斉藤一美 ニュースワイド SAKIDORI! 毎週月曜日~金曜日 15:30~17:50 ON AIR
facebook
twtter
facebook
twitter

記事一覧

  • 第1130回:「亡命」「難民」を考える

    気になるニュースをサキドリする『ニュースサキドリ』

    東京オリンピックのベラルーシ陸上代表のツィマノウスカヤ選手が帰国を拒否して保護され亡命を希望。隣国ポーランドがビザを発給しました。
    今日のSAKIDORI!は「日本が直面する、亡命 そして 難民問題」と題し、「難民」「亡命」という言葉にこだわってお送りしました。

    sakidori 20210803 (1).JPG

    ベラルーシのクリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手の亡命、改めてここまでの経緯を、スタジオで永野景子デスクが整理。

    競技に出場した際.jpg

    亡命の背景について、元ベラルーシ大使館の専門調査員で、ロシア、ベラルーシなど東ヨーロッパの情勢に詳しいロシアNIS貿易会 および ロシアNIS経済研究所 所長の服部倫卓さんに解説していただきました。

    服部さん曰く、「今回の件があったものの、欧米やロシアのベラルーシへのスタンスは固まっていて、大きく変わるということはないだろう。ただ、オリンピックという檜舞台で、世界的に問題視されたことは大きい。皮肉なことに、プーチン政権のロシアにとって、ルカシェンコ政権がならず者になればなるほど、ロシアに子飼いされるしか選択肢はないのもジレンマ。」ということでした。

    隣国ポーランド.jpg

    16時台『後半』は、日本における難民の現状について、全国難民弁護団連絡会議 世話人 児玉晃一 弁護士に伺いました。

    ホストタウンの大阪府泉佐野市のホテルを抜け出して失跡し、帰国後に母国で拘束されたウガンダの男子重量挙げのジュリアス・セチトレコ選手のことが象徴的だそう。

    「ウガンダは独裁国家。国際的な晴れ舞台で選手がこういう行動に出たというのは、政府の顔に泥を塗る行為。国に帰れば捕まったり刑罰を科せられることに想像が及ばない日本政府は、理解が少なすぎる。」と児玉さん。

    収容する・しないを握っている入管のシステムを変えるには、司法審査をする、そのためには法律を変えないとならないこともお話してくださいました。

    sakidori 20210803 (4).JPG

    石川真紀キャスターの『SAKIDORIニュースパレード』

    報道スポーツセンターから、このあとの『ニュースパレード』の主な項目を紹介。

    sakidori 20210803 (2).JPG

    『今日のオピニオン』

    国際ジャーナリストの小西克哉さんが語り下ろす
    テーマは「オリンピックにおける"政治表現"は許されるべきか?」

    東京五輪陸上女子砲丸投げで銀メダルを獲得したアメリカのレーベン・ソーンダーズ選手が、表彰式で「抑圧された人々」への連帯を示す抗議行動を行い、処分対象となるかは現時点では不透明となっています。

    小西さんは、「オリンピックに政治を持ち込まないようにしてきたというのは、現実にはもう誤りだと思う。極めて政治的なことを許してきてる。本当に政治を排除するなら、1番分かりやすく、国家と国旗をやめたらいい。そうじゃないなら、少なくとも表彰台でのヘイトではない抗議行動を認めるべきだと思う。」

    社会的正義を実現するための特定の政治表現を認めているFIFAと比較し、これまでIOCがしてきたことを挙げ、偽善的だと指摘。ダブルスタンダードをやめるかに注目していきたいと語りました。

    sakidori 20210803 (5).JPG

    素朴な疑問をとことんリサーチ『ニュースアトオイ』

    日本にも難民の方が暮らしています。この時間は、ミャンマーの少数イスラム教徒ロヒンギャで組織する在日ビルマロヒンギャ協会のアウンティンさんに、西村志野記者がお話を聞きました。

    今、日本にはおよそ300人のロヒンギャが居り、そのうちの270名が館林で生活しているそうですが、その中でたったの15人しか難民認定を受けられていない現状をお話してくださいました。背景には、日本の難民認定基準が高いのもあるのですが、入管で本当のことを話したら帰らされるのではないかという恐怖心からうまく話せず、正確な情報がうまく伝わらない結果、『違法で入国した』とみなされてしまう場合があるということです。

    アトオイ20210803.jpg

    【今日の1曲】 Never Gonna Give You Up / リック・アストリー

  • お電話:東京パラリンピック日本代表選手団 副団長 マセソン美季 さん

    今日は、カナダ在住で、東京パラリンピック日本代表選手団 副団長のマセソン美季さんにお電話を繋ぎました。マセソンさんは、2017年6月13日のこのコーナーに電話出演してくださった以来ですね。

    マセソン美季さんの旧姓は「松江」で、松江美季さんのお名前で覚えている方もいらっしゃるかと思います。アイススレッジスピードレースで、1998年の長野パラリンピックでは金メダル3個、銀メダル1個を獲得。2018年、国際パラリンピック委員会や国際オリンピック委員会の教育委員、日本パラリンピック委員会の運営委員に就任され、今回、日本代表選手団の副団長として東京パラリンピックに臨みます。

    東京パラリンピック開幕まで、あと3週間。特別な状況下での開催に、ワクワクしてるような不安な気持ちもあるような気分だといいます。

    障害のある人が競技を出来るということを、まずはたくさんの方々に知ってもらうというレガシィだった長野パラリンピックから、東京大会は招致がきっかけに始まった「共生」の社会の実現、大会が終了後も続けていきたいことだと語ってくださったマセソンさん。


    東京でパラリンピック3連覇を狙うドイツのマルクス・レーム選手が、先日、国際オリンピック委員会に、東京オリンピックの特例での出場を求めましたが、認められなかったニュースについても伺うと、「様々な見解があるとは思う。個人的には彼が競い合う姿というのは見たかった。」と、パラリンピックムーブメントに大きな影響を与えた、過去のエキシビジョン大会のお話も聞かせてくださいました。

CALENDAR

< 2021年8月
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
TOPへ
radiko