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お電話:パラ馬術 稲葉将 選手
今日は、パラ馬術の稲葉将さんにお電話を繋いでお話を伺いました。
1995年生まれ、横浜市ご出身の稲葉さんは、先天性の脳性まひによる両脚の障害を抱えながら、小学生の時には野球に打ち込み、小学6年で乗馬を始めました。
東洋大学4年の時、パラ馬術を本格的に始め、2018年には日本代表として世界選手権に初出場し、2019年の全日本選手権ではグレードⅢのクラスで、個人、団体、自由演技の3部門で優勝。
東京パラリンピックでは、パラ馬術の日本勢初のメダル獲得を目指しています。
今日は、2週間前に行われた、日本代表入りを目指す選手たちの強化合宿のお話から、来月末のベルギーでの試合のこと、稲葉さんのパートナーである「カサノバ号」の紹介をしていただきました。
パラ馬術は東京パラリンピックの22競技の中で、唯一、動物がパートナーという人馬一体の競技。
「カサノバ号」とは、もう2年ほどの付き合いになるということですが、出会った時は、稲葉さんの脚を引きずって歩く音に驚いていたとか。馬の手入れも、練習や試合の準備も稲葉さんご自身がなさるとのことで、その後、だんだんと慣れてきて、最近ではコミュニケーションの成果なのか、足音で稲葉さんのことを認識するまでになったといいます。
残念ながら、ベルギー遠征は輸送の問題などもあり、「カサノバ号」は日本でお留守番。「向こうの馬に乗るので、心配な部分もあるが・・・、また帰ってきたときに、元気にお互い逢えるように。」と稲葉さん。
パラ馬術の日本勢は、東京パラリンピックに開催国枠で4人が出場できます。稲葉さんは現在国内ランキングが2位。来月末の結果に期待ですね!