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  • 第876回:今週のナマチュウは【サキドリ戦後75年シリーズ あの日 あの場所】

    今動いているニュースを様々な角度から深く掘り下げる『ニュースオフサイド』は2つのニュースを取り上げました。
    まずは、全国知事会の飯泉会長と西村経済再生担当大臣の意見交換。冒頭部分のみが取材陣に公開されました。

    国会から、山本カオリ記者のレポートです。
    わずか1週間で感染者が1万人増えたことを西村大臣は懸念。飯泉会長は「民族大移動というお盆が始まるのだ」と危機感を持って、先週末にまとめた提言を提出しました。
    西村大臣は、お盆休みに関して、基本的感染防止策・高齢者への感染を広げないように注意する・慎重な判断をしてほしいとし、これまで一貫していた社会経済活動との両立という部分には今回は触れなかったということです。
    飯泉会長は、知事の権限で休業要請する場合の店への協力金にする臨時交付金のことや、休業要請に協力せずに感染拡大した場合の即効性のある法的措置の整備などを求めました。
    なお、お盆の帰省を考えている方は、行き先の地方のホームページで現在の状況や注意すべきことなどをよく確認してください。
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    2つ目、周庭さんら民主派の逮捕が相次ぐ香港の現地の様子を、香港中文大学教員の小出雅生さんに伺いました。
    この番組にも以前、ゲストとして出演してくださった周庭さんは、対外勢力と結託して国家を危険に貶めたとして香港国家安全維持法に違反した疑いで香港警察に逮捕されたのですが、小出さん曰く「彼女はこの2カ月近く、特に目立った発言も活動もしていなかった。具体的に何が罪なのかをまったく言ってない。香港国家安全維持法は過去のことは咎めないはずだったのに、今回の件は、過去にさかのぼって適用されるというのを証明している。」と語ってくださいました。
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    『きょうのナマチュウ』
    【サキドリ戦後75年シリーズ あの日 あの場所】
    5年前、アーサー・ビナードさんが『探しています』という番組で伺った、戦争を経験した人たちのお話をプレイバックし、さらに我々の暮らす生活のすぐ隣に今も隠れる都心の戦争遺構をご紹介している1週間。

    今日は、「鉄血勤皇隊」だった元沖縄県知事の大田昌秀さんのお話です。
    元沖縄県知事として政府の方針に立ち向かった大田昌秀さん。
    壮絶な沖縄戦を生き延び、戦後は敵国アメリカのシラキュース大学に留学し社会学者となりました。
    当時、沖縄は本土を守るための防波堤とされ、民間人を巻き込んで激しい地上戦が行われた土地。およそ90日間の戦いで犠牲となった県民は十数万人。このうち10万人近くは民間人でした。沖縄戦で身をもって体験した唯一の教訓は「軍隊は民間人の命を守らない」だと語りました。

    大田さんは青少年学徒の「鉄血勤皇隊」の中でも、大本営発表を戦地に伝えて回る千早隊として活動。
    十分に情報が伝わらなかった沖縄で、敗戦を知らずにいた大田さんは、アメリカ兵の残した英字新聞で戦争が終わったことを教えてくれた戦友に感銘を受けたのです。
    これが、大田さんの人生の選択の原点となり、戦後は敵国だったアメリカに留学。その後、大学教授として、そして沖縄県知事として常に沖縄の歴史と関わり続けてきました。
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    西村志野記者による戦争遺構からのレポートは、東府中駅から歩いて15分ほどの場所に位置する「府中通信施設」でした。
    旧日本陸軍の燃料廠として設置された「府中通信施設」。1945年以降は米軍府中基地として利用されてきました。その後、通信施設を除いて返還されると、都立・府中の森公園などが出来ました。
    航空自衛隊の基地があり、その奥に錆びついたゲートが。高さ2メートルほどのフェンスと有刺鉄線で囲まれた中には草木が覆い茂っていて、整備がされている感じではないとのこと。倉庫のような建物にもツタが絡まり、木が窓を突き破っているのが見える状態だそうです。
    使われていない東京ドームおよそ3.2個分の広大な土地。府中市は土地利用の実現を目指していますが、米軍の通信施設が中央にあり、土地利用しにくいと土地の返還の要望は行っているそうですが、「現在も使用中」との返答で解決していないそうです。


    『SAKIDORIニュースパレード』
    石川真紀キャスターが報道スポーツセンターから『ニュースパレード』の主な項目を紹介。
    気になるニュースとして、マスク着用の動機が感染予防よりも「みんながやっているから」という同志社大調査を取り上げました。
    感染者の増加が続いた3月下旬、年齢や居住地などの構成が日本の縮図となるよう1000人を選び、マスク着用の理由や頻度を回答してもらったところ、断トツは「人が着けているから」。次に「不安の緩和」。「自分の感染防止」や「他人の感染防止」はほぼゼロだったことが分かりました。
    人の目を気にしてのマスク着用がほとんどだと明らかになり、小西さんも「非常に興味深い。日本人が他人の顔を見ながら自分の行動を決めているのがよく分かるよね。」とある意味感心していました。
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    国際ジャーナリストの小西克哉さんが語り下ろす『今日のオピニオン』
    テーマは「アメリカに根強く残る原爆神話」
    先日、アメリカのロサンゼルス・タイムズで、「日本に原爆を落とす必要はなかった」と主張する論説が掲載されました。
    この中では、当時のアメリカのトルーマン大統領は、ソビエトが参戦すれば日本の敗北が決定的になることを認識していたとした上で、歴史的な資料からも、広島・長崎の爆撃がなくても、日本は降伏したであろうことが示されているとしています。
    アメリカでは、75年前の広島と長崎への原爆投下は、"正義の爆弾"であり、「戦争を終わらせるために必要だった」とする意見が未だに根強くあるものの、だんだんとこの説を信じている人は減ってきているそうです。
    「アメリカの三軍の長も、原爆投下は批判されるべきものとしているのにもかかわらず、世論としては原爆神話は行きわたっている。原爆神話を意図的に作って流した人がいて、この神話が消えるのには、まだ何十年もかかるんだろうなと感じた。」と語りました。
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    『SAKIDORIスポーツ』
    松井佐祐里アナウンサーが、「白血病で長期療養していた競泳女子・池江璃花子が今月29日に行われる東京都特別水泳大会の50メートル自由形で実践復帰」など今日のスポーツニュースをお伝えしました。

    『ニュースパレードアネックス』
    トランプ大統領は10日、ホワイトハウスで記者会見し、G7サミット=先進7か国首脳会談を、11月の大統領選挙のあとに延期する考えを表明。「選挙の後のほうが落ち着いた雰囲気で良い」と説明したトランプ大統領ですが、清水克彦デスクに解説によると、外交はアメリカ大統領選挙にそれほど大きな争点ではないそう。TikTok禁止令による若者のトランプ政権への反発や失業者問題などの内政問題がネックになっていると言います。
    民主党は来週17日から党大会がスタート。そこまでに発表される予定の副大統領候補が誰になるのかが大きなポイントに。
    共和党の党大会は24日から。トランプ大統領が、指名受諾演説をホワイトハウスでやるのか、はたまた南北戦争の激戦地でリンカーンの「人民による」演説で知られる歴史的な場所であるペンシルベニア州のゲティスバーグでやるのかにも注目です。
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    【今日の1曲】 カンナ8号線 / 松任谷由実

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