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第881回:赤木雅子さん、電話出演
気になるニュースを先取りする『ニュースオフサイド』は、森友学園の公文書改ざん問題。
自殺した赤木俊夫さんの公務災害に関する情報開示について、「1年延長は違法」として妻の雅子さんが開示決定などを国に求めた訴訟の第1回弁論を取り上げました。
スタジオには、大阪日日新聞編集局長で記者の相澤冬樹さんと、裁判後、会見を終えた赤木雅子さんが電話でご出演。
初めに裁判の様子を伺うと、1年延長した理由にコロナ禍による人手不足を言われたが、実際に裁判には担当弁護士2人の他に国側の代理人として職員が8人も来ていたことを挙げ、「ここにたくさんいるじゃないか! 開示できるのではないか」と怒りをあらわにしていました。
雅子さんは今回の裁判に対し、「緊張していたが、近畿財務局の方々に直接気持ちを伝えることができてよかった」と振り返り、改めて「夫が亡くなった原因と敬意を知りたい。真実が知りたい」と想いを語ってくれました。
コメンテーターの小西克哉さんも雅子さんの言葉を聞き、「難しい状況だけど、野党に追及してほしい」と感想を述べました。
今を切り取る『きょうのナマチュウ』は、2つのニュースに注目。
まずは、「GDPが戦後最悪の下落」。
内閣府が発表した2020年4月から6月期の国内総生産の速報値が、リーマン・ショック後の年率17.8%減を超える戦後最悪の下落となりました。
これについて第一生命経済研究所主席エコノミストの永濱利廣さんに解説して頂きました。今回の下落は新型コロナウイルスによる緊急事態宣言で経済を止めたため予想できたとした上で、今後GDPの低下により雇用関係への落ち込みなど影響が出てくるのは半年だそう。年末までに100万人の失業者がでるだろうと予測しました。
今後は、ワクチンができるまで何とか状況を耐えしのぐことになり、雇用による人の移動をいかに支援していくかがポイントとなりそうです。
続いて、アメリカ民主党が党大会を開幕!
大統領選挙まで80日を切ったことで騒がしくなってきました! 党大会は20日までの4日間行われます。
今回はいつもと異なり、新型コロナウイルスの影響でオンラインで行われました。これを見た小西さんは「華のないアカデミー賞授賞式」と冗談交じりで評論。フリージャーナリストの笹栗実根さんは「オンラインなので、歓声がなく、熱気もない。今後どう盛り上げ、投票に結びつけるか」とこれからの選挙戦のポイントを解説しました。
そして、上智大学総合グローバル学部教授の前嶋和弘さんにお話を伺いました。
ハリス氏は、女性、人種マイノリティー、BGLTQの支援をしていたということもあり、民主党が真ん中から左を取ろうとしている姿勢が伺えるそう。バイデン氏がこれまでの民主党を、ハイス氏はこれからの民主党の支持を得る形になりそうです。
また、前嶋さんが注目したのは、ミシェル・オバマ氏。とても感動的なスピーチで、「なぜ今年の副大統領候補じゃないんだ」と思っている人もいるとか。
まだまだ始まったばかりの党大会、どんな演説が行われるのか注目です。
鈴木純子キャスターがお送りする『SAKIDORIニュースパレード』。
きょう取り上げたのは、「恐竜もガンに!? 世界初の確認。CTや顕微鏡で化石解析」というニュース。
カナダの研究者がセントロハウロスの腓骨の化石を分析したところ、骨肉腫だったと診断しました。この診断までに2年の月日がかかっていて、さらにわかったのは、死因がガンではなかったということ。
自然界であれば、弱った個体は群れから離れて他から攻撃され死んでしまうことが多いですが、見つかった恐竜はなんと他の群れと一緒に見つかっており、群れが弱った個体を世話していたのではないかという可能性もあるそうです。まだまだ知らない発見がたくさんありますね!
