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第1145回:知っておきたい自宅療養のポイント
気になるニュースをサキドリする『ニュースサキドリ』
今日追いかけたテーマは「急増する自宅療養、何に注意すれば良いのか」
15時台『前半』は、日本在宅医療連合学会代表理事で医師の石垣泰則さんにお話を伺いました。
今の季節、自宅療養をされている方が特に注意すべきこと
・特に水分をこまめにとること。
・行動面で言えば、感染力が強いデルタ株なので感染予防対策はしっかりと。
自宅療養する際、どのようなものを準備すべきか・1人暮らしをされている方は、外との連絡手段を確保すること。
・余裕を持って数日分の飲食物を。
・急変時にすぐに入院できるように、保険証やお薬手帳、持病がある方は検査データを控えておく。
家族も遠くに居てなかなか連絡をとれないような孤立している方は・・・・かかりつけ医がいれば、相談。(かかりつけ医がない場合、東京都では医療法人ソレイユ - ひまわり在宅クリニックなどを利用。)
・発熱や呼吸器の症状以外にハッピーハイポキシアなど特有のコロナ症状を理解する。
・少し体を動かすと呼吸が苦しい、これは危険な兆候。
・自分の病状をしっかり判断することが大事。
・可能であればパルスオキシメーターの数値を確認。(93以下になったら連絡を!)
16時台『後半』は、入院したくてもできなかった場合、入院保険は受け取れるのか?
今年4月、亜紀書房から「急に仕事を失っても、1年間は困らない貯蓄術」という本を出された経済評論家の佐藤治彦さんに詳しく伺いました。
自宅療養、ホテル療養の方でも、民間の医療保険の入院給付金の対象になるのに、知らずに請求をしていない方が非常に多いそう。
佐藤さん曰く、コロナの治療は指定感染症で自己負担がなく「医療費がかかっていないから、給付金までは・・・」と思ってしまって、請求しづらい感じになっていることがあるのではないかとのこと。
保健所などから送られてくる就業制限通知書などのとても少ない書類で請求できるようになっているので、ぜひ請求して欲しいし、知らない方には知って欲しいと佐藤さん。(自分で「心配だから」と自主隔離している、または濃厚接触者で自宅待機、ここまででは入院給付金の対象にはなりません。あくまでも新型コロナウイルス「陽性」で就業制限通知書・療養証明書などの証明が必要になってくるそうです。)
ほかにも、PCR検査を自費で行なって「陽性」が出て、保健所に連絡・・・これは後日、確定申告での医療費控除の対象になることや、健康保険に入られている方へ、手続きをすることで雇用保険とは別に病気やけがなどで支払われるお金「傷病手当金」というものがあることも紹介してくださいました。
『SAKIDORIニュースパレード』
報道スポーツセンターの石川真紀キャスターに、このあと17時から始まる全国ネットニュース番組『ニュースパレード』の主な項目を伝えてもらいました。
国際ジャーナリストの小西克哉さんが語り下ろす『今日のオピニオン』テーマは「アフガン撤退、民間人救出の混乱はなぜ起こったのか」
今日の番組冒頭もお伝えした「アフガン邦人救出」ニュースも含め、国際的に自国民を救出する事態となっているこの状況について、ニューヨークタイムス等の報道から、6月25日に行われた会談でガニ大統領がバイデン大統領にした3つの要請後、7月初めには隠密裏に撤退を開始したアメリカ軍の動きなどを順番に振り返り、「この事態は、ガニの要請をバイデンが優柔不断に飲んでしまったことで起きている」と結論付けました。
もっと知りたいニュースのその先『ニュースフカボリ』
自宅療養者への支援は今どうなっているの?
西村志野記者が自治体に取材し報告!
各自治体で、電話やLINEを活用した健康観察・パルスオキシメーター貸出・食料の配達などを行っている中、神奈川県の海老名市では、自宅療養者支援チームを組んで、買い物やゴミ出しなど支援の幅を拡げられているそうです。
『ニュースアトオイ』
この時間は、今日の『ニュースサキドリ・後半』に佐藤治彦さんが紹介してくださった「傷病手当」に関する素朴な疑問、「非正規雇用でも資格はあるのかな?」を、石森則和記者がとことんリサーチ!
【今日の1曲】 Start Me Up / ザ・ローリング・ストーンズ