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  • 第869回:香港 民主派への圧力

    気になるニュースを先取りする『ニュースオフサイド』は、民主派への圧力が強まっている香港の現状を取り上げました。

    香港で今年9月に行われる立法会の議員選挙をめぐって、香港政府はきのう、民主派候補12人の立候補を取り消しました。先月施行された香港国家安全維持法のもと、当局による民主派の政治活動への締め付けが強化されていくものと見られます。

    現地から、香港中文大学の大学院生・石井大智さんに様子を伺いました。現在の香港は4月1日以降は新型コロナウイルスの影響で抗議活動はなく、SNSも避けられるようになったそうです。そして、今回取り消された12人には穏健民主派と呼ばれる候補も含まれていて、幅広い民主派が取り除かれているため公正な形での選挙とは言えるのか疑問が残ります。しかし、香港国家安全維持法によりどんな発言で逮捕されるのかわからない状況が、市民を不安にさせているようです。


    そして、香港政治がご専門の神戸大学、倉田徹教授にもお話を伺いました。今回の民主派候補者取り消しの狙いは、選挙で民主派候補が過半数議席を獲得するのを阻止するためであり、このままでは過半数獲得してしまうと中国政府も警戒しているそう。さらに話は一国二制度の崩壊や、先日亡くなった李登輝元大総統へと展開しました。



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    今を切り取る『きょうのナマチュウ』は、新型コロナウイルスの最新情報。

    きょうは、東京都で新たに463人の感染が確認されました。400人を超えたのは初です。

    きょう行われた分科会は3時間にもおよび、微細な飛沫で感染が起きるマイクロ飛沫感染についても言及がありました。政府の指標としてのレベル分けなども行われ、まだ詳しい数値は確定していませんが、それは次回に繰り越されました。

    また、今の現状について感染症の専門家である神戸大学の岩田健太郎教授にお話を伺いました。

    感染者急増の状況を「残念ながら予想通り」だといい、2週間前の動きが今出てきているということは、今から2週間後はさらに増えるだろうと予測。現在の対策も場当たり的でその場の雰囲気で決めている印象を受けると感想を述べました。また、新型コロナウイルスの感染について、「呼吸不全は時間が遅れてやってくる。若い方で軽症や無感症ならいいけど、そうじゃない人は遅れてやってくることを知ってほしい」といい、アメリカのテキサス州で感染者が増えたとき、死亡者は増えなかったが1ヶ月度後に急増したことを例に説明してくれました。

    今後必要となる感染予防として、経済を止めることは必要ないが、リスクのあるところをブロックすることが重要で、すべてを自粛するのではなく、メリハリが大切をお話しました。

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    また、佐々木瞳記者は、新橋のSL広場からレポート。酒類を提供する飲食店の方の声をお送りしました。

    「せっかく流れが戻ってきたタイミングでの発表は責任感がない」と慎重になっている客足をさらに遠ざけるような対策に不安と不満の声が聞かれました。



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    鈴木純子キャスターが報道スポーツセンターからお送りする『SAKIDORIニュースパレード』。

    まずは、ニュースパレードでお伝えする主な内容をご紹介しました。

    そして、きょう取り上げたのは、政府が発表した2020年版「子ども・若者白書」の結果について。

    結果では、悩み相談はメールやSNSでやるという回答が直接対面よりも上回りました。その理由について、今の若者は通話はほとんどせず、SNSに頼っているというインフラの変化と、文字だけで伝える方が対面よりもハードルが低いということ。相手に表情や声色を伺われるとハードルが上がるそうです。

    また、11.1%は「誰にも相談したいと思わない」と回答していて、自己責任という風潮の蔓延や相談をしてもいい返答が得られないという経験を持つ子どもということでした。



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    経済ジャーナリストの荻原博子さんが語りおろす『今日のオピニオン』。

    テーマは「10兆円あれば何ができる」。

    先週に引き続き「何ができるシリーズ」。今回は補正予算の予備費10兆円!

    「倒産も始まっている病院などの医療機関に配ると1施設1200万円ずつわたすことができる」といったわかりやすい解説をした頂いた後、「今後お金を使わなきゃいけないのはコロナを抑え込むための対策費!」と語る荻原さん。現在、ワクチン開発にあてられているお金は1300億円ほどだといい、「予備費の中から1兆円でもいい。こういうことに使わなかったら何のための10兆円なの!?」と温存の意味のなさを説きました。



    今日の『SAKIDORIスポーツ』は、西川文野アナウンサーがここまでに入っているスポーツニュースを紹介。

    ● メジャーリーグ、エンゼルスの大谷翔平選手、今シーズン第2号、2試合連続のスリーランホームラン。

    ● 大相撲7月場所。1敗で並ぶ朝乃山ち照ノ富士は、このあと直接対決。また、2敗の横綱・白鵬はきょうから休場。

    ●3月から中断していてNBAがリーグ戦を再開。



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    伝えきれなかったニュースを掘り下げる『ニュースパレードアネックス』。

    新型コロナウイルスの影響で今年3月から公演を中止していた宝塚歌劇団。今日から日比谷にある東京宝塚劇場が再開しました。

    出演者の数を減らす、演奏はオーケストラではなく録音、入り待ち・出待ちは禁止、入場前の検温、マスク着用義務など、感染予防対策もしっかりと行われていて、ファンのみなさんは今か今かと待ちわびた再開となったようです!

    今後、他のエンタメにもどのように影響していくのか、楽しみになるニュースでした。



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    今日の『世の中SAKIDORI』は、精神科医で映画監督の和田秀樹さんによる「週刊ワダヒデキ」。

    テーマは「会社に行きたくない人の働き方改革」。

    「会社に行きたくない」という感情は誰しも経験があると思いますが、実はそれ心身の不調のサインなんだとか! 上司とうまくいかない、仕事のノルマがきつい、満員電車に乗りたくない...など理由も様々ですが、実は仕事のストレスの第1位は「人間関係」。和田さんは、「人付き合いをしなくてすむテレワークに変えたらいい」といいます。

    会社に行くことがいいと思っている人はまだ多いそうですが、仕事はできるが人づきあいが苦手な方への配慮が今後大切だといい、上司の方も、本人に意見を聞いたり、業績を見るなどその人がテレワークにあっているかどうかを見極めてほしいとお話してくれました。

    また、「仕事で我慢はし過ぎるな」とアドバイス。急に心が折れてしまうと日常生活が送れなくなってしまい元も子もないので、自分にあった仕事環境でメンタルの健康を保って欲しいとお話してくれました。

    週刊ワダヒデキでは、みなさんからの相談をお待ちしています。件名に「ワダヒデキ」と書いて、「sakidori@joqr.net」まで。



    【今日の一曲】 あまく危険な香り / 山下達郎



    今週もお聞きいただき、ありがとうございました!

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