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  • 第866回:与論島、在日アメリカ軍基地...広がる感染

    今動いているニュースを様々な角度から深く掘り下げる『ニュースオフサイド』
    新型コロナウイルスの感染、全国的に再び拡大か?

    まずは、今日行われた西村経済再生担当大臣と6つの政令指定都市の市長とのテレビ会談の内容を、奥山拓也記者にまとめてもらいました。
    会談は冒頭のみが公開され、林文子横浜市長のほか、秋元克広札幌市長、河村たかし名古屋市長、門川大作京都市長、久元喜造神戸市長、高島宗一郎福岡市長が参加。
    西村経済再生担当大臣は、接待を伴う飲食店でのクラスターが発生していることから、ガイドライン遵守、感染防止策の徹底を改めて求めました。
    市長たちからは、PCR検査に非協力的な店舗が多いことなどがあげられ、ガイドラインを守らず防止策を徹底していない店舗で感染者が出た場合は、二次感染を抑えるため、店舗名を公表することが個人情報保護法の観点から難しいとも報告され、そのあたりをきっちり議論してもらいたいと訴えました。
    今週にも新型コロナ感染症対策分科会を開き、対策強化を進める見通しです。

    感染者が増えている鹿児島県の与論島の山元宗 町長にお話を伺いました。
    与論島では、22日から36名の陽性者が出ています。飲食店は島内に約70ほど、ほとんどのお店が休業・自粛中。総合病院が1つ、診療所1つ、老人施設にお医者様がいるという医療体制です。  
    感染防止策としてこれまで以上に、空港や島民に検温、3密の対策やマスク着用、不要不急の外出の自粛も呼び掛けていらっしゃるそうです。
    今年は7月に入って、前年の45%ほどの3000名くらい観光客が訪れていたようで、「Go To トラベルキャンペーン」を利用してこれからどんどん観光に...という段階で、このような状況に。
    「与論島は東洋の海に浮かぶ真珠と言われる綺麗な島。観光に訪れたいという方はおられたと思うが、今は来島は控えていただいて、コロナが収まったらぜひ来ていただきたいと思う。」と、メッセージを寄せてくださった山町長でした。
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    「今」を切り取る『きょうのナマチュウ』
    在日アメリカ軍基地でも感染が拡大しています。そんな中、沖縄の在日アメリカ海兵隊は、新型コロナウイルスの感染防止のために実施していた行動制限を今日から一部緩和し、屋外での運動などを認めると発表しました。

    感染が確認された横須賀基地周辺から、西村志野記者のレポートです。
    アメリカ国防総省が米軍基地での感染者数については公表しない方針を表明、詳細を出していませんでしたが、今月に入り、沖縄の基地で感染が急拡大し、基地を抱える自治体が情報提供を求めたことで方針転換となりました。
    横須賀基地周辺にお住いの方々は「本当に(感染者は)9人なのか、怖い」「ハッキリと情報を公開して欲しい」という心配の声や、米軍関係者が空港検疫でのPCR検査結果を待たずに横須賀へ移動した問題を不安視していらっしゃるようです。

    安全保障がご専門で沖縄国際大学大学院の前泊博盛教授に詳しくお話を伺いました。
    7月の大規模な米軍移動に非常に危機感を持っていたという前泊先生ですが、その懸念が的中した結果になりました。
    小西さんから、韓国の米軍の感染者情報開示が早かったのはなぜなのか問われると、韓国政府が米軍側としっかり連携が取れているからだとか。
    「韓国の人は怒ると怖い。センシティブなことが起きるとかなりアメリカも警戒する。駐留経費の負担について比べてみてもそう。韓国はすぐに会談を持って「NO」!こういうことがしっかりと言えるかどうかが、今回のコロナの対応でも違いになっている。ドイツやイタリアも、基地の中に自国の軍の司令官を配置しているため、情報が下りてくる。日本は基地の中のことはブラックボックス。9条の出入国管理の部分で、検査体制もずさん。感染大国のアメリカから直接、検査なしに日本に入ってくるということ。」だと指摘しました。
    前泊先生が米軍に対し「情報開示しないなら基地をロックアウトしろ!」と言ったことが地元紙で取り上げられたようで、「日米関係のために大事なことなんだから、私を味方にした方が良いと思う(笑)今は、誤った情報がメディアに出ないよう、私に送って来てくれるようになった。」というお話もしてくださいました。

