今日は、楽天ソシオビジネスに所属されている、パラ自転車の杉浦佳子さんとお電話を繋ぎました。
1970年生まれ。静岡県のご出身です。
薬剤師の仕事をしながら、トライアスロンに取り組んでいた2016年、練習として参加した自転車のロードレースで転倒。
脳挫傷、外傷性くも膜下出血等で重体となりましたが、奇跡的に意識を取り戻し、リハビリに専念した後、パラ自転車に挑戦。
手足や体幹に障害のあるクラスで2017年、2018年、ロードの世界選手権で金メダルを獲得されました。
右半身には今もまひが残りますが、不屈の闘志で東京パラリンピックに挑みます!
意識を取り戻したときには、レースをスタートしたことしか覚えていなかったそうです。
ドクターからは障害がひどかったため、もう自転車には乗れないよと言われたという杉浦さん。
趣味で続けていた競技で転倒して障害を負ったことで、会社にも迷惑をかけた意識が強く、ご自身も「もう乗れないな」と思っていたといいます。
意識が変わったのは娘さんの「もうママ、自転車乗らないの?」の一言。
娘と一緒に自転車には乗りたいなと思うようになったのと、「もう一度ロードレースに出させてあげたい」と言ってくれたコーチの一言で、「パラリンピックを目指せば、もう一度乗ってもいいのかな」と、パラ自転車にチャレンジするきっかけに。
東京パラリンピックが1年延期になったことについては「本来であれば49歳10か月で、ギリギリ40代でパラリンピックに出られたはずだったので、そのニュースを見た日はかなりへこんだ。けれど、ある方から40代でこれだけすごい記録を出しているんだから、1歳くらい変わらない。伸びしろあるよ!と言われた。」
今は前向きに新たな目標を立て、モチベーションを保ちながら頑張っていらっしゃいます。
「障害者だからこのレースという枠はあるけれど、(健常者との)垣根はなくてもいいように思う。憧れの選手に追い付いて走れたら。」と語ってくださいました。