものすごく嬉しくなったそうです。


小学校3年生くらいの時に、本は読めるのだから書くこともできるという事に気付き、日本語なのだから書いてもいいはずだと考え、その頃に好きだった本の見よう見まねで書いたのが最初だそうです。

 

当時、学校の怪談が流行っている頃で、何故うちの学校には七不思議がないんだ!という風潮があった為、七不思議を作るくらいの気持ちでホラー小説を書いていたそうです。

 

その頃は皆も小説を書くのが流行り、書いては読ませ合っていたそう。

 

しかし、周りで流行っていたのは恋愛もの。

 

恋愛ものを書いて読ませ合って楽しそうな中、辻村さんのホラーはあまり

誰も読んでくれなかったのだとか。

 

 

来週も辻村深月さんにお話を伺います。

 

お楽しみに! See you

  


 

【本日の1曲目】 レミニセンス / Unlock the girls 

【辻村深月さん選曲】 ロコ!思うままに / 特撮 

【久保純子 My Sweet Home】 2019年7月21日 10:00