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第853回:知っていますか?"避難スイッチ"
今動いているニュースを様々な角度から深く掘り下げる『ニュースオフサイド』連日お伝えしていますが、各地に被害をもたらしている、記録的な大雨。今日は、水害が起きているときに「いつ避難するのか」をあらかじめ決めておこうという取り組み、"避難スイッチ"を取り上げました。
まずは、今後の雨の見通しについて、気象予報士の伊藤佳子記者です。停滞する低気圧のせいで西日本、東日本では大雨の恐れが続きます。また、今回のこの豪雨、『令和2年7月豪雨』と名付けられたことも伝えてもらいました。
今回の大雨で気象庁は、複数の都道府県に「警戒レベル5」の大雨特別警報が発令されました。こうした警報にはどのような意味があり、出された時、どのような行動をとればよいのかをまとめてくれたのは西村志野記者。レベル5の段階では、すでに災害が発生していると考えられるため、レベル3や4の段階で避難することが大切。政府も「空振りをおそれずに、レベル3、レベル4の段階で安全・確実に避難を終えましょう」と呼びかけています。どのようなタイミングでどのように避難をすればよいのかの判断基準になるとして注目されているのが"避難スイッチ"です。この"避難スイッチ"について、京都大学防災研究所の特定准教授、竹之内健介さんにお話を伺いました。"避難スイッチ"とは、自分に適した避難どきをあらかじめ決めておくルール作りのこと。事前に逃げるタイミングをもっていた地域がうまく避難していることも明らかになっているそうです。この"避難スイッチ"は一人でも作れますが、ほかの人は全然違うことを考えている場合もあるので、自分だけで判断せずに出来る限り多くの人(家族や地域の皆さんたち)で話し合うことが大事だといいます。
自治体でも把握しきれないような小川やため池などは、その近くに住んでいる人同士で情報共有!「いざ避難!」となると、なかなか踏ん切りがつかずに躊躇しますよね。「私たちの地域では、こうなったら避難をするのだ」という"避難スイッチ"を決めておけば動けるというお話でした。
「今」を切り取る『きょうのナマチュウ』第91期棋聖戦五番勝負!藤井聡太七段、最年少でタイトル獲得なるか?はたまた、棋聖のタイトルを持つ渡辺明三冠が巻き返すのか?
藤井七段は今日勝てば、タイトル獲得の最年少記録30年ぶりに更新。将棋界では初めてとなる「17歳のタイトルホルダー」が誕生します。
今まさに対局が行われている、都市センターホテルから細木美知代記者のレポートです。▼同じホテルの中で対局が行われていて、報道陣はこの部屋に集まってモニターを見ながら取材。今日のお二人の服装は和服で、マスクはなし。このレポートの20分ほど前まで、藤井七段が1時間20分以上の大長考に入っていたそうですが、36歳の渡辺棋聖とここまで互角の戦い!そして、いつも注目が集まるおやつや昼食はというと・・・藤井七段:《午前のおやつ》白ブドウのジュース《昼食》冷やし豚しゃぶサラダ定食《午後のおやつ》アイスティー渡辺棋聖:《午前のおやつ》チーズケーキとアイスコーヒー《昼食》てんぷら御膳《午後のおやつ》アイスコーヒー
▼こちらが昼食の注文がされたお店。ファンの方がさっそく、食べに来ていたようです。
▼メニューかわって、藤井七段の地元である愛知県瀬戸市内の観光施設では、今日の対局のパブリックビューイングが行われているということで、瀬戸市役所シティプロモーション課の課長補佐の田中重行さんにお話を伺いました。
コロナ感染対策で350席あるところに定員60人しか入れないよう規制し、観客に皆さんにはマスク着用をお願いしているそうです。50人くらいの方が常時観戦中!将棋のパブリックビューイング...ちょっと想像が付きにくいですが、「基本的にはずーっとみんな静かに見ている。画面の中で解説がされているので、それをじっと見て応援。」とのこと。試合が終わるであろう18時・19時くらいまでは開けているとお話してくださいました。