    報道スポーツセンターからお送りする『SAKIDORIニュースパレード』
    今週は、鈴木純子キャスターがお届け!
    今日は気になるニュースとして、「AI製品、トラブル注意」の話題を取り上げる予定でしたが、急遽、内容を変更して「准看護師に逆転無罪 特養おやつ死亡事故」のニュースをお伝えしました。
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    国際ジャーナリストの小西克哉さんが語り下ろす『今日のオピニオン』
    テーマは「米中領事館閉鎖合戦」
    大使館や領事館は治外法権の場です。その領事館の閉鎖というと、米ソの冷戦時代から続くインテリジェンスの世界のルール「リシプロシティー」を逸脱したことだということで、日本ではあまり報道されない米中対立に関する一連の動きを細かく振り返り、解説してくださいました。
    米連邦捜査局は5月、医療・科学の研究者らに対し、中国のハッカーが新型コロナウイルスの治療とワクチン関連の研究内容などを盗もうとしていると警告。7月21日に米当局、ハッキングの容疑で中国国籍の2人を訴追しています。
    小西さん曰く、実は表沙汰にはならないものの、トランプ大統領が当選する前のオバマ政権時代からあるのだそうです。
    「中国側がバーナーの火を一気に上げていったという印象。これにある意味ではトランプがうまいことのっかっていってる。来週、このテーマのパート2で分析しましょう。」と予告!
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    『SAKIDORIスポーツ』
    松井佐祐里アナウンサーが、「今年11月に東京で開催予定だった女子テニスの東レ・パンパシフィック・オープンは新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止が決定」など、今日のスポーツニュースをお伝えしました。
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    『ニュースパレードアネックス』
    韓国北東部、平昌にある「韓国自生植物園」が、慰安婦像に土下座をして謝罪する安倍総理大臣をモチーフにした像を設置した問題で、菅官房長官は今日、「国際儀礼上、許されない」と強い不快感をあらわにしました。
    田中正史記者によると、この像は「永遠の贖罪」と題されており、「韓国自生植物園」の延長が私財を投じて設置したもので、まだ一般公開はされていません。また、韓国政府は現段階では公の立場として何も示しておらず、文在寅政権がどう反応するかが焦点となりそうです。
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    キム・チャンリョル園長は、共同通信の取材に「安倍首相を特定してつくったものではなく、謝罪する立場にある全ての男性を象徴したものだ。」とした一方で、韓国メディアには「罪滅ぼしの対象をはっきり形作る必要があり、少女像が向き合うものは安倍に象徴させて造成した」とも...。
    小西さんは「菅さんがコメントすること自体もあまり賢いやり方じゃないなと。韓国は言論の自由がある自由主義国なんだから、いちいち民間の私有地の中にある像に関してどんなもの作ろうが、公共制作なわけではないんだし。正式に謝れって思っているなら言えばいいこと。僕は日本も韓国もお互いに卑怯なことはやめたほうがいいと思う。ダブルスタンダードは卑怯!」と語りました。
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    【今日の1曲】 私がオバさんになっても / 森高千里
  • お電話:パラ自転車 杉浦佳子選手(楽天ソシオビジネス所属)

    今日は、楽天ソシオビジネスに所属されている、パラ自転車の杉浦佳子さんとお電話を繋ぎました。

    1970年生まれ。静岡県のご出身です。
    薬剤師の仕事をしながら、トライアスロンに取り組んでいた2016年、練習として参加した自転車のロードレースで転倒。
    脳挫傷、外傷性くも膜下出血等で重体となりましたが、奇跡的に意識を取り戻し、リハビリに専念した後、パラ自転車に挑戦。
    手足や体幹に障害のあるクラスで2017年、2018年、ロードの世界選手権で金メダルを獲得されました。
    右半身には今もまひが残りますが、不屈の闘志で東京パラリンピックに挑みます!

    意識を取り戻したときには、レースをスタートしたことしか覚えていなかったそうです。
    ドクターからは障害がひどかったため、もう自転車には乗れないよと言われたという杉浦さん。
    趣味で続けていた競技で転倒して障害を負ったことで、会社にも迷惑をかけた意識が強く、ご自身も「もう乗れないな」と思っていたといいます。
    意識が変わったのは娘さんの「もうママ、自転車乗らないの?」の一言。
    娘と一緒に自転車には乗りたいなと思うようになったのと、「もう一度ロードレースに出させてあげたい」と言ってくれたコーチの一言で、「パラリンピックを目指せば、もう一度乗ってもいいのかな」と、パラ自転車にチャレンジするきっかけに。

    東京パラリンピックが1年延期になったことについては「本来であれば49歳10か月で、ギリギリ40代でパラリンピックに出られたはずだったので、そのニュースを見た日はかなりへこんだ。けれど、ある方から40代でこれだけすごい記録を出しているんだから、1歳くらい変わらない。伸びしろあるよ!と言われた。」
    今は前向きに新たな目標を立て、モチベーションを保ちながら頑張っていらっしゃいます。
    「障害者だからこのレースという枠はあるけれど、(健常者との)垣根はなくてもいいように思う。憧れの選手に追い付いて走れたら。」と語ってくださいました。

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