一美キャスター&コメンテーターの小西克哉さんはリモートでの出演です。スタジオには松井佐祐里アナウンサーです。
今動いているニュースを様々な角度から深く掘り下げる『ニュースオフサイド』
大規模買収事件の河井克行被告と案里被告の初公判が今日、東京地裁で行われました。
東京地裁前から山本カオリ記者のレポートです。
それぞれ黒っぽいスーツ姿で出廷した二人は、裁判長から職業を問われると、克行被告は「衆院議員です」、案里被告は「参院議員です」と、はっきりした口調で答えたそうですが、胸元に議員バッジはありませんでした。
法務大臣逮捕、しかも夫妻での逮捕とは前代未聞。異例尽くしとなっている今回の裁判で、両者とも無罪を主張しました。
この裁判は、55回予定されています。また、地元議員ら100人以上の証人尋問が行われるとのこと。そのうち、40人以上は上京せず、広島地裁を結んでビデオリンク形式で行う予定です。
安倍総理の懐刀だった案里被告。自民党への影響は相当大きいと思いきや、安倍総理自身の健康状態の方が今は大きく取り沙汰されている模様。
元東京地検特捜部検事で弁護士の郷原信郎さんは、起訴内容を否認したことは想定内だとか。
これまでは選挙期間中や直近にお金を配ることが摘発の対象となってきましたが、3~4カ月前から配っていたことが摘発対象となった異例の事件です。
また、お金を渡した側ももらった側も処罰されるはずが、お金をもらった100人以上の人間が立件されてもいません。
郷原さんは「お金を受け取った側がこれから証言をするわけだが、その証言内容によって処罰されないとするならば、期待を持って都合の良い証言をする可能性があり、証言の信用性が危うい。すべて不問にするのは権限を逸脱していると感じる。」と懸念。
全体が無罪の可能性は低いが、案件によっては、かなり微妙な判断になるものが多そうだと今後の見通しをお話してくださいました。
「今」を切り取る『きょうのナマチュウ』は2つのニュースに注目し、
国際ジャーナリストの春名幹男さんと小西克哉さんにじっくりと解説していただきました。
まずは、アメリカ共和党大会で、トランプ大統領を正式指名。
予告なしに党大会に現れ、1時間近い演説を行ったトランプ大統領について「最終日に指名受諾演説をするのが普通。トランプ大統領自身がいてもたってもいられなかったのだろう。」と春名さん。
前のオハイオ州知事、共和党のケーシック氏も民主党大会で民主党への支持を訴えたことに関しては、共和党の良識派がこのままいけば、共和党自体が危ないという危機感を持っていることが背景にあり、トランプ再選阻止を目的に、同じ共和党の大統領であるエイブラハム・リンカーンから「リンカーン・プロジェクト」と名づけた政治運動が活発化していることについても解説してくださいました。
本格化するアメリカ大統領選、どれだけトランプ大統領のネガティブキャンペーンが出来るかがカギとなりそうです。
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かわって、ロシアの反体制派指導者に対する毒殺未遂疑惑。
西村志野記者に、意識不明に陥っているアレクセイ・ナワリヌイ氏への「毒盛り」疑惑のこれまでの経緯を整理して伝えてもらいました。
実際に毒物が検出されるかが焦点で、酵素の働きを抑制する物質が検出されたという所見も公表されています。
ドイツのメルケル首相は「この犯罪の徹底的な調査に至急着手することがロシア当局に求めらている。関与したものを特定し、責任を追及する必要がある」という声明を出しました。
春名さんによると、今回のような事件は国内外で起こっており、ノビチョク、ポロニウムなど、かなり変わった毒物を用いていることからも、明らかに当局が仕掛けたことだと推測できるそうです。
銃殺されたロシア野党指導者のネムツォフ氏を始め、これまで起きた事件を振り返り、ロシアは危険なところだというのは明らかだと解説。
小西さんも「世界中がプーチンの仕業だと思ってる。紅茶が危ない。ロシアで紅茶は飲まない方がいいよ。」とのこと。
相当揺れ動いているロシア、プーチン政権。プーチン独裁も危なくなってくるということだと語ってくださいました。
石川真紀キャスターがお届けする『SAKIDORIニュースパレード』
報道スポーツセンターから『ニュースパレード』の主な項目をご紹介。
今年のハロウィンはトリック・オア・トリートが出来ないため、ハーシーなどの菓子メーカーが販売時期前倒しで対策という話題を取り上げました。
コロナ禍で、企業は消費者の行動の変化に着目。レストラン向けの食品の需要が急落した一方で、食料品の売り上げは好調だという点から、ハーシーはハロウィンも、同様の傾向になると予測。通常9月中旬に行うハロウィンのディスプレイを8月中に開始するということです。
コロナのことで色々なことが延期になっている今、前倒しというのは、攻めの姿勢ともいえますね!
国際ジャーナリストの小西克哉さんが語り下ろす『今日のオピニオン』
テーマは「アメリカ名物、党大会ってどうなってるの?」
日本の党大会はそこまで話題になりません。小西さん曰く、こんなお祭り騒ぎのイベントになるのはアメリカくらいだそう。
そもそもアメリカの政党は、日本やイギリスと異なり、大統領を選ぶプロセスを作るもので、党大会はその意味でも大きく機能。
だいたい7月・8月にやる党大会はいってみれば "サマーフェスティバル" だといいます。
8月17日からアメリカ民主党の党大会は4日間にわたり開催されました。新型コロナの影響で、ほぼ全てのイベントがオンラインという異例の形式でしたが、これについて小西さんは「形骸化してきたことにコロナが拍車をかけたと思う。これからの党大会は変わっていくんだろうな。
バイデンさんは吃音だったけれどいかに克服していったのかなど、人間物語を発表するのは昔からのことなんだけど、シンボルとサブスタンスは分けて話す。様々な試みをしていて興味深いものになった。党大会は、いかに候補者のイメージを定着させるかが大事なポイントになるわけで、よくやったなと思った。」と高評価。
共和党の党大会については、来週、分析してみましょう!
『SAKIDORIスポーツ』
松井佐祐里アナウンサーが、「テニスの全米オープンの前哨戦に位置づけられるウエスタン・アンド・サザン・オープンで半年ぶりに公式戦に出場した大坂なおみは逆転勝ちで女子シングルスの初戦を突破」など、今日のスポーツニュースをお伝えしました。
『ニュースパレードアネックス』
拉致問題をめぐる北朝鮮との交渉が膠着状態となる中、横田めぐみさんの母親・早紀江さんと弟の拓也さんと哲也さんが、アメリカのヤング駐日大使代理と面会し、事態の打開に向けた協力を求めました。東京・赤坂の米大使公邸で行われた面会自体はシャットアウトでしたが、早紀江さんらは内閣府で報道陣の質問に答えました。
会見音をまじえ、取材した石森則和記者がレポート。
今回の面会は、6月に父・滋さんが亡くなった際にトランプ大統領とヤング氏から弔意を示されたことへの謝意を伝えたいという思いもあったようです。
次の駐日大使となるケネス・ワインスタイン氏にはどこまで期待していいのでしょうか?そもそも被害者家族が、直接、アメリカ側に助けを求めないとならないのは異常。
親世代はすでに、有本恵子さんのお父さんと早紀江さんの二人のみとなってしまっている事実は重くのしかかります。
【今日の1曲】 思い出のビーチクラブ / 稲垣潤一