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第1080回:"犠牲"を払って、東京オリンピック?
気になるニュースをサキドリする『ニュースサキドリ』
今日は「東京オリンピックは"犠牲"の上に開催すべきなのか」を考えました。
まずは、IOCのバッハ会長の発言の真意について、スポーツライターの小林信也さんに伺いました。
バッハ会長の"犠牲"発言は、「さすがに、そういう(日本人には犠牲になってもらうかのような)意味で言ってないだろう。ただ、今の状況下で国民がそう受け止めてしまう気持ちもあるとは思う。そして、マスコミまでそういう意味合いで報道している空気が危険だと感じた。」と言います。
最後に、小林さん自身が受けているバッシングについても小西さんが質問。
「すごくざっくり言うと、菅総理や政府が十分なコロナ対策が出来ていない中で、進めているオリンピックをやらせてたまるか!ということなのだろう。オリンピックの未来は別に考えるべきだと思うが、今はそうはならない。菅総理は、オリンピックを明確に、『何でやりたくて、具体的にどうやってやろうとしてるのか』を示してないのが問題。」だとお話してくださいました。16時台『後半』は、大会を開催した場合、医療現場や医療体制はどうなるの?
インターパーク倉持呼吸器内科院長の倉持仁さんに伺いました。
東京オリンピック開催可否、「今の状況では出来る状況ではないと思う。やるべきことを何もやらずに五輪をやると言っている。だから国民の理解を得られないのは当然。」だと倉持さん。
「現状でもひっ迫している医療体制の中、世界各国から日本にやってきて、いくらお医者さんを海外からも連れてくると言ったって、人がいればいいということじゃない。オリパラは合わせて45日間あり、治療する施設だって足りない。」という現実を語ってくださいました。
報道スポーツセンターからお送りする『SAKIDORIニュースパレード』
石川真紀キャスターと一緒に、このあと17時から始まる全国ネットニュース番組『ニュースパレード』の主な項目をチェック!国際ジャーナリストの小西克哉さんが語り下ろす『今日のオピニオン』
テーマは「果たして、国家テロなのか?ベラルーシ強制着陸」
ベラルーシ当局は23日領空を飛行していた国際線旅客機を首都ミンスクの空港に強制的に着陸させ、搭乗していた反体制派のジャーナリストを拘束しました。
「あと10分で目的地のリトアニアに着くというところで、戦闘機につけられ、爆弾が仕掛けられてるかもしれないので緊急着陸しろ、と。緊急着陸ということなら1番近いリトアニアに降りるべきなのに、3~4倍もかかるベラルーシに連れていかれた。こういうことがまかり通るなら、各国の領空を反体制派の気にいらないヤツが飛んでたら、しょっ引けるってこと!民間航空機が成り立たなくなる。皆さんも、国際秩序が失われているという観点でこういうニュースを見て欲しい。」と語りました。
もっと知りたいニュースのその先『ニュースフカボリ』
大会期間中に様々なイベントも予定されている中、ライブサイト会場の工事の準備のため、8メートル以下の木の剪定が始まった代々木公園から、西村志野記者のレポートです。
第一に、この状況下でパブリックビューイングを実施しようとしていることに疑問が浮かぶとともに、「そのために都内でも数少ない自然豊かな市民の憩いの場である公園の緑をなくそうとするとは」「やるかやらないか分からないオリンピックのために、ここに何か作ろうとしてるなんて。」「剪定するにもお金かかってるんでしょう?」などと批判の声があがっています。
都のオリンピック・パラリンピック準備局に反対の声について聞いてみると、「設置した看板の説明不足は否めなかった。お問い合わせにきちんと対応していく」とのこと。
『ニュースアトオイ』
新潟県加茂市では、4月にロシア体操チームの合宿を中止しましたが、その後、ポルトガル女子体操チームを受け入れる準備を進めています。どのような経緯があったのか?
加茂市教育委員会スポーツ振興課スポーツ振興係 鈴木宏和 係長に伺いました。
受け入れには、当然ながら迷いもあったそうですが、「せっかく施設があるのだから」と、短期間・少人数というポルトガルを選ぶなど受け入れる努力をしたそう。
事前合宿は7月13日から18日までで、市内のトレーニングセンターで練習します。
【今日の1曲】 Go Your Own Way / フリートウッド・マック
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レポート:松井佐祐里アナウンサー
先週金曜から3日間、東京パラリンピック出場がかかる大事な代表選考の場ともなる「2021ジャパンパラ水泳競技大会」が行われました。
松井佐祐里アナウンサーの「初めてのスポーツ取材!」ということで、土日、横浜国際プールへ。そこでのインタビュー音声を交え、レポートしてくれました。
なかでも輝きをみせたのが、北京パラリンピックの50m平泳ぎの金メダリストで、これまで5つのメダルを獲得している鈴木孝幸選手、金曜は200m自由形、土曜は150m個人メドレー(背泳ぎ、平泳ぎ、自由形でバタフライがない)で派遣基準記録を突破し、見事、5大会連続のパラリンピック出場を決めました!
そして日本のエース・木村敬一選手は、2日間で6レースを泳ぐハードな日程で、本番を想定して試合に臨みました。この経験で疲労の度合いも確かめることが出来たようで、「東京パラリンピックでは戦略を考えたい」と手ごたえを感じながらも、自分自身に納得がいっていないようなストイックさをのぞかせた場面も。
また、1996年アトランタ大会から2008年北京大会まで4大会連続で出場し、15個の金メダルを獲得している成田真由美選手の「自分が泳いでいいのか不安な気持ちもあった。日々に感謝しながら精一杯、終わった後に泳いでよかったと思えたらいいな。」という言葉も印象的だったそうです。
▼アニメで見るような筋骨隆々の選手たちに驚き! 選手たちの複雑な思いも、直に感じることが出来た松井アナでした。