記事一覧
-
第893回:早くも組閣と解散風!?
気になるニュースを先取りする『ニュースオフサイド』は、総裁選後を見据えた国会の動きを取り上げました。
まずは山本カオリ記者が、総裁選候補者の最新の動きを伝えました。
岸田政調会長は記者会見で公約を発表し、経済格差や国際社会の分断を是正する政治を掲げました。
しかし、菅官房長官が圧倒的優勢ということから、早くも組閣をめぐる動きが出始めているそうです。菅総理誕生後のポストをにらんだもので、応援する各派閥は表面上は仲良くしつつも、水面下では権力闘争が起こっている状態だということです。
また、総裁選後を見据えた野党の動きについて、政治ジャーナリストの安積明子さんからお話を伺うと、現在は立憲民主党と国民民主党の合流期限がきょうの午後5時までということで、どちらにどれだけの人が行くのか、その人数に注目が集まっているといいます。
そして、気になる解散風の噂については以前からあるといい、来年は都議選、冬はインフルエンザの流行、現在の安倍総理辞任によるご祝儀相場も考えると「9月29日解散、10月25日投開票」は信ぴょう性が高いと話しました。
また、菅官房長官が総理大臣になった場合、野党では玉木代表が是々非々で対策の定義を与党に出していき、いかに意見を取り入れてもらえるか考えているのではないかと総選挙に向けた動きについても言及しました。
今を切り取る『きょうのナマチュウ』は、世界情勢2本立て。
まずは、アメリカ大統領選まであと2ヵ月ということで、選挙の行方を現代アメリカ政治がご専門の上智大学教授、前嶋和弘さんに伺いました。
政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス」によるとバイデン候補がトランプ大統領に7ポイント差をつけてリードしていますが、前嶋さん曰く「ようやく本格的にスタートという段階。今後7ポイント差はもっと縮まると思う」と予想。共和党支持者が徐々に選挙モードになっていくはずと話しました。
そんなアメリカが危機感を示しているのが、中国の軍事力です。アメリカ国防総省が1日、中国の軍事力に関する年次報告書を公表し、中国が保有する核弾頭の数の推移について【今後10年でその数を少なくとも倍増する】と予測しました。これを受けて、中国外務省の報道官は強く反発していますが、中国情勢に詳しい、講談社特別編集委員、近藤大介さんによると「この報告書はアメリカが毎年出しているもので、細かいデータも出しているが中国は細かい数字は否定していない。ある程度信用できる情報」と説明。中国の目的については「台湾統一で、ここにアメリカを立ち入らせないためだろう」と話しました。
鈴木純子キャスターがお送りする『SAKIDORIニュースパレード』。
きょう取り上げたのは「子どもの幸福度を調査したユニセフのアンケート結果」です。
ユニセフの調査によると、日本の子どもの幸福度が38ヵ国中20位と先進国としては最低レベルであるとわかりました。「生活に満足していますか?」というアンケートと自殺率で判断されたもので、低い理由にいじめや家庭内の不和が挙げられました。逆に身体的健康は1位で、肥満率と死亡率の低さから順位付けされたものです。両極端という驚きな結果がわかったニュースでした。
俳優の石田純一さんが語りおろす『今日のオピニオン』。
テーマは「安倍政権のレガシーと次の総理に期待すること」。
まずは安倍政権の経済面(まずまず成果をあげた株高)と外交面(日米同盟の強化)の成果を語った石田さん、さらに負の遺産として国会での疑惑や野党軽視を挙げ、これまでを振り返りました。
そして、次の総理には新しい制度の枠組み、価値観、イデオロギーを考え、指導力を発揮していく総理であってほしいと語りました。
『SAKIDORIスポーツ』は、斉藤一美キャスターがここまでに入っているスポーツニュースを紹介。
ダルビッシュの投手部門での7、8月度の月間MVP獲得。大坂なおみが全米オープン2回戦ストレート勝ちなど。
伝えきれなかったニュースを掘り下げる『ニュースパレードアネックス』。
菅官房長官がきょうの記者会見で「わたしは無派閥です」と、無派閥であることを主張しましたが、一体どういう意味なのか? そもそも菅官房長官は無派閥なのか? という疑問を山本カオリ記者が解説しました。
自民党の中では、以前より派閥に所属するメリットが減ったことで無派閥の人は多いといいます。(縁の下の力持ちをやらされ、長老の顔色を伺うなど面倒といった声も・・・)また、菅官房長官を応援するグループはいますが、あくまでも少人数のグループがいくつか存在するという状態で、菅官房長官が望んでいないためかそのグループが一緒になることはなく、菅派は誕生していないといいます。
かつては竹下派に所属していた菅官房長官、無派閥を主張することで派閥政治をしないクリーンな政治家だというアピールなのかもしれませんが、派閥の応援で今の優位があるのは事実。本当のところは本人に聞かないとわからないようです。
『世の中SAKIDORI』は、放送作家でコラムニストの山田美保子さんによる芸能アラカルト。
きょうは、女優の剛力彩芽さんのオスカー退所のニュースを語りました。
稲垣吾郎さんが主演をつとめるミュージカル「No.9」でヒロインを演じる剛力さん、美保子さんは再演が決まったときに「仕事が順調なんだな...」と感じていたため、今回の退所はとても驚いたといいます。円満退所といわれていますが、前澤社長との交際報道の際も事務所は剛力さんのためにいろいろ動いた経緯もあるため、それを裏切るような形になるのではないかと心配したそうです。
去年末から米倉涼子さん初め、看板女優が続々と退所しているオスカープロモーション、演者だけでなく、プロデューサーやマネージャーも退職が続いているため、女優事務所という看板が今後変わっていくのではと危惧しました。
【今日の一曲】 メロディ / サザンオールスターズ