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コツメカワウソのあいりちゃん
毎年5月の最終水曜日は「World Otter Day(世界カワウソの日)」
カワウソの生態や生態を取り巻く環境問題・社会問題現に目をむけるきっかけにしてもらおうと
池袋にあるサンシャイン水族館でも「世界カワウソの日」にちなんで
5月にイベントを開催する予定でしたが、緊急事態宣言で延期され
来週月曜日7月5日から15日(木)までイベントが行われます。
詳しいお話をサンシャイン水族館でカワウソ担当の與倉陵太さんにお話を伺いました。実はサンシャイン水族館では今年2月1日、
コツメカワウソの父ラジャ、母マハロとの間に
赤ちゃん3姉妹が誕生しました。
名前をホームページで募集したところ、4千件を超える応募があり、
その中から「てまり」「ひまり」「あいり」に決まりました。
そこで、私吉田愛梨、同じ名前の「あいり」ちゃんにさっそく会ってきました。
同じ日に生まれた3姉妹ですが・・・
わかりやすい見分け方は鼻の色。
ちなみにあいりちゃんは、鼻の色がピンク色です!
與倉さんによると、体重や性格の変化が出てきたということで、
あいりちゃんはマイペース。餌の魚をあたえても、
しばらく遊んで、気付いたら餌を食べていて、
またふと見たら遊んでいる・・・という自由気ままな性格なのだそうです。コツメカワウソはカワウソの仲間の中でも最も体が小さく、
東南アジアや中国の南部などに生息しています。
見た目が愛らしいコツメカワウソはこの30年間で
個体数が30%減少したと言われています。日本が最大の密輸先とされていて、
2019年にはワシントン条約の改正で無償、個人、事業者を問わず商取引が禁止となり、
ペットに限らず新規の移動や販売することは原則禁止となりました。
これからもコツメカワウソに会える環境を残していくために、
私たちにできることはなんだろう?ということについて
考えてもらう機会にしてほしいとのことです。
館内には「カワウソ解説コーナー」を設置。
来館者は解説を見ながら「ミニ図鑑」を手にクイズを解いて、
カワウソの知識を楽しく学べます。クイズを完成させるとオリジナルの「カワウソ博士認定証」がもらえます。
そのほか7月10日、11日にはオリジナルエコバッグを販売。
環境保全団体ShoeZと一緒に作ったエコバッグは税込み2000円。
エコバッグの売り上げはカワウソの保全を目的としている
日本アジアカワウソ保全協会に全額寄付するということです。手が器用なコツメカワウソは、
野生では岩場などから探してカニやエビなどの甲殻類を食べているそうです。
ただ、水族館ではそういった餌をあげることは困難なため、
できる限りその手の器用さをいかして餌をとってもらおうと工夫して
魚などの餌を、藁納豆のようにくるんであげているとのこと。
藁を器用にほぐしながら食べる様子も見てほしいとおっしゃっていました。
今日ご紹介した、サンシャイン水族館の
「世界カワウソの日」イベントは、
来週7月5日(月)から7月15日(木)まで開催されます。