記事
-
震災『から』
こんにちは。 永野景子です。
東日本大震災の発生から10年の今日、
ゲストに作家の重松清さんをお迎えしました。
オーバータイムも含めておよそ3時間、ご出演いただきました。
とても優しいお声とお話の内容が、心に沁みていく感じでした。
中でも特に心に残ったことが2つあります。
「『東日本大震災から10年』とよく言われますが、10年というのは
大地震が起きてから、津波が押し寄せてから、
福島第1原発の事故が起きた日から10年なんです。
震災は、今もまだ続いているんです」。
ハッとしました。
そうですよね、被災者の方々にとっては、まだ今も続いているんですよね。
そしてもう1つは、
「我々、伝える立場の人間は、雪にならないといけない」というお話です。
雪が降った後、重松さんが被災地の取材に行かれた時のこと。
缶コーヒーが供えられていて、その場所まで足跡がついていた、
あぁ、震災から時が経ってもこうしてお供えをしにくる人がいるんだなと思った、
でも、雪による足跡がなければそのことに気づけなかったかもしれない、
自分たちはそうした雪のような役目を果たさないといけないのではないか
~という内容のお話でした。
何だかジワッときました。
今日お聴きいただけなかった方、是非ラジコのタイムフリーで聴いて下さい。
明日のサブキャスターは、
若手アナウンサーを代表する雪になってね、西川文野アナです!