国際ジャーナリストの小西克哉さんが語りおろす『今日のオピニオン』。
テーマは「カマラ・ハリスってどんな人?」。
バイデン氏が民主党の副大統領候補として選んだのがカマラ・ハリスという女性。メディアでは、黒人初の副大統領候補という言葉が大々的に取り上げられていますが、実は母親がインド系の方でアジア人の血も入っているそうで、小西さん曰く「だからなじみのある顔で親近感を覚えるのかな」とのこと。
また、年上男性に好かれるタイプと分析した小西さん、「権力の中にスッと入っていける人。4年後は化けると思う」と語りました。
今日の『SAKIDORIスポーツ』は、斉藤一美キャスターがここまでに入っているスポーツニュースを紹介。
●バドミントン女子ダブルス・松友美佐紀が混合ダブルスへ転向。また、タカマツペアで知られる高橋礼華が現役引退へ。
●競泳女子・池江璃花子がプールでの練習を再開。
●高校野球千葉大会、決勝で専大松戸を破り木更津総合が2年ぶりの優勝。
伝えきれなかったニュースを掘り下げる『ニュースパレードアネックス』。
連日の猛暑で、熱中症で救急搬送される方が増えていますが、65歳以上が多数を占めています。きょう、東京消防庁館内で救急搬送された方はなんと100人! 落合駅前クリニックの安藤策郎先生にお話を伺いました。
もしも熱中症になってしまったら、自分で水分補給ができる方は水分を取りましょう。もしも、自力で飲めない、意識が朦朧とするなどした場合は周りの方は迷わず救急車を! 救急車が来るまでの間、涼しいところで体を冷やし、着ているものも苦しくないように脱がしてあげることも必要です。
熱中症には塩分も大切で、スポーツドリンクが苦手なようでしたらお新香や梅干しでもいいそうです。
夜は昼間の熱を放射するため、建物内は温まりやすい傾向に。寝る前に150~200ccの水を飲み、夜目が覚めたら飲む、朝起きたら飲むという習慣を身に着けましょうとお話してくれました。
【今日の一曲】 楽園ベイベー / RIP SLYME
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お電話:日本ボート協会(パラローイング)有安諒平さん
今日は、日本ボート協会の指定強化選手、有安諒平さんにお電話を繋ぎました。
有安さんは、1987年、サンフランシスコ生まれ。15歳で視力が低下する「黄斑ジストロフィー」を発症しました。
大学生で理学療法士と出会い、自らも大学を入学し直して理学療法士の道へ。その後、パラ柔道に取り組み、2016年にパラローイングと出会いました。
現在は、パラローイングの選手や、高齢者施設を運営する東急イーデザインの理学療法士の他、杏林大学の大学院生として医学研究に励むなど充実した日々を送っています。
有安さんがパラローイングに興味を持ったのは男女混合、障害も混合という点。
以前取り組んでいたパラ柔道は、様々な障害の人が競技しやすいようなルールづくりになっているが、全て混ざって参加できるパラローイングの面白さに惹かれたそう。柔道で鍛えた広背筋は、水を掴む動きで大変役に立っているそうです。
また、様々な障害者の方いるため、4人乗りのクラスでは息をあわせるために全身で船の様子などを感じながら一致団結しているとのこと。
2000メートルを漕ぎ切ったときは全員が100%の力を出しているため、一体感がすごいと感想を述べました。
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森友学園の国有地売却の公文書改ざん問題 個人情報開示請求に関する裁判について
こんにちは!佐々木瞳です。
昨日に引き続き、ニュースオフサイドに出演しました。
今日は、森友学園の国有地売却の公文書改ざん問題を巡り、
自殺に追い込まれた財務省近畿財務局の職員 赤木俊夫さんの妻 雅子さんが
赤木さんの公務災害に関する個人情報の開示を求める裁判についてお話をしました。
改めて赤木さんの手記や雅子さんのインタビューを読ませて頂きましたが、
本当に心が痛く、遣る瀬無い気持ちになります。
今日の裁判の概要です↓
裁判は今日の午後2時から大阪地裁で開かれました。
今回の裁判は、7月15日に行われた裁判の追加の裁判になります。
7月15日に行われた裁判では、
「森友学園」の国有地売却の公文書改ざん問題を巡り、
当時、担当していた財務省近畿財務局の職員 赤木俊夫さんが自殺に追い込まれたのは
決裁文書の改ざんを強制されたためとして、
妻 雅子さんが、国と佐川宣寿元国税庁長官に対し、
合わせて、およそ1億1000万円の損害賠償を求めているものになります。
これに対し、国と佐川氏側は争う姿勢を示しています。
その中で、今日の裁判を行った理由としては、
思うように開示されない赤木さんの公務災害に関する個人情報にあります。赤木さんの自殺は、2019年に、公務員が公務を行っている時に怪我や病気、自殺などに至ったことを示す 公務災害に認定されています。
雅子さんは、自殺の原因を明らかにするために、近畿財務局とともに公務災害認定に関わった人事院に対して個人情報の開示請求を行いましたが、開示された約70ページの文書は大部分が黒塗りでした。
それを受けて、今年4月には近畿財務局に改めて開示請求をしましたが、
5月にコロナウイルスによる「緊急事態宣言に伴う業務多忙」などを理由に
部分開示した10ページの文書以外は、1年後の2021年5月まで開示決定の期限を延長すると通知されました。
雅子さんの弁護団は、一般的には通常60日以内。公務災害で1年延長は経験がない、
としています。雅子さんは、延期されたのは違法だとして、
違法確認と開示の義務付けを国に求める、今日の裁判に至りました。
放送では、今日の裁判を終えた雅子さんと取材を続けている大阪日日新聞の相澤冬樹さんに電話出演して頂いています。
Radikoで1週間お聞きいただけます。