記事
-
第1140回:世界の民主主義がピンチ!
気になるニュースをサキドリする『ニュースサキドリ』
「世界の民主主義がピンチを迎えている」と題し、15時台『前半』は女性や子供への人権弾圧も懸念されるアフガニスタン情勢について、現代イスラム研究センター理事長の宮田律さんに解説していただきました。
反政府勢力タリバンは、なぜこれほど早くアフガニスタン全土を掌握できたのか?これは、ガニ大統領率いる政府への信頼が全くなかったこと、支払われる給料の問題などが大きく影響していると言います。報道では、兵力30万人という話も、実際の所、もっと少なかったと思われるそうです。
「アメリカは20年間かけても、"戦うアフガニスタン国軍"を作れなかった。タリバン政権崩壊後、日本はアメリカに次いで復興資金を出してきた。菅総理は、アメリカなどと協議してと語っているが、タリバンと対話することも必要ではないか。アフガニスタンの情勢をウォッチしていかないとならない。」ということでした。16時台『後半』は、一昨年、100万人以上が参加したとされる大規模デモを主催した民主派団体「民陣」=民間人権陣線が解散を発表した香港の現状について、香港中文大学教員の小出雅生さんに伺いました。
これまでの過去19年、民主派がデモをする時には必ず「民陣」の呼びかけで行われてきたそうですが、香港政府の強い弾圧により、2020年の元旦のデモ以降は、申請したデモすべてが不許可に。
小出さんによると、香港国家安全維持法が施行されてから、民主派が大切にしてきた3本の柱「デモ(民意を示す)」、「立法会・区議会(市民の声を政府に届ける)」、「国際世論(香港の民主化の進捗をアピール)」がつぶされて、重苦しい雰囲気が漂っているとか。
また、子育て世代を中心に、海外移民者は13万5千人を超えている現状などをお話してくださいました。『SAKIDORIニュースパレード』
報道スポーツセンターの石川真紀キャスターと一緒に、このあと17時から始まる全国ネットニュース番組『ニュースパレード』の主な項目をいち早くチェック!
国際ジャーナリスト・小西克哉さんの『今日のオピニオン』テーマは「アフガン戦争終結、小西はこう見た!」
アメリカ史最長の戦争、アフガン戦争。アフガンの国が持つ問題やトランプ政権の負の遺産が爆発して、この崩壊が促進されたことなどを、歴史を振り返りながら、語り下ろし!
もっと知りたいニュースのその先『ニュースフカボリ』
日本で暮らすアフガニスタンの方々は、母国の政変をどう受け止めているのか?
西村志野記者は今日、港区のアフガニスタン大使館や730人という多くのアフガニスタン人がお住まいだという千葉県四街道市にも行って様々な場所をまわりましたが、取材は難航。最後に、7~8年前までアフガニスタン難民と関わりがあった全国難民弁護団連絡会議世話人の児玉晃一弁護士にお話を伺うことができ、児玉さんを通じて、日本に住んでいて家族がアフガニスタンにいるという通訳の方たちの心配な声を伝えてもらいました。
素朴な疑問をとことんリサーチ『ニュースアトオイ』
石森則和記者、永野景子デスクが、リスナーの方から寄せられた素朴な疑問「タリバンとISの違いは?」「アメリカはそもそも何がきっかけで大規模な駐留をするようになったの?」を紹介。
小西克哉さんにも、時間の許す限り、解説していただきました。【今日の1曲】 I Want You Back / ジャクソン5