さて、将棋界における史上最年少のタイトル獲得、どれほどの偉業なのでしょうか?将棋ライターで光文社新書『藤井聡太はAIに勝てるのか?』などの著書がある、松本博文さんに将棋界における8つのタイトルの中での「棋聖」の位置づけと記録更新となった場合のそのすごさについて語っていただきました。
もう3年前の時点でトップクラスと遜色ないくらい強かったそうですが、ただ、なぜかタイトル戦までは結びつかなかったのだとか。コロナ期間で自分の将棋を見つめなおせたという話もあるようだが、要するに実力通りのぼりつめてきたということだろうと評価。対する渡辺明三冠も現役最強棋士と言っても過言ではないほどの腕前で、今日はこれまで全くの互角!どちらが勝っても全然おかしくないとおっしゃっていました。
石川真紀キャスターの『SAKIDORIニュースパレード』
今日はこの時間、東京都の新型コロナウイルス感染者が最多224人を受け、感染制御学がご専門の東邦大学教授・小林寅喆さんにお話を伺いました。都の感染者が200人を超えたのは2回目で、206人だった緊急事態宣言下の4月17日以来、約3カ月ぶり。夜の街関連の集団の検査数が増えたからだと推察した上で、詳しい内訳が明らかになって経路不明の感染が増えていれば、これが2次感染3次感染と市中へ広まる恐れがあるので、私たちは感染対策をして自制していく必要があるとのことです。今、若者の感染が中心で高齢者の重症化は少ないが、医療体制は今後のためにも万全にしておかなければならないとし、私たちが気にした方がいい数字として【検査数による陽性率】【感染者の年齢層】【重傷者の把握】だと教えていただきました。
俳優の石田純一さんが語り下ろす『今日のオピニオン』テーマは「票を金で買うな!」河井夫妻起訴のニュースを取り上げました。実際これを行った当時総務大臣だった上、配布した対象が100人、さらに政党交付金も常識外の金額1億5千万円が自民党から渡っているこの事件。「選挙の半年前、3~4カ月前に配ったという。選挙の1カ月以上前であれば買収に当たらず大丈夫というのが、政治家の感覚のようだ。そのお金で地盤固めをしていたというけれど、地盤外の選挙区にも配っているのはおかしい。もう1つ重要なのが、受け取った側の罪は問われないこと。辞任もしない受け取った側の人間もこれでいいのだろうかと僕は感じる。信念や政治信条や情熱を言葉で語って訴えるべき選挙、お金で票を買うんじゃない!選挙は民主主義の根幹!お金を配るのも受け取るのもやめよう!」と語りました。
『SAKIDORIスポーツ』永野景子デスクが、「来年の夏に延期となった東京オリパラの販売済みチケットについて、大会組織委員会が希望者に払い戻す方針を固めた」など今日のスポーツニュースをお伝えしました。
『ニュースパレードアネックス』新型コロナウイルスの新たな感染者数が増えていることを受け、東京都は、先ほど対策本部会議を開きました。
取材した岡田紀子記者によると、一昨日のPCR検査数が3000人だったためにここまで増えているということにようです。会議では今後の取り組みについて話し合われ、20代~30代の患者が増えていることなど、まとめとして体制強化が必要だとしました。「しないさせない行動を!」と、改めて感染拡大の防止を呼び掛けた小池知事。
豊島区がホストクラブの全員にPCR検査を行ったことを例にあげ、今後は検査数を1日1万件目指していくということです。吉田愛梨レポーターの『SAKIDORI最前線』昭和の時代にタイムスリップできちゃう!?
一昨日、7月7日にオープンしたばかりの「豊島区立 トキワ荘マンガミュージアム 」をご紹介しました。学芸員の幸田美聡さんによる復元秘話を交えながら、魅力を語ってくれた愛梨レポーター!興味を持たれた方、ホームページをご覧ください⇒「豊島区立 トキワ荘マンガミュージアム 」ちなみに来週からは、『SAKIDORI最前線』のコーナーは月曜日にお引越しです。引き続きよろしくお願いいたします。【今日の1曲】 吐息でネット。 / 南野陽子