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「イサム・ノグチ 発見の道」
今日は東京・上野にあります、東京都美術館で開催される
「イサム・ノグチ 発見の道」をご紹介しました。イサム・ノグチ(1904-1988)は日本人の父とアメリカ人の母との間に生まれ、アイデンティティーの葛藤に苦しみつつも、
彫刻のみならず舞台芸術や家具のデザインなど様々な分野で活躍した20世紀を代表する芸術家です。
第1章 彫刻の宇宙
ⓒ2021 The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum/ARS,NY/JASPAR,Tokyo E3713
第2章 かろみの世界
第3章 石の庭
の3部構成になっていて、
展示室に入るとイサム・ノグチの代表作でもある提灯の形をした「あかり」インスタレーションがあらわれます。
この「あかり」は岐阜県の伝統工芸の提灯に触発され竹ひごと和紙で作られたもので
「太陽と月」に見立てた柔らかな光そのものが彫刻だと知られるイサム・ノグチの代表的な作品です。
会場には大小さまざまなが「あかり」150灯が中央に浮かんでいて
ゆっくりと暗くなったり明るくなったり・・・表情を変えていく様子を楽しめます。
あかりの他、
日本の折り紙から着想されて作られている平たい金属の板を折り曲げ、切り抜いたりして
リスなどの動物や、山や雲といった自然をかたどった立体作品などおよそ90点が展示されています。また学芸員の中原淳行さんが特に見て欲しいと仰っていたのが
第3章の「石の庭」です。
イサム・ノグチが60代の頃 晩年にアトリエを構えたという
香川県牟礼町で作られた石の彫刻でいくつもの石の彫刻を東京に運んだのは今回が初めてだそうです。
本来は昨年10月に開催される予定がコロナ禍で延期となり、
ようやく24日土曜日に始まったと思ったら、わずか1日で休館となってしまいましたが、
緊急事態宣言が解除された後にぜひ
東京都美術館「イサム・ノグチ 発見の道」で
新しい発見をしていただきたいです。再開情報など詳しくは展覧会公式ウェブサイトをご覧ください。